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とと姉ちゃんの"とと"の意味と原作モデルとドラマの違いとは?

更新日

『ごちそうさん』『花子とアン』『マッサン』『まれ』など、近年も数々のヒット作品を輩出しているNHK朝の連続テレビ小説(通称:朝ドラ)。

NHKが、2016年春の朝ドラとして放送したドラマが『とと姉ちゃん』です。

ちょっと意味深なタイトルですから、まだ見ていないという人は、その意味も気になるところでしょう。

そこで本記事では、改めてNHKの朝ドラ『とと姉ちゃん』のタイトルの意味や、本作のモデルや原作・本作品を手がける監督など、ちょっとしたネタバレも含めながら、その魅力を語っていきたいと思います!

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NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』はどんなドラマ?

とと姉ちゃん

さて、何かと人気のNHK朝ドラ。

2016年前期の朝ドラのタイトルは『とと姉ちゃん』。

この『とと』の部分が何を意味するのか気になるところでしょう。

そして、"姉ちゃん"ということは、何かモデルがいるような気もしますよね。

それでは、さっそく『とと姉ちゃん』を紐解いてみましょう。

 

昭和初期の戦前戦後という時代で、12歳と若くして父を亡くしたヒロイン:小橋常子。

彼女は、父の遺言に従い、父(とと)代わりとなり、懸命に家族を支えていきます。

そして、妹たちと共に女性のための女性による雑誌を作り、出版社を立ち上げるのです。

このように女性が、たくましく生きていくというストーリーのドラマが『とと姉ちゃん』です。

もうおわかりかと思いますが、『とと』というのは、

のことを示した言葉だったのです。

小さいながら家族で出版社を立ち上げた起業家でもあり、妹たちのことを養っていたパワフルな父親代わりのお姉ちゃんである小橋常子。

戦争前後という厳しい時代に、どのようにして生きていったのか、その生き様がドラマを通じて見ることができます。

かつて『サザエさん』の著者である故・長谷川町子先生も、初めは家族の支えを受けながら個人で本を出版し、販売していましたね。

現在の言葉でいうところの『インディーズ』に当てはまるでしょう。

戦時中の全くノウハウもない状況で、これだけのことをやってのけるわけですから、常子は本当にパワフルな人なのでしょうね。

 

『とと姉ちゃん』のモデル・大橋鎮子

12歳で父を亡くすという不遇を受けながらも、家族のことを養い、妹たちからは『とと姉ちゃん』と呼ばれ、たくましくパワフルに生きて抜いた小橋常子。

このヒロインのモデルは、本当に実在しているのでしょうか?

調べてみると、やはり『とと姉ちゃん』のモデルは存在しています。

主に女性(主婦層)をターゲットに、日本の家庭の総合生活のちょっとしたアイデアなどを散りばめた雑誌『暮しの手帖』。

この雑誌の

創業メンバーである大橋鎮子さん

が、『とと姉ちゃん』のモデルとなった人物でした。

暮しの手帖

彼女は、小学校5年生で父を肺結核で亡くし、自身も、日本女子大に入学後に肺結核に罹ってしまいます。

入学後、わずか1年で学業を断念する悲劇に見舞われるのです。

それでも彼女は、雑誌『暮しの手帖』の創業に携わるなど、たくましく生きていった人物でした。

彼女のそんなパワフルなところを、このドラマ『とと姉ちゃん』で描いていきます。

今や日本の女性の多くが、社会進出するようになり、中には男性に混じりながらも大きな活躍をしている人も増えてきています。

そんな時代だからこそ、ここ最近の朝ドラ(ごちそうさん・花子とアンなど)同様、力強く生きてきた女性が主役のドラマとなったのでしょうね。

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『とと姉ちゃん』の原作やドラマの監督は?

NHKの朝ドラは、些細な出来事や、ちょっとしたハプニングなどを受けて、少しずつ夢に向かいながら成長していくドラマである。

そう語るのは、『とと姉ちゃん』の監督を務める・脚本家・監督の西田征史さん。

西田征史

西田征史さん

彼自身、脚本家として朝ドラの脚本を手がけるのが夢だったらしく『とと姉ちゃん』で、その夢が実現できたとのこと。

ただし、この『とと姉ちゃん』という人物は、自身の夢のために動いてきたと言うよりは、周りの幸せのために生き抜いたという印象の強い人物です。

なので、ある種、朝ドラの流れから逆行しながら生きてきた『とと姉ちゃん』の生き様が見られるでしょう。

何気ない生活の中にも幸せがあることを、気づかせてくれるドラマになっています。

一方で、『とと姉ちゃん』の原作に関してですが、このドラマは、雑誌『暮しの手帖』の創業に携わった大橋鎮子さんをモデルにしながら、脚本家:西田征史さんが手がけたオリジナルストーリーです。

