ボラが臭い!味がまずい原因とおいしい食べ方3選!名前が語源にも

グルメ

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出世魚の一つとしても知られている「ボラ」は、食用としても一部では愛用されています。

しかし、一方で、

「臭くてまずい」

といわれ、敬遠されているという話も…

たしかに、いろいろ理由があって、まずい印象を受けてしまっているみたいですが、実は、

「調理法次第では、刺し身にして食べても美味しい!!」

という話も聞きます。

しかも、江戸時代では、

「鯛をも超える美味しさ」

という風にも言われているらしく、高級魚として重宝されていたそうですよ。

そこで、本記事では、

・ボラがまずいと言われている理由、
・臭みを取りおいしくいただくおすすめの調理法
・江戸時代で高級ごと言われている理由

について、調査しまとめていきたいと思います。

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ボラがまずいと言われている理由

ボラの大群

古くから高級魚としても重宝され、出世魚の一つとして、いろんな語源にも関わってきた魚として知られるボラ。

まぁ、語源に関わっているといっても、ボラそのものではなく、その他の段階が語源として使われていることがほとんど…

例えば、ボラからさらに成長し最終型となるトド(関東・関西で呼ばれています)は、「とどのつまり」の語源として用いられていますよね。

ちなみに、「とどのつまり」とは、

・物事の果て。
・結局のところ。

という意味合いで使われている言葉です。

トドが出世魚としての最終型に当たるため、このような言葉の語源として用いられたのでしょう。

また、西日本を中心に、幼い子供たちを可愛いと表現する方言として使われる「おぼこい」も、ボラに出世する前のオボコが語源。

このように、語源に携わる出世魚として、ボラは重宝されているわけ。

・語源としても重宝されたボラは臭いしまずい…

そんな、語源としても重宝されたボラですが、実は、一部では、

「臭いしまずい…」

と敬遠されてしまっているようです。

一部では、鯛にもまさる美味しさという話すら聞く高級魚なのに、何故このような嫌われ方をしてしまっているのでしょうか?

そこには、ある環境やボラが持つ生体の関わりが大きく影響していたのです。

・ボラが批判される環境・生体の問題とは?

さて、ボラが批判されてしまうのは、ある環境やボラが持つ生体に関係があるとお話ししましが、その謎を一つずつ紐解いていきましょう。

まず環境の問題ですが、高度経済成長などを一つの境として、日本全域の河口などの水質が汚れたことが大きく影響しています。

もちろん、全ての河口が汚染されているわけではありませんが、間違いなく江戸時代などと比較すると、水質が落ちているエリアが多いのは事実。

かつて一部の人を襲い、社会問題にもなった水俣病やイタイイタイ病も、元をたどると工業排水による水質汚染が原因。

・少しずつ破壊されつつある自然

近代社会になり、生活が豊かになっていくことは嬉しいことですが、その分、確実に自然が汚染され破壊されつつあります。

家電製品一つを取ってみても、それを作るために、さまざまな工場だって動いています。

例えば、パソコンやスマホなどケースや部品一つ一つも工場などで作られていますよね。

今では私達の暮らしに無くてはならない機器ですが、これらを作る際に出た排水なども、ちゃんと処理されず捨てられてしまった…

その結果として、先程お話しした水俣病やイタイイタイ病なども発生したと考えられているのです。

これらの話は、あくまでざっくりとした解説に過ぎませんし、現在では自然保護を訴え、河口をきれいにするような運動も進んでいます。

その結果少しずつではありますが、またきれいな河口も増えてはきました。

それでも、江戸時代と比べると、決してきれいとは言い切れません。

長い年月をかけて、地球汚染は着実と進んでしまっているわけです。

・ボラも地球汚染の影響を受けた?

先程からお話ししているように、ボラも地球汚染の影響を受けています。

ボラ自体が、そのような汚染された水場で生活させられてしまっているため、水質汚染の多大な影響を受けてしまっています。

そして、江戸時代では、庶民の間で重宝されたボラが、いつしか

「臭い・まずい」

と嫌われてしまうようになったのです。

・ボラの生体にもまずいと言われる理由が…

ボラが、臭くてまずいと言われ嫌われているとお話しましたが、そもそも、水質汚染された河口で生活できている事自体問題だと思いませんか?

