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時をかける少女の原作小説をあらすじから結末までネタバレ!

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小説『時をかける少女』は、大林宣彦監督がかつて尾道三部作の一つとして描いた映画作品の原作。

その他にも、ドラマ・アニメなどで時代を超えて描かれ続けてきた、超人気作品なのです。

現実にはありえない

タイムリープという特殊能力を持つ女子高生をヒロインに

彼女の周りで起こる様々な事件やタイムリープの正体、そして恋をしてはいけない人物との禁断の恋などもピュアに描かれた名作です。

では、そんな『時をかける少女』とはどんな作品なのか。

本記事で原作小説となる『時をかける少女』のあらすじから結末ネタバレ、作家・映像作品の魅力を掘り下げて紹介していきます!

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『時をかける少女』の原作小説のあらすじから結末ネタバレ

時をかける少女

みなさんは、

  • 2016年に放送された黒島結菜さん主演ドラマ『時をかける少女』
  • 1983年公開の原田知世さん主演映画『時をかける少女』

を覚えていますか?

この2つの作品は、いずれも、作家・筒井康隆先生が書いた同名の小説を原作として映像化された作品です。

時代背景・登場人物などは異なっていますが、実に感動的で恋愛ありコメディありのファンタジックな作品でしたね。

とくに筆者は、大林宣彦監督が尾道三部作の一つとして手掛けた1983年の映画版『時をかける少女』に思い入れが強いのです。

未来からやってきた深町一夫が現代人である芳山和子に恋をしながらも、いつかは未来に帰らなくてはいけないもどかしさが印象的でした。

全く設定は異なりますが、ある種、ロミオとジュリエットのような叶わぬ恋が描かれているのです。

恋心を抱くことすら許されない関係というのは、純愛ものの一つの典型でもあり、思わず涙してしまう

ラブロマンスの王道

といっても過言ではないでしょう。

では、これらの作品の原作となった小説『時をかける少女』のあらすじから結末までのネタバレを簡単に紹介していきますね。

 

理科室の掃除の最中、実験室で何か物音が聞こえ、不思議に思った中学3年生の芳山和子は、実験室に入ってみたのです。

しかし、そこには誰の姿もなく、ただラベンダーの匂いが漂うだけでした。

その匂いを嗅いでしまい、意識を失う和子でしたが、何事もなかったかのように回復し、日常生活に戻ります。

しかし3日後、和子の周囲で不思議な現象が次々発生してしまうのです。

地震が発生したり、幼馴染の吾郎の家が火災にあったり、次々とアクシデントが起こったりします。

でもその翌日には、何事もなかったかのように、けろっとしているのですから実に不思議…。

さらには、和子と吾郎が交通事故に巻き込まれそうになってしまうのですが、和子の身体はなんともなく、またしても奇跡が訪れてしまうのです。

実に不思議な話ですが、それもそのはず…。

和子自身が過去へとタイムスリップしてしまい、まだ地震も吾郎の家で火災も発生していなかったのですから、けろっとしていて当然なのです。

とは言え、タイムスリップしたことに和子は気がつかず、翌日の朝になって、和子の自宅の日めくりカレンダーが一日ずれていることに気づきました。

そのことをきっかけに、1日過去へとタイムスリップしていることに気がつく和子は、何かの冗談と感じてしまうのです。

そして、そのことを吾郎に話すのですが、最初は全く信じてもらえず相手にしてもらえません。

まぁ、和子自身が信じられないことなのですから、他人に信じてもらえなくて当然ですよね。

しかし、地震の発生や吾郎の家が火災に遭うと予言したことをきっかけに、タイムスリップしている事実を信じてもらえる和子…。

その後、なぜこのような現象が起こっているのかわからず、理科を受け持つ担任の副島先生に相談することになります。

そこで、和子は『タイムリープ』という特殊能力を持ってしまったことを伝えられるのです。

全くわけがわからず、少し混乱気味の和子は、なぜこのような特殊能力を持つこととなったのか、その真相を知りたがります。

事件の真相を探るには、4日前の理科室に戻る必要があり、タイムスリップを自在に操れるわけもなく途方に暮れる和子…。

そんな中、和子の頭上に鉄骨が落ちる事故が発生!!

