不時着の意味や定義とは?墜落との違いと航空事故での言葉の使い方

雑学

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墜落・不時着


ヘリコプターやアメリカ軍のオスプレイの不時着事故が起きると、例のごとくオスプレイ反対派が口うるさく、

「墜落と言え!」

などと、自分たちに都合のいい出来事が起きたと声高に叫んでいますよね。

よく耳にする不時着・墜落事故ですが、実際のところ

「墜落と不時着、違いって何だろう?」

と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

そこで当記事では、墜落と不時着について、その意味や違いをお話していきます。

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不時着と墜落の意味の違いを解説!

考える男性1

不時着と墜落、その意味の解釈が話題となった一件に、2016年12月13日の出来事があります。

この日、沖縄県名護市安部沿岸に、アメリカ軍のオスプレイことMV-22が不時着したのです。

現場には、胴体はゆがみ、主翼は折れてしまうなど、無残にも大破したMV-22の姿がありました…。

まぁ、これはクラッシャブルゾーン、またはクラッシャブル構造と呼ばれる、乗員を守るための構造による形状変化だと思うので、何も言う事はありません。

事実、不時着したオスプレイに乗っていた5人は全員が無事で、2人が軽傷で済んだ程度でしたからね。

このオスプレイ不時着について、日本の各メディアでも大々的に報道されていたので、知っている人も多いと思います。

NHKや読売は着水(後にNHKは不時着へ変更)、各テレビ局や新聞が不時着と表現していました。

そんな中、沖縄タイムスと琉球新報は、今回の事故を、

「オスプレイ墜落」

と報じたことで、ネット上では早速議論に…。

「墜落した! やはりオスプレイは危険!」

「オスプレイ廃止を!」

とオスプレイ導入をやめさせることに繋げようとしていることが透けて見える、残念な反対派が息巻いていました。

他のヘリなどのほうが、事故率が高い

にもかかわらずです。

それに対して、

「判断を迫られて自分から海へ行ったんだから不時着だろ」

「大破したから墜落とか言ってるやつ、クラッシャブル構造知らないの?」

「また左寄りの奴が騒ぎ出したか」

と、オスプレイ反対派に呆れかえっている人たちが冷静に反論。

このように、オスプレイ”不時着”という表現に対して、メディア・ネット上の掲示板やSNSなど、国民レベルで話題になったのです。

まぁ、メディアに関して言えば、沖縄タイムスと琉球新報は何かにつけてアメリカのせいにし、一刻も早いアメリカ軍撤退を願っている極左新聞です。

まさにウキウキ気分で墜落と表現したのかもしれません。

このような極左新聞のことはいったんおいておき、実際のところ、不時着と墜落の意味には、どんな違いがあるのでしょうか?

一見すると、今回のオスプレイ不時着は、機体が大破してしまっているため、

「これは墜落じゃない?」

と思ってしまう人も多いかと思われます。

そこで、具体的な”不時着”と”墜落”の言葉の意味の違いを調べてみることにしました。

 

まずは、墜落について。

墜落の意味をインターネットで調べてみると…

高いところから落ちること。

としか書かれていません。

なるほど、確かにこれだけであれば、今回のオスプレイの事故も墜落と言って正しいのかもしれません。

 

では、不時着の意味はどうなっているのでしょうか?

こちらもインターネットで調べてみると…

航空機が、故障や燃料欠乏等のため、初めに予定しなかった場所に降りること。

不時着に関して言えば、航空機に限定されていることが特徴の1つといえそうです。

しかし、これだけではよくわかりませんね。

2016年末のオスプレイの事故は、広義的な意味での墜落であれば間違っていません。

しかしケースを加味してみれば、不時着でも成り立ちます。

となると、どう解釈すればいいのか困ってしまいますよね。

 

航空事故での墜落と不時着の意味とは?

2016年末のオスプレイ不時着事故では、

「不時着」

という表現がされました。

では、なぜ不時着という表現にしたのでしょう?

飛行機事故には、さまざまな言葉の使い方があります。

  • 墜落
  • 空中分解
  • 衝突
  • 火災
  • 不時着・胴体着陸
  • 爆破
  • 撃墜

など…。

また、衝突といっても、地表・空中・地上というさまざまなケースがあります。

事故が起きた後の機体の状態だけでは、それが墜落なのか、撃墜なのか、はたまた衝突なのかわからない場合が多いですよね。

つまり、航空事故における言葉の使い方とは、結果より経緯が関係しているのではないかと考えます。

そこで、防衛省の解釈を頼ってみましょう。

防衛省によると、飛行機が落ちた際には、

・機体のコントロールを失った状況で着陸または着水する状況は墜落

・パイロットの意思で着陸または着水した場合には不時着水

と判断しているそうです。

そして、今回の事故について、アメリカ軍は、

現場付近の上空で何らかのトラブルが発生し、パイロットが基地に戻るか海上に不時着するか判断を迫られた。

海上への不時着が安全だと判断し、コントロールしながら降下した。

と防衛省に説明しています…。

つまり、

機体のコントロールが制御できていた状態で、海上へ降りた方が助かるだろうと判断し、パイロットが意図的に海上へ向かった

という経緯があったので、表現として不時着になったというわけですね。

たとえば、これが爆発によって完全にコントロールが利かなくなってしまい、海上へ落ちたというのであれば、確実に墜落になるでしょう。

あくまで個人的解釈でしかありませんが、不時着と墜落の違いは、

自ら降りたか、勝手に落ちたの違い

で判断するのが良いのではないかな、と思いました。

そして、意図的に第三者による攻撃で”落とされた”場合、撃墜になるのでしょう。

自分から不時着地点へ向かったなら、自分の意思でその場所へ落下していったと考えられます。

落ちたというと、意図せずその場所へ落下したニュアンスにとれますよね。

落とされたなら、確実に自分ではない何らかの力を受けて落下してしまったと想像することができます。

 

皆さんも考えてみてください。

こんなケースがあるかどうかはわかりませんが、例えば、崖に追い詰められ、下は川…。

サスペンスによくある場面に遭遇したとしましょう。

逃げるには川へ飛び込むしかないわけで、

「こうするしかない!」

と判断し、崖から飛び降りた場合、それは落ちたとは言いませんよね?

まぁ、落ちたかもしれませんが、自分から落ちたので、飛び降りたとするほうが自然でしょう。

逆に、追いつめられ、どうしようか悩んでいるうちに、不意に足場が崩れ、そのまま川へ飛び込む形になってしまった場合。

このケースだと、飛び降りたとは言わず、落ちたと言いませんか?

つまり、今回のオスプレイの不時着表現も、そういうことだと思うわけです。

筆者の結論としては、墜落と不時着の違いをわかりやすくするなら、

本人の意思通りだったか否か

を定義づければいいのではないでしょうか。

 

まとめ

オスプレイの事故を

不時着

と表現したニュースが2016年末にあり、この表現について、当時賛否両論が飛び交いました。

言葉の意味自体はさほど変わりがないのですが、航空事故における『不時着』と『墜落』の違いはというと

降りたと落ちたの違い、つまり自身の意図通りだったか否か

を判断基準にするとわかりやすいのではないか?

という結論に至りました。

つまり、

  • パイロットの意思で着陸を試みたのか。
  • 機体が制御不能でどうにもならず、パイロットはただ落ちていくのを眺めるしかできなかったのか。

という違いですね。

これに、外部からの意図的な攻撃があった場合の『撃墜』も加わるのでしょう。

言葉自体の意味ではなく、あるカテゴリ内で使われる場合の言葉の意味というものもあるので、何とも難しいものだと、改めて実感させられた次第です。

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