
現在、振付師と活躍している村主章枝さん、プロスケーター・フィギュアスケート解説者として活躍している荒川静香さん。
二人は、長年しのぎを削りあった関係にある元フィギュアスケーター。
ライバル関係といっても、浅田真央さんとキム・ヨナさんのような関係ではなく、村主章枝さんと荒川静香さんは、
非常に仲が悪い
という話もあり、とても関係が良かったとは言えなかった模様。
また、現在では、荒川静香さんはプロの世界でアイスショー界もけん引する存在となっています。
ただ、テレビではあまり見かけないので、どんな仕事をしているのかわからない人も多そうですよね。
そこで当記事では、荒川静香さんの現在や、ライバル・村主章枝さんとの関係性について探っていきます。
[adsense]
荒川静香の現在の仕事は?
荒川静香さんといえば、元フィギュアスケート選手で、代名詞ともいえる『イナバウアー』で有名ですよね。
『イナバウアー』の知名度だけでなく、実力としても日本トップクラスであり、2006年のトリノオリンピックでは、
オリンピック史上初のアジア人選手のフィギュアスケート金メダル
という輝かしい成績を残しました。
そんな荒川静香さんは現在、どんな仕事をしているのでしょう?
現在の荒川静香さんは、プロフィギュアスケーターとして活躍。
また、自身でプロデュースしているアイスショー『Friends on Ice』を毎年開催したりしています。
荒川静香さんがアイスショーに憧れを抱いたのは、選手時代にアメリカでアイスショーを見たことがきっかけとのこと。
「かつて自分がテレビで見ていたようなトップスケーターがプロになってまた違う輝きを放っている、競い合っていたスケーター達が一つのものを作り上げている」
という姿に感動したのだといいます。
日本では、選手がアイスショーに出られる機会は全くありません。
荒川静香さんがその先駆者となることで、次の世代への道しるべになろうとしているのです。
現在の荒川静香さんの目標は、
「次の世代にプロの道を見せ続ける」
こと。
その目標の通り、今後もプロとして、次世代のフィギュアスケーターとしての活躍に期待したいですね。
この他にも、現在の荒川静香さんは、
日本スケート連盟の副会長
を務めたり、フィギュアスケート解説も時々おこなっていますよ。
荒川静香の性格が悪いって本当?
荒川静香さんというと、なぜか、
「性格が悪い」
とネットで囁かれてしまっているようですね。
確かに、後述するように、村主章枝さんとはかなり仲が悪かったみたいですし、それが関係しているのかと思い調べてみると…。
どうやら性格が悪いというのは間違いらしく、
浅田真央さんの選手時代に、彼女に対してかなり冷たいコメントばかりしていた
ということが、荒川静香さんの性格が悪いと言われている理由になっていたことが判明。
実際に、浅田真央さんに対しては、結構の厳しいコメントばかりしているみたいですね。
ただ、その全てが浅田真央さんに対して嫌味を言っているわけではないと思います。
浅田真央さんに対するコメントも、フィギュアスケート界の先輩として、浅田真央さんがトップに立てる、その実力を認めたからこそ、
「この程度のはずがない」
という期待の表れからくるコメントだったのでしょう。
実際、浅田真央さんが素晴らしい演技をしたときは褒めています。
毎回小言を言ったり、ダメ出しをしているわけではありませんでした。
そのため、荒川静香さんの性格が悪いというわけではなく、浅田真央さんに対するコメントは、全てプロとして、そして浅田真央さんの実力を知っているからこそのコメントだと思いますよ。
村主章枝と荒川静香はライバル関係!
現在の日本のフィギュアスケート界は、選手たちの仲は非常によく、団結力は世界一と言ってもいいかもしれません。
しかし、トリノオリンピック以前は、現在のような良好な関係性はほとんどなく、選手同士でライバル関係が激しかったと言われています。
荒川静香さんもその1人。
村主章枝さんと激しいライバル関係にありました。
2人とも、それ以前のオリンピックフィギュアスケートの女子出場枠が少なかった頃からのライバルだったので、色々と気まずいところもあったみたいですね。
では、なぜこれほどまでに、現在とフィギュアスケート選手の関係性が極端に異なっていたのでしょうか?