その大惨事をタイムリープで回避した和子は、このことを機に自在に過去へと戻れるようになります。

そして、自分の意思で4日前の理科室へと和子はタイムリープしていきます。

すると、その理科室にもう一人の幼馴染である深町一夫の姿が…。

実は、深町は2660年からやってきた未来人であることが判明します。

タイムスリップして未来に戻るための薬を、実験室で作っていたことを和子は告げられます。

はじめは、何がなんだか全くわからず状況を飲み込めない和子でした。

これまでの思い出も、一夫による催眠術を使った操作によるもので、実際に一緒に過ごした期間が1ヶ月程度だったことが明かされます。

和子は動揺しながらも、ようやく事態を飲み込んでいきます。

一方、一夫は、徐々に和子に惹かれていくものの、未来に帰らなくてはいけない身であると複雑な心境を思い巡らせます。

タイムリープの薬を完成させ、未来に帰ろうとしていたところ和子に遭遇し、これまでの事実と和子への思いを告白するのです。

一夫から告白を受けた和子は、初めての愛の告白に胸を踊らせますが、相手は未来人。

いつかは別れを迎えなければならず複雑な心境…。

そんな和子の気持ちを察した一夫は、来世で別の人間として再会することを約束し、未来に帰っていきました。

未来人の記憶が残ったままでは、過去がすり替わり、未来が変えられてしまうために、一夫は和子の記憶を再び操作します。

これまでのことを全て消去した上で、彼女を過去へと戻してしまいます。

しかし、たとえ記憶が消されてしまったとしても、和子の胸の中には誰かと再会する未来を待ち続けるのでした。

 

以上が、原作『時をかける少女』の簡単なあらすじから結末ネタバレとなっています。

この物語の鍵を握っているのはラベンダーにあります。

このラベンダーの主成分が、全ての現象を引き起こす大きなきっかけとなっていたわけです。

既に2600年の未来では、過去へとタイムリープするための薬は完成していましたが、現在ではその薬は存在しません。

ラベンダーが主成分であることを知っていた一夫は、なんとか材料を手に入れ、実験室で調合しタイムリープのための薬を作っていたわけ。

この『時をかける少女』という作品は、映画だけでなく、ドラマやアニメでも派生作品が多数製作されています。

それぞれ多少のニュアンスの違いはありますが、深町一夫という未来人が、薬の研究をしていた人物として描かれています。

そして、彼自身が開発したタイムリープの薬を、自ら実験台にして試してみたことが、未来からやってきた理由だったのです。

どんなに文明が進化し、飛行機や車、IT機器が誕生し、世界がつながっていく時代がやってきたとしても、

タイムマシンや落命した者の蘇生・永遠の命を持つことはおそらく実現できない

と筆者は考えています。

もちろん、液体窒素を用いた人体冷凍保存(コールドスリープ)までも提唱されている時代です。

全く不可能とは言い難いレベルの技術進化は見られています。

しかし、やはりタイムスリップしたり永遠の命・落命した者の蘇生ができてしまうと、歴史そのものが壊れてしまいます。

そのため禁忌として、開発することはないと思います。

もちろんそれは憶測でしかありませんし、実際に遠い未来で、本当にタイムリープできるような薬が開発されるかもしれません。

ただ、現時点ではそんな薬は存在しません。

だからこそ、『時をかける少女』はファンタジックな世界観を描いた物語として、時代を超えて愛され続けているのでしょうね。

また、物語と直接関係はありませんが、深町一夫の人間性も随所で描かれ、実におっちょこちょいで面白いやつという印象も伺えました。

もちろん薬の研究者であり、和子の幼馴染である浅倉吾朗と対比させるために、比較的真面目な好青年というキャラクターが設定されています。

それでも、どこかおっちょこちょいで憎めないキャラ設定が描かれ、そのギャップも実に面白いのです。

普通、こんな大事な薬を簡単に落としてしまうなんてことはありえません。

ですが、そういったどこかクスッとしてしまいそうなストーリーも、『時をかける少女』の魅力の一つなのです。

そういう細かい設定まで感じながら見ると、また違った味わいが出てきますよ。

ドラマ『時をかける少女』では、登場人物の名前も微妙に変わっていましたし、幼馴染のふたりのキャラも、かなり明るいキャラクターという印象です。

ある種、吾郎と深町(2016年度版ドラマでは深町翔平に名前が変更)の

性格までも入れ替わってしまっている印象すらあり

かなり奇抜なキャラクターに描かれてしまっています。

また、一方では、このドラマの主人公となる芳山美羽(彼女も2016年度版ドラマで美羽と名前が変更)たちのたまり場として登場する、

お好み焼き屋の主人・三浦浩(役:高橋克実)さえも未来からやってきた人物

という設定で描かれています。

この辺の描写は、アニメ『時をかける少女』で見られたパロディ部分をさらにスケールアップした結果なのだと思います。

基本的な世界観は壊さずに、現代風にコミカルに描いているのが、2016年のドラマ版『時をかける少女』を見た筆者の感想でした。

『時をかける少女』は、タイトル通り、時代をかけながら、多数の派生作品として描かれ、多くの世代から愛され続けている作品となっていますよね。

まだまだ謎めいた部分は多く、今後また時が流れていく中で、次なる『時をかける少女』が描けれていくのか。

その動向も含め、色んな意味で注目し続けたいと思います。

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『時をかける少女』原作者の作家・筒井康隆の魅力

『時をかける少女』の原作小説を手がけている作家・筒井康隆先生。

最近では、朝日放送(テレビ朝日系列)で放送されている深夜バラエティ番組『ビーバップ!ハイヒール』に出演する、

ちょっと変わったおっさん

という印象を持つ作家ですよね。

しかし、筒井康隆さんは若い頃には大変なイケメンだったことを、みなさんは知っているでしょうか。

どこか頑固一徹な爺さんという風貌というオーラを纏いながらも、喋りだすと実におちゃめで陽気な一面も見え、

いたずらごころを兼ね備えた老人

という印象すら伺える作家さんです。

そのテイストは、彼の作風にも随所に醸し出されています。

 

