星々の煌めき

インターネットの中に漂流する今をときめくネタを語ります!

雑学

労働基準監督署の仕事内容と相談受付をチェック!ブラックの噂も

投稿日

最近、大手広告代理店の電通で、過度な残業を苦にして、自ら命をたった女性の事件が、大きな話題となっております。

この方は、まだ新入社員でありながら、月105時間もの残業を強いられ、しかもその残業時間の大半を、いわゆる

『サービス残業』(正規の残業とは認められない残業)

とするよう暗黙の了解ということで指導され、半ば強制的に正規の残業時間を減らして過少申告していたそうです。

現在、電通には、東京労働局と三田労働基準監督署が強制捜査に入っています。

はたして、どのような結果がでるにせよ、それで失われた命が戻ってくるわけではありません。

そこで今回は、労働者を守る立場にある労働基準監督署の仕事内容と給料について。

さらには、労働基準監督署自体がブラック残業であるという噂などを、調べてみました!

スポンサーリンク

アドセンス

労働基準監督署の仕事内容をチェック!

まず、

『労働基準監督署』

とはどんなことをする行政なのか。

その仕事内容などを見てみましょう。

労働基準監督署とは、基本的には

労働基準法違反がある会社を、監視や指導するためのお役所

しかし、労働基準監督署は、どんな相談でも持ち込めるわけではありません。

お役所である労働基準監督署は、労働基準法に書いてあること以外の相談は、原則として受付けません。

受け付ける相談や案件は、このようになっています。

労働基準監督署が受け付ける相談

  • 労働時間が規定を越えている
  • 賃金が正常に支払われていない
  • 退職(退職金も含めて)や解雇・免職などが不当
  • 職場の安全や衛生などが、規定に反している

これらは、基本的に労働基準法に違反する場合の相談です。

お役所ですから、担当以外のことにはまず絶対に手を出しません

労働基準監督署は、なんでも相談に乗ってくれる駆け込み寺ではないのです。

また、賃金の未払いなどで、いきなり労働基準監督署に相談しても、

まず自分で請求してみてください。

話しはその後で。

などと言われることが大変多いようです。

その理由は、労働基準監督署は

労働基準法に違反している使用者(会社)を正すところ

だからです。

つまり、

はっきりと労働基準法に違反したという証拠や疑い

がなければ、彼らは動きません。

証拠や疑いとは、きちんと仕事をしたにも関わらず、それに対する会社からの賃金が支払われないことの、証拠や疑いのことです。

具体的には残業時間の計算書や、支払われた賃金の明細書など、証拠として残るもののことです。

ごくごくまれには、そのような証拠が無くても、労働基準監督署が相談に乗ってくれる場合もあるようですが…。

これらの証拠を揃えることは、想像以上に大変なことです。

具体的には、以下の作業をしなければなりません。

労働基準監督署に受け付けてもらうための準備

  1. 未払い残業代を計算して計算書を作成する
  2. 会社への請求書を作成する
  3. 作成した計算書と請求書を、内容証明郵便で会社に送る

どれも、一度もやったことのない人には、チンプンカンプンな作業ですね。

できたにしても、知識がなければ相当な時間がかかることは間違いありません。

確実なのは、弁護士や税理士、司法書士などの専門家に依頼することですが、当然、有料となります。

料金はそれぞれのケースによりますが、万単位は確実でしょう。

2万円の残業代のために、3万円払って、これらの専門家に依頼するのでは、足が出てしまいます。

もっとも、上記の書類のひな形は、ネットで調べれば間違いなく見つかると思われますので、それを使って作成してみるのも良いでしょう。

それに、労働基準監督署の仕事として、扱わない事例も沢山あります。

以下のような事例は、まず労働基準監督署では扱いません。

労働基準監督署では扱わない間違えやすい案件

  • 解雇が妥当かどうか
  • 退職か解雇か(その境目の事例では特に)
  • 配置転換が妥当かどうか
  • いじめ・嫌がらせ、パワハラに関する件
  • 人事評価が公平になされているか
  • 懲戒処分に該当するかどうか

これ以外にも、労働基準監督署では扱わない案件は、多数あるようです。

以下の基準に沿って、労働基準監督署は仕事をしているのです。

労働基準監督署で扱わない基準

  • 労働基準法に書いていないこと
  • 判断の境目がグレーなもの
  • 個人の任意、自由の範疇に入るもの
  • 民法に関することや民事的判断を要する事柄

残業時間の規定は?