よって、

原作は存在していません。

もちろん『とと姉ちゃん』のモデルが実在しているので、ある程度は大橋鎮子さんの生き様に沿ったドラマストーリーが展開がされていきます。

追記

NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』を改めて振り返ってみると、やはり史実と大きく異なっているところはいくつもありました。

どうやら、そもそもモデルとなる大橋鎭子さんの資料が少なく、

史実に忠実に描いていくことができなかった

という背景もあるようです。

そして、何よりも史実だけでは『とと姉ちゃん』のドラマとしての面白みにかけると判断したのだと思います。

では、『とと姉ちゃん』と史実では、どの部分が異なっていたのかお話していきましょう。

ヒロイン・小橋常子の相手役・星野武蔵はオリジナルキャラ

『とと姉ちゃん』の小橋常子のモデルとなった大橋鎭子さんに恋のお相手がいたかどうかは分かりません。

(結婚はしていませんが、恋人に関しては不明です)

ただ少なくとも、ドラマの星野武蔵のモデルとなる人物はいませんし、大橋家の家長として最終的に

『恋よりも、家族を護ること、そして、そのために仕事に生きようとしていた』

と思われます。

ただ、家族を護ることや仕事に奔走する姿だけでは、ドラマとしてあまりにも寂しいので、恋の相手を作り描いていったわけです。

その相手となるキャラクターが、星野武蔵だったのでしょうね。

母と祖母が仲違いしているのは嘘

『とと姉ちゃん』では、ヒロインである小橋常子の母:君子と祖母:青柳滝子の確執が描かれています。

ドラマでは、かなり仲違いしている様子も伺え、まるでモデルとなる大橋鎭子さんの母と祖母が仲違いしているようにさえ見えました。

しかし実際はそんなことは一切ありません。

ましてや実家を飛び出して、仕出し屋である森田屋に入り込むこともありません。

なお、森田屋そのものがドラマならではのオリジナルの設定です。

ここのキャラクターたちのモデルも存在していません。

あくまで、

常子の母と祖母の確執は、設定

として描いているため、常子たちの逃げ道として森田屋を登場させたのでしょう。

また、森田屋の大女将である森田まつと、常子の祖母で青柳商店の大女将である青柳滝子をいがみ合わせたのも、常子の母と祖母の確執をより強調させる演出の一つですね。

その他にもまだまだ相違点は多い…

その他にも、まだまだ史実と『とと姉ちゃん』の相違点は多くあります。

常子が、

  • "とと姉ちゃん"として誓いを立てた3つの宣言
  • 転校先でいじめられた話

は、史実ではどこにも存在していないのです。

これらは、『とと姉ちゃん』を盛り上げるための演出と言われています。

モデルとなる大橋鎭子さんは、家長として家族の幸せのために動いていましたが、学生時代から、躍起になって家長として奮闘していたわけではありません。

学生時代は女学生として過ごし、学校内でも周りに感謝できる女学生として、周囲からも慕われ、上手くやっていたそうです。

彼女が幼い頃に父が結核で亡くなっていますが、長女だからといって父親代わりという責務を子供の頃から背負い込むことは、子供の幸せを願う母としても、あまり喜ばしいことではないでしょう。

史実では、大橋鎭子さんは一人の女の子としての学生時代を過ごし、

『大人になっていく過程で、家長として大橋家を支えていこうとした』

みたいですよ。

このように、まだまだ『とと姉ちゃん』と史実とでは異なる部分は多々見受けられます。

史実が分からずに食い違った部分もあるとは思いますが、それよりも、

より視聴者に面白く分かりやすく演出しようとした結果

だと思います。

そもそも、大橋鎭子さんをモデルとしながらも、あくまで

オリジナルストーリー

として手がけられた作品が『とと姉ちゃん』です。

何かおかしなことをしているわけでもありません。

 

この食い違いによる『とと姉ちゃん』の演出を、一部の人々から批判されていたこともありました。

では、その批判の一部もここで紹介していきます。

花山伊佐次の描き方にNHKの悪意がある?