ある種、時空探偵の如く、夢と現実を行き来するという、まさにファンタジックな世界観を持つ主人公が、

悩める人たちのサイコセラピストとなって救う

ストーリーが描かれる『パプリカ』もアニメ化された有名小説。

そして、一方では、大学や文学の汚い部分を暴露し皮肉る小説『文学部唯野教授』も書いているのです。

 

このブラックユーモアも筒井作品の大きな特徴の一つです。

『ビーバップ!ハイヒール』の中でも眼光鋭く持論を展開していく頑固親父の風貌が、毒舌芸人のような印象を見せることもあります。

そういったブラックユーモアやチクリと刺す皮肉の部分も、筒井康隆先生の魅力の一つと言えそうですね。

このことからもわかるように、ファンタジックな世界観やブラックユーモアは、

  • 小松左京
  • 星新一

と並び『SF御三家』と呼ばれた筒井康隆先生の真骨頂です。

彼だから描ける世界観に、多くの世代が時空を超えて魅了され続けているわけです。

そんな希少な作品だからこそ、

原作小説『時をかける少女』

を一度読んでほしいと思っているわけです。

小説でなければ感じることのできない世界観や言い回しなども実に楽しく、何度も繰り返して読みたくなるファンタジックな小説なのです。

少しでも気になった人は、一度手にとって読んでみてくださいね。

 

『時をかける少女』が時代を超えて愛され続ける理由

  • ドラマ『コードブルー』3期
  • 医療ドラマとして人気を博している『ドクターX』
  • 刑事ドラマとしてシーズン16まで放送されているドラマ『相棒』

など、これまで同じ作品のシリーズ化はよく見られました。

しかし、原作が同じでありながら、時代を超えて違う作品として描かれ続けていく作品は、非常に数少ないのです。

筆者が記憶している中では、これほどまでにドラマ・アニメ・映画と何作も続いているのは、『時をかける少女』くらいです。

では、そこまでこの作品が多くのファンから愛されている理由はどこにあるのでしょうか?

 

そこには、ある共通した設定が隠されていました。

それは過去への抵抗感と、失ったものを取り戻そうとする人の想いが一つの設定として、各作品に共通して描かれているからなのです。

そのことが時代を超えて多くの人たちに愛され続けていった、大きな要因ではないかと言われています。

確かに、人類はどんなに抗ったところで

過去に帰ることなどできず

長い人生を歩んでいく中で、後悔の連続を体感することも一つの側面としてありますよね。

まぁ、ポジティブシンキングの持ち主で後悔をすることがない人もいるとは思います。

そんな人でも大事な局面で失敗し、後悔してしまうことの一度や二度はあるはずです。

そして、過去に帰ることができないことを知っている人間たちは、未来は変えられると努力し、

過去に手にできなかったものをなんとか取り戻そう

とあがくわけです。

そんな気持ちが、『時をかける少女』では、実際にタイムリープという特殊能力を使って取り戻す世界観として描かれています。

その中でピュアな恋愛なども描かれながら、思わず胸キュンさせられるために、これだけの時が流れても、今なお『時をかける少女』が愛され続けているのでしょうね。

タイムリープという現象を、映像にするだけなら、今のCG技術も発達した現代社会ではそんなに難しい話ではありません。

しかし、これは文学作品として、しかも元々1960年代の連載小説として描かれていたわけです。

2016年放送のドラマ『時をかける少女』は、平均視聴率6.4%と、かなり低かった感は否めません。

それでも、どこか惹き込まれる世界観は描けていたように思います。

ただ、そのベースとなっているスパイスは、全て原作となっている同名小説に散りばめられているので、ぜひ一度原作を読んでみてほしいです。

そして、各作品との微妙な違いを味わいつつ、共通して描かれている『時をかける少女』の魅力を体感していただけたらと思う次第です。

 

まとめ

今回は、2016年にドラマ化としてリメイクされた『時をかける少女』の原作に焦点を当ててみました。

あらすじから結末ネタバレ、作者・原作小説の魅力などを筆者の視点を交えながら紹介していきました。

この『時をかける少女』という作品は、何度も映像化された作品で、かつては、原田知世さん、内田有紀さんも主演を務めた作品でもあります。

近年ではアニメ映画化や、黒島結菜さん主演ドラマとしてリメイクされていますが、いずれもベースは原作小説にあります。

だからこそ、ぜひ原作小説を読んで、世界観の違いを体感しながら『時をかける少女』ならではの独特な世界観を満喫してほしいと思う次第です。

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