普通なら、魚達はことごとく死に絶えてしまってもおかしくありませんよね。

環境の変化によって、ここ数十年で劇的に魚の漁獲量の減少し、魚の値段も高騰していますよね。

一部では、死活問題と頭を抱えている漁師もいるという話を耳にするほど、結構深刻な問題となっているようです。

なので、どう考えても、水質汚染されたところでボラが生存できるわけがないと、筆者は考えていたのですが、それは、完全なる勘違い…

実は、ボラという魚は、非常に生命力の強い魚で、水質汚染された河口でも、ヘドロを食べながら平気で生活できちゃうんです。

だから、悪環境で育ったボラが、臭くなりまずくなってしまった…

これこそが、ボラが

「臭い・まずい」

と言われ、嫌われることとなった最大の理由なのです。

・ボラが臭い・まずいと言われているのは人間の責任

まぁ、端的に言えば、人間が自己都合で川の水を汚したからこそ、ボラが臭くてまずい魚になってしまったわけで、全ては人間の責任です。

もちろん、きれいな川で獲られたボラは、しっかり下ごしらえすれば、現在でもおいしく食べられます。

なので、私達人間がボラを傷つけてしまっている事実を忘れること無く、一方で、勝手にボラを悪者みたいに捉えることはやめましょうね。

ボラをおいしく調理する方法

臭くてまずいと言われ嫌われてしまっているボラですが、それは一部に限った話…

冒頭からお話ししているように、下ごしらえ(下処理)や調理法次第ではおいしく食べられます。

では、どんな調理をすれば、ボラをおいしく食べられるのでしょうか?

・ボラの臭みを除去するには捌き方にもポイントが…

まず、切り身にしたものではなく、ボラを釣った状態で調理することを前提にお話ししていきますね。

なので、この部分だけは、切り身で買ってきたボラを調理する人は飛ばして読んで下さい。

では、ボラの捌き方をご紹介していきます。

まずボラの臭いがきつくならないために、内臓や鱗に付着した嫌な臭いを、できるだけ魚肉に移さないようにする対策が求められます。

そのために、ボラを捌く場合、最初に鱗をとらずに、皮と一緒に最後に鱗を削ぎ落としてしまう様にしましょう。

どうしても鱗を落とす際に包丁にその臭いが着いてしまい、そのまま捌いてしまうと、完全に嫌な臭いがボラの魚肉についてしまいます。

こうなると、その後との下ごしらえ(下処理)を施しても、臭みが取れなくなってしまいます。

なので、鱗は最後に処理するということを徹底してくださいね。

それを守っているだけでも、臭いが全然違って感じますので、ぜひ実践してみてください。

・ボラの下ごしらえ(下処理)にもポイントが…

さて、ここからは、ボラの切り身をスーパーなどで購入した人も、重要な部分となってきます。

まず、ボラの身を一口大(または刺し身)の大きさに切り分けた後、塩を振って冷蔵庫に一晩寝かせておきましょう。

この下処理をすることで、ゼラチン層が出来て実がもっちりと美味しくなります。

もちろん、冷たい塩水につけ置きしておくのもOK。

塩で締めておくことで、臭みも結構とれますので、非常におすすめですよ。

また、塩っ辛くなるから、塩で締めるのは嫌という方におすすめしたいのが、お酢で締める方法。

これも塩で締めるのと同じようにお酢にくぐらせて、ボラを取り出す際に、キッチンペーパーで水分を取り除くだけといったシンプルな下処理です。

本当にちょっとしたことですが、この下処理をするとしないのでは、臭さが雲泥の差となりますので、必ず下処理をして調理しましょうね。

・ボラをおいしくいただくおすすめの調理法

さて、ここまでは下処理の段階の話で、本題となる調理法はここからです。

単純に刺し身として食べていただいても十分美味しくいただけますが、よりおいしくいただくには、味噌を使った調理法がおすすめです。

では、具体的な調理法をご紹介していきますね。

・コチジャンを使った和え物

みなさんは韓国の辛味噌であるコチジャンをご存じでしょうか?

コチジャンはキムチチゲなどにもよく用いられていますし、韓国グルメなども多くの日本人に好まれて食されているので、ご存じの方も多いはず。

そんなコチジャンを使った調理法としておすすめしたいのが、コチジャンを使った和え物です。

とはいっても、調理方法そのものは至って簡単!!

