
最近、コンシューマゲーム方面でゲームファンから見放されがちのコナミ。
筆者もそのひとりで、作りもしないゲームの権利を、いつまでも手元に置かずに早く他企業に売って欲しいと思うばかりです。
そんなコナミですが、2015年に日経新聞が
『ほころび始めた「上月王国」』
と題された記事(現在は『コナミ、カリスマ経営のほころび』に変更)では、コナミの内情に迫り、叩き切るような内容の記事が公開され、話題になりました。
この内容が事実であるとすれば、コナミは訴訟沙汰になってもおかしくないようなブラック企業ということになります。
日経新聞において明かされたとするコナミの衝撃の内情について、当記事でも紹介していきます!
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コナミの過去のクリエイターとの確執
コナミに切りかかった日経新聞の記事とは、一体どんな内容だったのでしょうか?
まず、その記事では、ネット上でも噂になっていた『メタルギア』シリーズの開発でも知られる小島秀夫氏を中心とした『小島プロダクション』について触れています。
既にコナミを退社し、自由の身となった小島秀夫氏ですが、2015年の頃はまだコナミに在籍中でした。
日経新聞の記事では、その小島秀夫氏が置かれていた、
あまりにもひどいコナミの労働環境
について紹介されています。
記事によると、コナミの第8制作部(旧小島プロダクション)の社員が使っていたパソコン端末は、
インターネットが遮断された状態
だったというのです。
有能なエンジニアたちが外部との繋がりを持てないようにし、力を発揮できない状態で放置されていたそうです。
小島秀夫氏もその例外ではなく、情報発信を止められてしまいました。
「一体いつの時代の話なんだろう?」
と思わせるようなコナミの行き過ぎた情報統制には、ただ呆れるしかありません。
まるで某北の国や中華の国を髣髴とさせるような…。
これならば、小島秀夫氏がコナミを退社した際にネット上から喜びの声が挙がり、とくに海外を中心に、
「F●ck KONAMI!」
と言われまくったのも頷けますよね。
さらに、コナミの有名クリエイターとの確執といえば、『桃太郎電鉄』のさくまあきら氏との間にもありました。
桃太郎電鉄の作者さくまあきらとコナミの関係が最悪である理由原因
コナミの態度に激怒したさくまあきら氏は
「コナミから何の連絡もない。ここに桃太郎電鉄は、正式に終了します」
とツイッターに投稿。
この投稿を受けて、コナミが緊急声明を発表するという事態にまで至りました。
しかし、案の定というべきか、その後の交渉は頓挫し、『桃太郎電鉄』は、なんと任天堂から最新作が発売されることに決まります。
おそらく、コナミはこのまま『桃太郎電鉄』から手を引くことになるでしょう。
ファンとしては、作りもしないゲームの権利をコナミの手元に置かれるよりずっといい結果なので、ファンの大半がこの結果には満足しているでしょうが…。
この他にも『ラブプラス』のプロデューサー・内田明理氏が退社したり、『ときめきメモリアル』、『幻想水滸伝』といった、多くのファンがいる人気ゲームの新作も開発がストップしています。
もはやコンシューマゲーム企業としてのコナミは見る影もなく、早々に権利を売り渡し、ゲーム事業から撤退してほしい…
とゲームファンから思われてしまっているのが現状のようです。
コナミはブラック企業?やりすぎな労働環境
さらに、日経新聞の記事で明かされたのは、コナミ社員の置かれた労働環境の劣悪さです。
まるで社員を隷属させているかのような実態が明かされたことで、ゲームユーザーのコナミへの不信感は、さらに増していくことになりました。
まず、
社員は自分のメールアドレスを持つことができない
そうです。
営業部などが外部と連絡を取る際のみ、アルファベットと5桁の数字を組み合わせたアドレスが配布され、このアドレスは数ヶ月で変更されます。
この時点でもはや驚きですよね。
中世~近代のヨーロッパじゃないんですから…本当に理解に苦しみます。
また、コナミでは昼休みの外出可能時間も定められているとのこと。
入退場記録がタイムカードで管理され、外出時間が規定を超えると、なんと違反者として名前が社内に公表されてしまう
のだといいます。
このような晒し上げも、武家社会の獄門じゃないんですから…コナミは本当にいつの時代にいるつもりなのでしょう?