さて、『労働時間』の定義ですが、意外にも、これは労働基準法にも書いてないそうです。

そのため判例、その他から類推しなければなりませんが、それによりますと、

労働者が実際に労働に従事している時間だけでなく、労働者の行為が何らかの形で使用者の指揮命令下に置かれているものと評価される時間

と定義されています。

この定義による、労働時間に該当する例をいくつか上げて見ましょう。

労働時間に該当する例

昼休み中の来客当番や電話番

所定労働時間(定時)外の教育訓練その他

外部の研修や、社員旅行などへの参加(自由参加の場合は該当しない)

更衣時間(指定の制服や作業服などの着用が義務の場合)

仮眠時間(警報や電話があった際には対応しなければならない場合のみ)

次に、残業時間の上限をご紹介しましょう。

労働時間の上限

1週間 15時間

2週間 27時間

4週間 43時間

1カ月 45時間

2ヶ月 81時間

3ヵ月 120時間

1年  360時間

と、このようになっていますが、会社側では、この制限を乗り越えようと、あれこれ考えます。

それが『サービス残業』として現れるのですね。

ブラック企業の知惠とも言えます。

ブラック企業とは、会社の大小の規模や、知名度には関係ありません。

今回の事件でも、電通には『鬼十則』という社訓のような社員則があったそうです。

この『鬼十則』は、吉田秀夫4代目社長が定めたものですが、まさに『鬼』といわれるだけのことはある、恐るべき内容なのです。

電通の『鬼十則』

1 仕事は自ら「創る」べきで、与えられるべきでない。

2 仕事とは、先手先手と「働き掛け」ていくことで、受け身でやるものではない。

3 「大きな仕事」と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。

4 「難しい仕事」を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。

5 取り組んだら「放すな」、決して放すな、目的完遂までは……。

6 周囲を「引きずり回せ」、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。

7 「計画」を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

8 「自信」を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。

9 頭は常に「全回転」、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそういうものだ。

10 「摩擦を怖れるな」、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

思わず

「はぁ・・・」

とため息が出そうな社訓ですね。

自ら命をたった女性の方も、この『鬼十則』を暗唱させられていたのでしょうか・・・

 

労働基準監督署のブラック残業の実体とは

労働基準監督署は会社ではありませんが、お役所のひとつです。

それも過労を取り締まる立場のお役所なのですが、その

労働基準監督署自体で過労が常態化している

そうです。

労働基準法違反の会社を監視するために、監督する自身もサービス残業を繰り返しているというのです。

過労により自ら命をたったといえる事例さえある

ほどなのです。

その理由は、労働基準監督官の人員不足という、大きな問題です。

その対策として政府が、労働基準監督署の長時間労働の是正のため、労働基準監督官を増員する方針を固めたという、ニュースがあったくらいです。

なお、労働基準監督署の給与ですが、以下のようになっています。

労働基準監督官の平均給料・給与

初任給(大学卒) 17万円

平均 29万円

20代の給料 24万円

30代の給料 29万円

40代の給料 40万円

お役所だけに安定高給かと思いきや、想像していたよりも高い給料というわけではないのですね。

 

まとめ

大手広告代理店の電通で、過重な残業を苦にして自ら命を絶った女性の事件が、大きな話題となっていますが、その過度な労働を取り締まる立場である労働基準監督署自体にも、過労により、自ら命を絶った人もいると言われています。

働くことは、社会的には良いことではあります。

しかし、それが上の立場の者から強制された異常に過度なものでは、それは強制収容所と変わらないように思えますね。

スポンサーリンク

アドセンス

アドセンス

-雑学