単純に下処理を施したボラの身を

コチュジャン 大さじ1
酢 大さじ1
砂糖 大さじ1/2

で和えるだけ。

さらにお好みで大葉などを添えれば、さらにくさみも取れておいしくいただけます。

コチジャンに入っている味噌が、味に深みを与えてくれるので、単純に酢・砂糖を加えて和えるだけでもおいしくいただけます。

ちなみにこの調理法を用いれば、ボラに限らず、多少の魚臭さは除去され、どんな魚でもおいしくいただくこともできちゃいます。

辛いものに強い人は、ぜひ、一度試してみてくださいね。

・ボラ鍋(味噌仕立て)

今年は、日本各地で大雪も降り、非常に寒い冬を迎えていますが、そんなときには、鍋に限ります。

先程ご紹介した和え物にも登場したコチジャンを使うも良し、また、辛いものが苦手な方は、味噌を用いて鍋にするのもOK。

そもそも、コチジャンも辛味噌ですし、味噌そのものが味に深みを与え、ボラ臭さを取り除いてくれるので、味噌鍋にするのも有効な調理法なのです。

実際に調理法もクックパッドに掲載されているので、参考にしてみると良いですよ。

・味噌汁

味噌鍋が良いのであれば、当然味噌汁だっておいしくいただくことは出来ます。

かつお出汁(昆布だしでもOK)、味噌・水を適量加え火にかけます。

そこにボラの身やワカメ・豆腐・アゲなどお好みの具材を入れて煮るだけ。

全体に火が通れば、あとはネギをふりかけ出来上がりといった、実にシンプルな調理法なので、誰にでも作ることは可能です。

もちろん、ここではざっくりとしか紹介しておりませんので、詳しくは楽天レシピなどで、レシピを探してみてくださいね。

・フライ

どの食材にも旬が存在しているように、ボラにも旬は存在します。

ボラの旬は冬で、特に夏場のボラは臭いもきつく、鍋や味噌汁に向いていないと言われています。

では、その時期にボラをおいしくいただくにはどうすれば良いのでしょうか?

実は、フライにしてしまうことでおいしくいただくことが出来るのです。

これも、楽天レシピに掲載されているので、詳しくはそちらを見ていただきたいのですが、

・水
・小麦粉
・粉チーズ
・パン粉

にボラの身をくぐらせ、油で揚げるだけで出来上がりと、非常にシンプル!!

さらに健康に気をつけるなら、オリーブオイルを使って揚げると、他の油を使うより健康的なのでおすすめです。

フライなら、

・チリソースを使ってメキシカン風、
・トマトソースを使ってイタリアン風、

といったアレンジも可能ですし、

単純に、とんかつソースで食べてもおいしくいただけます。

以上、3つの調理法をご紹介しましたが、ここで言えることは、いずれにしても簡単な調理法で、ボラをおいしくいただくことが出来るということ。

ぜひ、みなさんも、この調理法を参考に、一度ボラを調理して食べてみてくださいね。

江戸時代は高級魚と位置づけられていたボラ

さて、最後に、ボラが江戸時代に高級魚として重宝された理由もご紹介しておきます。

先程調理法として、いくつかご紹介したことでも分かるように、簡単な調理法でおいしくいただくことが出来るのがボラの魅力の一つです。

特に江戸時代は河口の水も汚れていませんでしたし、ボラは、上質の白身で美味しい出汁も出る具材として、庶民に重宝されていたそうです。

さらに、大きいものほど油が乗っていて美味しいため、意外と高級魚として重宝されていたわけ。

そもそも、当時は、いまと異なり冷蔵庫だってありませんでしたし、魚の保存技術もそれほど発達しておりませんでした。

・江戸前寿司も元は魚の鮮度を保つための技術だった…

魚を酢で締めたり、醤油漬けしたりして提供した寿司という文化も、ルーツを辿れば、魚の鮮度を保つための、一つの技術として開発されたに過ぎません。

なので、特に江戸前寿司が庶民の文化として浸透する前は、マグロなどは雑魚扱いされ、生命力の高いボラなどは高級魚として重宝されたのです。

・文化の違いや環境の違いも、ボラが高級魚と言われる理由

文化の違いや自然環境の違いが、江戸時代でボラが高級魚として言われる理由に、大きく関係していたわけですね。

もちろん、ボラそのものが美味しい魚であるからこそ、高級魚として認められていたことに違いはありません。

高級魚でなくなったのは、あくまで人間たちの勝手な振る舞いによるものだということを忘れてはいけないと、改めて強く感じた次第です。

まとめ

ボラと言う魚が、江戸時代に高級魚として重宝され、今でも調理法次第ではおいしくいただけることは、分かっていただけたと思います。

人間の身勝手で河口の水質を汚染してしまい、結果として、その中で力強く生きてしまったボラが、何故か、

「臭くてまずい!!」

と言われ嫌われてしまった…

実に悲しい話ですよね。

人間の身勝手で、風評被害まで受けている悲劇の魚でもあるだけに、筆者としては、この記事を通じて、少しでも見る目を変えてほしいと願っています。

今回は、ボラの臭みを取り、おいしくいただく調理法(下ごしらえ・下処理も含めて…)ご紹介いたしましたので、ぜひ、参考としてみてくださいね。

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