村主章枝さんと荒川静香さんの2人のライバル関係が激化している背景には、当時の女子フィギュア日本代表出場枠の少なさが大きく影響していました。
荒川静香さんは長野オリンピック、村主章枝さんはソルトレイクオリンピックにそれぞれ出場していて、実質的に
女子の出場枠は、1つ
しかありませんでした。
ソルトレイクオリンピックでは、女子の出場枠が2つに増えていましたが、既にグランプリファイナルでの実績を買われた恩田美栄さんのオリンピックが内定。
残り1枠を全日本選手権で争うこととなってしまったらしく、長野オリンピック同様に、荒川静香さんと村主章枝さんの熱い激突が繰り広げられました。
結局、当時の全日本選手権を優勝した方がオリンピック出場を決め、2位に甘んじた方が、オリンピック落選という涙を飲むこととなってしまったのです。
長野オリンピックの前に行われた全日本選手権では、荒川静香さんが1位、村主章枝さんが2位という結果。
そしてソルトレイクオリンピックの前の全日本選手権では、村主章枝さんが1位、荒川静香さんが2位…。
これが、もしトリノ以降のオリンピックであれば、2人とも、仲良くオリンピック出場を決めていたはずなのですが、当時はたった1枠しか空きがないために、2位ですらオリンピックに出場できなかったのです。
当時は、日本のフィギュアスケート選手がオリンピックに出場することが、いかに厳しかったかよくわかりますね。
ここまで争いが激化してきて、さらに、全日本選手権では1位・2位を争う互角の両者でした。
やはり、自ずとライバル関係となってしまい、荒川静香さんと村主章枝さんは、
口も利かない程、関係性が悪化していった
というのも頷けます。
その激化したライバル関係を物語るエピソードもあります。
それは、当時のとある練習風景にあったそうです。
実は一時期は、
佐藤久美子コーチの指導を荒川静香さんが受け、佐藤信夫コーチの指導を村主章枝さんが受けていた
という、妙な関係が構築された時期がありました。
この佐藤信夫コーチと佐藤久美子コーチは夫婦関係。
ある種、夫婦で教え子のオリンピックの座を奪い合う関係性に合ったというわけです。
もちろん、ただ純粋に佐藤夫妻がそれぞれの選手のコーチを務めていただけに過ぎない話なのです。
ただ、これに村主章枝さんと荒川静香さんはライバル関係は激化。
そして、佐藤夫妻がコーチを務めていたために、練習場(リンク)が同じ場所だったことがあり、それは相当に気を使っていたそうです。
滑る時間をずらすなど、荒川静香さんと村主章枝さんの2人が極力会わなくて済むように、2人で相談して配慮されたという話もあり、終始気苦労が絶えなかったみたいですよ。
単純にライバル関係としてリンクの中だけで争っているのかと思いきや、荒川静香さんと村主章枝さんはリンクの外でも闘いが繰り広げられていたということだったのでしょう。
それだけ、両者にとって、オリンピック出場にかける想いや、日本のフィギュアスケート界が厳しい世界だったというわけですね。
まとめ
現在、プロフィギュアスケーターとして活躍している荒川静香さん。
2017年には、自身のプロデュースしているアイスショー『Friends on Ice』は12年目を迎えました。
こういったアイスショーの開催や、日本スケート連盟の副会長として、次世代のスケーターの育成に努めています。
また、荒川静香さんは、村主章枝さんとの仲が現役時代は非常に悪く、同じ宿舎に泊まっても一切口を利かない話が出まわるほど不仲として有名でした。
競技だけでのライバルではなく、プライベートでも仲が悪くなってしまうとは、スポーツ界は、ある意味で恐ろしいなと思った次第です。