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告発弁護士・猪狩文助の歴代俳優の違いと視聴率が悪い理由とは?

更新日 投稿日2015年03月08日

かつては、いかりや長介さん(TBS系)や藤田まことさん(テレビ東京系)が、主人公:猪狩文助を演じ話題となってきた人気ドラマシリーズ『告発弁護士シリーズ』。

このドラマシリーズで、三代目の猪狩文助を柄本明さんが演じ、2015年3月に『新 法廷荒らし 猪狩文助』として、TBS系列にて新たに放送されたことを皆さん覚えていますか?

平均視聴率は

7.6%

と、話題だった割にはあまり奮わなかったドラマ作品でもあるので、もしかしたらあまり記憶されていないかもしれませんね。

そこで本記事では、改めて『告発弁護士シリーズ』の3作品を振り返りながら、ドラマの魅力や視聴者の感想、ドラマの違いをまとめていきたいと思います。

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いかりや長介の演じた猪狩文助と告発弁護士シリーズ

いかりや長介の猪狩文助

いかりや長介が演じる猪狩文助

作家・和久峻三先生の小説『告発弁護士シリーズ』を原作として、TBSの月曜ミステリー劇場(現在で言うところの月曜名作劇場枠)の告白弁護士シリーズは、全5回放送されています。

当時は、いかりや長介さんの独特なキャラクターを活かしたドラマシリーズに仕上がり、ファンの間では人気作品でしたね。

やはり魅力は、いかりや長介さんの

表現豊かな演技力

にあったのではないかと思います。

それまでにいかりや長介さんが演じてきたタイプのキャラクターとは大きく異なり、

飄々として周囲をからかうシーンも多く見られる変な爺さん

という印象のキャラクターを演じられていました。

そのギャップが大きな人気に繋がったのでは?と今振り返ってみるとそんな気がします。

俳優としてのいかりや長介さんと言えば、多くの方は、テレビドラマシリーズ『踊る大捜査線』の和久平八郎、ドラマ『GOOD LUCK!!』の新海良治を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

踊るシリーズでは、織田裕二さんが演じた主人公・青島俊作や、ユースケ・サンタマリアさんが演じた真下正義たちの先輩刑事として、ある意味、親父的存在のキャラクターとして、ドラマを支え続けていました。

頑固故に、最新技術のデジタル操作には目もくれず、

『刑事は自分の足で捜査するもの』

と信念を曲げずに、刑事魂を貫いてきた叩き上げの刑事として、多くのドラマファンから愛されました。。

一方で、『GOOD LUCK!!』では、木村拓哉さんが演じた主人公・新海元の父親として、昔気質なキャラクターでありながらも、主人公・元に対して、時折助言したり心配したりする一面も見せ、良い親父という印象…

あくまで個人的な見解でしかありませんが、この二つのキャラでは、いかりや長介節炸裂といった印象を受けます。

脇役でありながら重要なキーパーソンとして愛され続けていたことは間違いありません。

それだけに、この『猪狩文助』というキャラクターとのギャップ・違いが大きいところです。

また、新たないかりや長介さんの演技の深さを痛感させられたキャラクターでもあります。

当時、筆者のいかりや長介さんの印象としては、俳優というよりも

コメディアン

という印象が強かっただけに、そこまで演技力の高い俳優とは観ていませんでした。

しかし、いかりや長介さん主演の『弁護士猪狩文助』は、それまでの筆者の浅はかな考えを一新させられ、彼の魅力を突きつけられた作品だったように思います。

飄々として掴みどころのない親父でありながらも、いざ法廷闘争となると、弁が経つ熟練弁護士という印象のキャラが、いかりや長介さんが演じた猪狩文助というキャラクター。

そして、少なくとも昭和の人間で、平成の今の時代にはないキャラクターです。

どこか懐かしさも感じられるキャラとして猪狩文助をいかりや長介さんが演じられたことで、人気シリーズとして注目されたのだろうと、ふと感じた次第ですね。

 