『とと姉ちゃん』のヒロインである小橋常子の仕事上でのパートナーであり、多少性格に難はあるものの、仕事ぶりは秀逸な編集者・花山伊佐次の描かれ方が話題になりました。

これが史実と異なり、

NHKの悪意

があると、一部視聴者から反感を受けていたようです。

どういうことかというと、花山伊佐次のモデルとなった人物は、小橋常子のモデルとなった大橋鎭子さんが携わった『暮しの手帖』(ドラマ本編では『あなたの暮らし』)の中で、原稿しか書いていないように映し出しています。

しかし、実際には編集や挿絵・表紙絵なども手掛けていたというのです。

その一方で大橋鎭子さんは、ただの編集員でしかなかったと批判しているのです。

 

確かにドラマ上では、商品試験に力を入れる常子たちの姿が多く映し出される一方、伊三次が原稿執筆に追われている姿がよく見られました。

しかし、それは『とと姉ちゃん』本編の一部でしかなく、しっかり表紙絵を手がける伊三次の姿も映し出されていました。

少なくともNHKが、

伊三次のモデルとなった人を貶めるような描かれ方

はしていないと思います。

もちろん、常子のモデルとなった大橋鎭子さんが、史実では社長ではなく、ただの編集者として、あちこち飛び回っていただけなのかもしれません。

ただ仮にもヒロインである常子がそれでは、ドラマとしては面白くないでしょう。

ドラマでは、社長としてサクセスストーリーを歩んでいくといのは、

ドラマの設定

として理解できる範疇です。

一部だけが切り取られ、批判の矢面に立たされる結果となってしまったことは、事実ではありますが、そこは悲しいですね。

そのことだけを取り上げ、『NHKは不届き千万』と叩くのは、ちょっと違うような気もします。

花山伊佐次を戦犯扱い

おそらくNHKに対して、『不届き千万!』と批判している人が最も怒り心頭なのは、こちらの批判でしょう。

ドラマ『とと姉ちゃん』の中で花山伊佐次が戦前の内務省で、戦意高揚のスローガンに心血を捧げながら、戦後になり、

『なんて恐ろしい言葉を生み出したんだ』

と言うようなことを胸にいだきます。

言葉の力と、その重さを痛感した伊三次には大きな後悔が残ってしまい、その後、一切ペンを握ろうとしなかったシーンが描かれていました。

実際に、

『欲しがりません勝つまでは』

『贅沢は敵だ』

などのスローガンを花山伊佐次のモデルとなった人が、一般人から寄せられたスローガンから採用していたという話もあります。

そして、週刊朝日(1971年11月19日号)に掲載された花山伊三次のモデル(あえて名前は伏せておきます)の言葉で、

『ボクは、たしかに戦争責任をおかした』

だけが独り歩きしてしまうのです。

結果、『とと姉ちゃん』によってNHKは彼を戦犯にしたと怒り心頭し、『不届き千万!』と批判していたそうです。

 

確かに戦争責任に関しては、いろんな考えがあると思います。

それでも全く事実無根のことを言って彼を貶めたわけでもありません。

ましてや週刊朝日の記事と、『とと姉ちゃん』のドラマ本編は全くの別物です。

流石にそこの一部分だけを捉えてNHKや『とと姉ちゃん』を批判するのはかわいそうな気がしますが…

これも、ドラマの批判として、よくある話の一つなのかもしれませんね。

 

以上が、『とと姉ちゃん』と史実の違いや、批判のあった主な部分です。

『とと姉ちゃん』に対しての印象は、人それぞれ異なり、賛否は様々だと思います。

なんにせよ、この『とと姉ちゃん』はオリジナルストーリーで展開された作品です。

そして批判したいと感じる部分があれば、面白いと賞賛したくなる部分もあるはずです。

一方的に、ただ批判され続けるいわれはありません。

『とと姉ちゃん』は、あくまでNHK朝ドラとして完成された作品だったと思います。

ただ実際にどのように食い違っていたのか、気になる人はDVDなどで、もう一度確認してみるのも良いかもしれませんね。

 

まとめ

2016年前期のNHK朝ドラとして放送された『とと姉ちゃん』。

この『とと姉ちゃん』という作品は、雑誌『暮しの手帖』の創業に携わった大橋鎮子をモデルとしながら、ドラマ『怪物くん』や『妖怪人間ベム』の脚本を手がけた、西田征史さんが、本作の監督となり手がけた作品です。

ドラマとしては、大橋鎭子さんの史実とは異なる部分もあり、批判を受けていたところもありました。

それでも幼いころに父親を亡くしながらも、父親代わりとなって家族を支えたことなど、ヒロイン・常子の逞しさも伺え、実に面白い作品です。

まさに、この現代社会の女性のあり方を彷彿しているだけに、とくに女性の方には、『とと姉ちゃん』を一度観てもらいたいと思う作品ですね。

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