宇野昌磨が2017-2018シーズンのフリーで使用する音楽(曲)を紹介

フィギュアスケート

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トゥーランドット eye


フィギュアスケーター宇野昌磨選手は、2017-2018シーズンの使用曲として、ショートプログラムでは、

ビバルディの『四季』から『冬』

を使用しました。

この曲は、どちらかというとのびやかで明るい感じの曲調です。

それに対して、フリースケーティングでは、

プッチーニ最後の歌劇『トゥーランドット』から、アリア『誰も寝てはならぬ』を選んだ

のです。

この曲は、ドラマティックな迫力に溢れた名曲ですが、その分、歌手には負担がかかる曲でもあります。

宇野昌磨選手は、2015-2016シーズンにもフリーで使用していますが、それをオリンピックイヤーの今シーズンに持ってきたわけです。

そこで今回は、宇野昌磨選手の2017-2018シーズンのフリースケーティングの使用曲と、その作曲者などを、調べてみました!

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宇野昌磨の2017-2018シーズンのフリー使用曲

宇野昌磨選手の2017-2018シーズンのフリーの新プログラムは、

『トゥーランドット』

です。

ジャコモ・プッチーニ作曲の歌劇トゥーランドットの中から、『誰も寝てはならぬ』を選んだのです。

この曲は、宇野昌磨選手がシニア転向後の2015-2016シーズンにもフリーで使用しています。

また、荒川静香さんがトリノオリンピックで金メダルを獲得した時の音楽としても有名ですね。

この曲はテノールにとっては、ドラマティックな迫力と、ワグナー的な力強さを要求されるかなり難しい曲です。

もちろん、ただ聞く分には素晴らしい名曲なのですが、歌手には大変な曲ですね。

宇野昌磨選手も

シニア1年目で滑ったこの曲は僕にとってすごく思い出の曲なのと、とても好きな曲なので、今からワクワクしています。

改めて滑る難しさと楽しさがあると思いますが、以前に比べ成長できた所をお見せできたらと思っています。

と語っていたので、このオリンピックシーズンでどれだけ成長した演技を見せてくれるのか、大変楽しみですね。

この『トゥーランドット』は、2006年トリノ五輪金メダルの荒川静香さんがフリーで使い、日本人選手にとっては縁起の良い曲なのです。

宇野昌磨選手もこれにあやかり、平昌オリンピックで金メダルを狙おうということなのかも知れませんよ。

振り付けは、これまでずっと宇野昌磨選手の振り付けを担当してきた、樋口美穂子コーチが担当しています。

では、以前に『トゥーランドット』を使って演技した2015-2016シーズンの戦績を紹介しましょう。

  • ISUグランプリファイナル:3位
  • 全日本フィギュアスケート選手権:2位
  • 四大陸フィギュアスケート選手権:4位
  • 世界フィギュアスケート選手権:7位

宇野昌磨選手の年頃からみても、現在は2年前とは桁違いに実力をつけています。

その2年前の戦績でもこれだけの実績を残しているのですから、2017-2018シーズンのフリーは大いに期待してよさそうですね。

荒川静香選手のイナバウワーは流行語大賞にも選ばれましたが、宇野昌磨選手の演技も流行語として取り上げられるかも知れません!

 