藤田まことの演じた猪狩文助と告発弁護士シリーズ

藤田まことの猪狩文助

藤田まこと

こちらも、いかりや長介さん同様、魅力的な熟練の俳優として人気のあった藤田まことさん。

必殺仕事人シリーズの中村主水や、はぐれ刑事純情派シリーズの安浦刑事役でお馴染みの役者です。

そんな藤田まことさんは、いかりや長介さんとは異なり、頑固一徹というような雰囲気は無いものの、人情味あふれるオヤジ系キャラをしっかり演じられる熟練の俳優でした。

安浦刑事にしても、競馬や女性、酒に目がなく、普段はダメおやじの印象が強いキャラクターです。

しかし、いざ刑事として仕事をし始めると、眼の色が変わり、真摯に刑事として事件に向かい合います。

そして人情味あふれるキャラクターとして、周囲の刑事たちと協力して事件を解き明かしていく暖かみあふれる役として、多くのファンから愛されていました。

実際に普段の藤田まことさんも、かなりお茶目な性格らしく、まさに安浦刑事のようなタイプだとも言われているそうです。

本当に誰がどう見ても、普段はダメおやじなのですが、突き放してしまえ、と言われてもどこか見捨てることが出来ず、憎めないキャラクターでもありました。

そんな藤田まことさんが、テレビ東京版の告発弁護士シリーズで猪狩文助を演じていました。

残念ながら、筆者はこのドラマを見ておりませんので、藤田まことさんの猪狩文助については、直接は知りませんが、話によると、かなり偏屈な爺さんという印象のキャラクターを演じられていたそうです。

いつもの藤田まことさんの人情味あふれるキャラとは、

真逆のキャラ

として映り、当時ご覧になられた方は、悪くはないもののどこか違和感を覚えたそうです。

これだと、飄々としたキャラクターを演じ、普段の演技力とのギャップを見せた、いかりや長介さんのケースの真逆という印象を受けますね。

だったら、いかりや長介さんがそのまま猪狩文助を演じられたら良かったのに…という気もしないではないのですが、すでにこの頃にはいかりや長介さんは亡くなられていたので、猪狩文助のキャストを変えざるを得なかったのでしょう。

そんな背景もあり、せっかくなら猪狩文助というキャラを少し変えたいという気持ちも制作サイドにあったのかもしれません。

普段の藤田まことさんと大きく異るキャラではありましたが、さすがに演技力の高い俳優さんなので、うまく猪狩文助をこなされていましたよね。

今までの猪狩文助ファンはもちろんのこと、新たな猪狩文助ファンにも受け入れられるキャラとして、藤田まこと流で『猪狩文助』というバトンを受け継ぎ、ドラマとして放送されていったということですね。

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柄本明が受け継いだ猪狩文助とキャラクターの感想

柄本明2

本来であれば、いかりや長介・藤田まことが演じるはずだった告発弁護士シリーズの猪狩文助ですが、残念ながら2人とも亡くなられてしまい、ドラマの続編を放送することは、これまでに叶うことはありませんでした。

しかし、2015年3月。

TBS月曜ゴールデン枠(現在の月曜名作劇場枠)で、久しぶりに『新法廷荒らし猪狩文助~終の棲家~』として、柄本明さんがそのバトンを受け継ぎ、見事に『猪狩文助』が復活しましたよね。

柄本明さんが演じた猪狩文助というキャラクターは、どちらかと言うと、いかりや長介さんが演じた猪狩文助を踏襲している印象のキャラクターです。

飄々としながらも、ここ一番でビシっと眼光鋭く決めてくれる…

そんなキャラクターとして、柄本明流の猪狩文助を演じていたようです。

ただ、ドラマの評価としてはあまり芳しくなく、新シリーズとして次回作を楽しみにしているファンがいる一方、どこか消化不良という視聴者も少なくなかったように見えたのが、本放送後のネット上で見えた視聴者たちの評判でした。

柄本明さんは、志村けんさんとバラエティ番組で共演するまでは、あまり世間で注目されておりませんでしたが、コメディアンという一面が開花され、演技力が一気に高まり、大注目を受けると、

飄々としたおじさんキャラ

として一躍有名になっていきました。

そんな柄本明さんにとって、猪狩文助というキャラクターは、まさにうってつけなキャラクターであるというのが筆者の印象でもあるわけですが、それなのに何故、ドラマの視聴率に反映されていなかったのか…

もちろん、その一つの背景として、若者を中心としたテレビ離れの影響を受けているということも挙げられるでしょう。

近年のドラマで、視聴率20%以上取るようなドラマは『ドクターX』シリーズのように、ストーリーが単純明快で、正義・悪がはっきりしているドラマくらいです。

月9ドラマですら、少しでもストーリーがはっきりしていなければ、視聴者は辛辣な評価を下し、見向きもしないのが今の厳しいテレビ業界の評価ですから、これまで人気シリーズとして受け入れられてきた『告発弁護士シリーズ』が不評だったとしても、それほど不思議な話ではありません。

では、実際のところ、何故不評だったのか…

そこで視聴者の柄本明版『猪狩文助』の感想を観ていくと、

キャラ設定が中途半端だった

というのが最大のネックとなってしまったような気がします。

いかりや長介さん、藤田まことさんが演じた猪狩文助とは、また異なる新たな猪狩文助を観たかった

というのが、多くの視聴者の本音らしく、その割には、新たな装いという印象が薄く、いかりや長介さん時代の猪狩文助でありながらも、どこか藤田まことさん時代の猪狩文助が入り混じっていく…