極めつけは、普通であれば不審者などを監視するための監視カメラ。
なんとこのこの監視カメラ、
不審者ではなく社員を監視するためのもの
なのだそうです。
これだけ聞いてしまうと、コナミはかなりひどい労働環境ですよね。
黒い噂のある大手外食チェーン店のすき家やワタミなどが、まだマシと思えてくるほどのブラック企業ぶりです。
さらに驚くのは、コナミの社員を取り巻く劣悪な環境は、これだけに留まりません。
日経新聞の記事では、
「使い物にならない」
とコナミ上層部に判断された社員に対する対応についても紹介されていて、これもまたネットでコナミに対する大批判を巻き起こしました。
コナミでは、たとえ有名ゲームタイトルのクリエイターであっても、
『使えない』
と判断された社員は、
パチスロ機の工場で組み立て作業に従事させられたり、警備員をさせられたり、フィットネスクラブの清掃作業をさせられたりもする
そうです。
実際に、2014年には『フェイスブック事件』と呼ばれる出来事も起きています。
この事件ですが、他社に再就職したことをフェイスブックで報告したコナミOBがいました。
そして、そのフェイスブックの投稿に『いいね!』を押した社員が、
なぜか一斉に異動になってしまった
というのです。
異動となった社員には経営幹部も含まれていたそうで、この処罰に関しては社内からも
「あまりにも行き過ぎた行為だ」
と疑問を抱く声が上がっているのだとか。
確かに、これらが本当に事実だとすれば、恐ろしい話です。
本当にいつの時代だと思わせるような、時代錯誤の隷属社会…
奴隷制度のあった中世ヨーロッパや、中国の族誅を感じるような事ばかりしていて、あまりにも古すぎると思わされますね。
これでは優秀なクリエイターがコナミを退社して他社へ流出し、コナミの開発力が落ちるのも当然のことと言えます。
ここまで恐ろしいと、コナミをブラック企業と呼んでも間違いはないでしょう。
日経新聞のコナミ記事の内容に対するネットの評判
この衝撃的な日経新聞の記事に対し、当時のネット上では、
「やっぱりゲームを下に見ているような経営者じゃ仕方ない」
「コンシューマゲーム事業はもう本格的に終わった…」
と、上月景正氏や上月拓也氏といったコナミのトップに対する批判が高まっています。
社長が交代したことで再生が始まったと評判になったスクウェア・エニックスと違い、コナミはいわゆる同族経営。
社長が交代したところで大きく変革を迎える…というのは望み薄のようです。
同族経営という体制が変わらない限り、おそらくゲーム企業としてのコナミは、崩壊の一途を辿っている状況から抜け出せないのではないでしょうか?
ネット上でも、同族経営と検索しようとすると、サジェストに
「同族経営 ブラック」
と出てくるほど、同族経営にはブラック企業の傾向が多いと言われていますし…。
この記事内容が事実であるのか、ネタであるのかについては不明ですが、いずれにしても、コナミについての悪印象がさらに悪化したことは、間違いないようですね。
まとめ
今回は、コナミがブラック企業のようだと切り込んだ日経新聞の記事を紹介しました。
この日経新聞の記事を書いたライターは、いわゆる飛ばし屋ではありません。
これまでに企業の内情に切りかかるような記事を売りにしているわけでもないので、多少は信用に値するかもしれません。
しかし、
『本当に全てを信じきるにはどうか?』
という評価も受けています。
そして、この記事が仮に事実だとすれば、コナミはなんとも恐ろしいブラック企業なのだと思えてきます。
同族経営、社員を隷属のように管理する体制、そしてトップの理念に逆らうものは徹底した懲罰…
これでは本当に北の某国そのものです。
上月将軍様に逆らうものは極刑…
このような企業は、早急に社内環境を見直すべきだと思います。