次に、これまでの宇野昌磨選手の歴代フリースケーティングの使用曲一覧を紹介しておきましょう。

宇野昌磨のフリースケーティング使用曲一覧

2017-2018シーズン

FS 歌劇『トゥーランドット』より 誰も寝てはならぬ

作曲 ジャコモ・プッチーニ

振付 樋口美穂子

2016-2017シーズン

FS ブエノスアイレス午前零時とロコへのバラードのアレンジ曲

作曲 アストル・ピアソラ

振付 樋口美穂子

2015-2016シーズン

FS 歌劇『トゥーランドット』より 誰も寝てはならぬ

作曲 ジャコモ・プッチーニ

ボーカル ポール・ポッツ

振付 樋口美穂子

2014-2015シーズン

FS 映画『ドンファン』より

作曲 マイケル・ケイメン

振付 樋口美穂子

2013-2014シーズン

FS Steps

曲 シークレット・ガーデン

振付 山田満知子、樋口美穂子

タンゲーラ

作曲 マリアーノ・モーレス

2012-2013シーズン

FS Steps

曲 シークレット・ガーデン

振付 山田満知子、樋口美穂子

タンゲーラ

作曲 マリアーノ・モーレス

2011-2012シーズン

FS ツィガーヌ

作曲 モーリス・ラヴェル

振付 山田満知子、樋口美穂子

フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン 聖者の行進

作曲 バート・ハワード他

振付 山田満知子、樋口美穂子

2010-2011シーズン

FS ツィガーヌ

作曲 モーリス・ラヴェル

振付 山田満知子

宇野昌磨の2017-2018シーズンのフリー曲の音楽

宇野昌磨選手の2017-2018シーズンフリー曲の作曲者は『ジャコモ・プッチーニ』。

この楽曲の時代的には、後期ロマン派の最後の方に入ります。

1858年に宗教音楽家の家系に生まれ、14歳で教会のオルガニスト。

最初は、宗教音楽家の道を歩んでいたのですが、ヴェルディのオペラ『アイーダ』を観て感動し、オペラの作曲家になることを決意したのです。

この時代は後期ロマン派の後半で、

巨星リヒァルト・ヴァーグナー(ワグナー)を筆頭に、ヴェルディやブラームス・シベリウス・チャイコフスキー

など、現在でも有名な作曲家が目白押しの時代でした。

その中でプッチーニは、ヴェルディと並ぶイタリア歌劇の2大巨匠として知られています。

その作風は、ヴェルディの動・叙事詩的なものとは対照的で、静・叙情的な印象が強いのです。

英国の映画監督で言えば、デビッド・リーン(アラビアのロレンス)とキャロル・リード(第三の男)のような存在ですね。

そんなプッチーニは、生涯に13曲のオペラを残しています。

奇しくもワグナーも13作の楽劇を作曲しました。

ただしワグナーは、全13作が全て標準レパートリーですが、プッチーニは5~6作程度なのです。

このあたりは、音楽家としての器の差で、致し方ない所でしょう。

プッチーニのオペラの大きな要素は、フェミニズムとエキゾティシズムです。

プッチーニのオペラの舞台は、トスカはイタリアですがその他は外国が多いですね。

ラ・ボエームはフランス、蝶々夫人は日本、西部の娘はアメリカ、トゥーランドットは古代中国。

エキゾティシズム溢れるオペラが多いことが特徴といえるでしょう。

その中でもトゥーランドットは、プッチーニ最後のオペラで、彼は未完のまま世を去りました。

この曲は、プッチーニの叙情性に加えて、ワグナーから強い影響を受けたドラマティックな迫力もあり、彼の最高傑作と言えると思います。

それでは、トゥーランドットとは、どんなオペラなのか、そのあらすじを簡単に紹介します。

トゥーランドットのあらすじ

時は古代、伝説の時代。

ところは中国北京。

滅亡したダッタン(昔の蒙古付近)の元国王ティムールとその王子カラフは、召使いである奴隷のリューと共に、流浪の旅を続けていました。

そして着いた所が北京です。

中国皇帝の娘・トゥーランドットは、絶世の美女です。

しかし、彼女の心は氷のように冷たく閉ざされていて、言い寄る男達に3つの謎をかけ、

「全て解ければ夫として迎えるが、ひとつでも間違えれば首をはねる」

としていたのです。

カラフは、その王女トゥーランドットを一目見て魂を奪われ、謎解きに挑戦すると言い出したのです。

そして見事に3つの謎全てに答えてしまいます。

狼狽したトゥーランドットに、カラフは

「夜明けまでに自分の名を知ることができたら、私の首をはねてもよい」

と言います。

トゥーランドットは配下達に

「夜明けまでにあの者の名がわかるまで、北京では誰も寝てはならぬ」

と命令します。

この時のカラフのアリアが

『誰も寝てはならぬ』

なのです。

そしてリューが捕らえられますが、彼女は密かにカラフを慕っていたのです。

そのため決してカラフの名を明かさず、これまた有名なアリア

『氷のように冷たい心も』

を歌い、兵の剣を奪って自分の胸を刺して果てます…。

 

いかにもプッチーニ好みの、女性の自己犠牲賛美ですね。

このような叙情的でありながら、ドラマティックな迫力もある名曲に乗って、宇野昌磨選手は、どんな滑りをみせてくれるのでしょうか。

 

まとめ

今回は、宇野昌磨選手の2017-2018シーズンのフリースケーティングの使用曲を見てきました。

オリンピックイヤーのシーズンで、2年前と同じくプッチーニのトゥーランドットという、叙情性と叙事詩性を併せ持った曲を選びました。

進化した宇野昌磨選手の『誰も寝てはならぬ』が、どんな演技になるのか。

また、オリンピック本番ではどんな滑りを見せてくれるのか。

その期待は、いやが上にも膨らみます!

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