そんな感想を持った視聴者が多かったという印象を、ネット上の評判を通じて受けた次第です。

まぁ、これだけ人気だったドラマシリーズを踏襲されたわけですから、プレッシャーはあったと思います。

全く新しいキャラクターと言われても、今までのイメージもあるわけですから、どこまで変化させていけば良いのか非常に難しかったというのが、制作陣の正直なところではないでしょうか。

いかりや長介さん時代からカウントすると、約12年ぶりの復活で、『猪狩文助』を楽しみにしていたファンも大勢いて、期待値もかなり高かった…

しかし、蓋を開けて見ると、その期待には応えきれていない部分があり、どこか消化不良となってしまった。

『ドクターX』のように主役が変わることなく、同じスタンスでシリーズ化する分には問題ありませんが、

主役を演じる役者が変わりながら、同じキャラを演じる

というのは難しい…

それが、たとえ名優:柄本明であったとしても、その難しさを乗り越えることができなかったのでしょうね。

とはいえ、ファンが待ちに待った『猪狩文助』が帰ってきたことには違いありません。

ちなみに最新のストーリーをざっくり紹介するとこんな感じ…

猪狩文助(役:柄本明さん)は、一見うだつの上がらない偏屈な老人ですが、実は法廷荒らしの異名を獲る敏腕弁護士。

ある日、新人弁護士である夏目理恵子(役:舞羽美海さん)を引き連れ、医師:笹山克典(役:金子昇さん)の弁護を引き受けることとなった。

実は、笹山が嘱託医として勤務する老人ホームの理事長・香原周一郎(役:大河内浩さん)が、ガソリンの混入された石油ストーブを使用した末に命を落としてしまい、たまたまその場に居合わせてしまった笹山が容疑者として疑われてしまったのです。

警察に自白を強要されていたのか、事件当初の取り調べで笹山は自白していたものの、その後、容疑を否認…

命を落とした周一郎の妻:真紀枝(中島ひろ子さん)とは夫婦関係が破綻…

周一郎は生前、真紀枝や血のつながっていない娘の真咲(役:柴田杏花さん)に対してDVを働いていたらしいのです。

そこで当時、家庭教師として香原家に入り込んでいた笹山が、その事に同情して犯行に及んだのではないかと、担当検事の池波遼子(役:草刈民代さん)は主張します。

そして、その老人ホームの事務長・野口正治(役:越村友一さん)を証人として召喚。

野口が笹山の犯行を裏付けする証言をしていくものの、その証言に怪しい部分があり、猪狩は法廷荒らしという名にふさわしく、その怪しい部分を突き崩し、徐々に裁判の主導権を握っていくのでした。

というのが、主なストーリーで、

2サス特有の王道的なストーリー

として放送されていたので、そこに問題はなさそうです。

やはり問題は猪狩文助のキャラ設定にあったといえるでしょうね。

それにしても、王道ストーリーであり、面白みもあった作品だったのに、猪狩文助のキャラ設定がいまいち受け入れられなかっただけで、ここまで評価が下がっていくのは、かなり厳しい話ですよね。

一応、本作の番組プロデューサーが、柄本明さんにオファーをした時のコメントとして、

『新たな猪狩文助を期待して、柄本明さんにオファーした』

と語っていたそうで、そのことを踏まえると、もう一度くらいは『猪狩文助』のシリーズ作品が放送されるのではないかと思います。

もちろん、それがいつの話になるのかは分かりませんが、期待はできるでしょう。

このドラマの最大の魅力は、柄本明流のちょっと人をおちょくったようなお茶目な言動と、眼光鋭くまじめに取り組む姿勢の二面性。

そして、それを活かしながら独特の雰囲気を醸し出す法廷の様子を分かりやすく伝えてくれるところにあります。

しかも、主演を務める柄本明さんは、昭和の良き時代を彷彿してくれるような円熟した演技力を持っている方なので、次こそは高視聴率を期待したいものですね。

 

まとめ

過去に魅力あふれるおやじキャラとして演じてこられた、いかりや長介・藤田まことが亡くなり、何処か寂しい思いをしていましたが、彼らが演じた猪狩文助というキャラクターを柄本明さんが引き継ぐ形で、2015年3月に復活を果たした『告発弁護士シリーズ』

『新法廷荒らし猪狩文助~終の棲家~』というタイトルでTBS系列にて放送され、話題になりました。

しかし、蓋を開けてみると柄本明さん演じる猪狩文助のキャラ設定が、

中途半端

と不評を受けてしまい、現時点では一度きりの放送となってしまっています。

ただ、新しい猪狩文助を期待しているファンもまだ多いそうですし、新シリーズ第2作となるストーリーが放送される日を楽しみにしたいものですね。

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