星々の煌めき

インターネットの中に漂流する今をときめくネタを語ります!

映画

ブレードランナーのあらすじから結末まで解説!原作との違いは?

投稿日:

『ブレードランナー2049』が、2017年10月27日より公開!

このニュースに胸を躍らせている人も多いのではないでしょうか。

リドリー・スコット監督による1982年発表の初代『ブレードランナー』は、数々の賞を授賞し、映画史上に残る名作という定評があります。

それだけではなく『ブレードランナー』は、後の映画やドラマにも強い影響を与えた作品でもあります。

また、評価だけではなく、興行収入も素晴らしい成績をのこしているのです。

それだけの名作に、なぜ35年も続編が作られなかったのか?

それはあまりにも初代『ブレードランナー』の内容が良すぎ、多方面への影響も強すぎたため、

それをしのぐ、あるいは匹敵する作品とすることが困難

とクリエーターがためらっていたからではないでしょうか。

そこで今回は、不朽の名作『ブレードランナー』のあらすじから結末までと、原作との違いを考察してみました!

スポンサーリンク

スポンサーリンク

映画『ブレードランナー』のあらすじから結末まで

初代『ブレードランナー』は、1993年にアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されました。

この登録は、興行収入とは関係なく、

永久保存するにふさわしい内容であるか

で選定されます。

したがって、大ヒット作でも登録されない場合もありますし、マイナーな作品でも登録されることもあります。

『ブレードランナー』の興行収入は決して少なくはありませんが、超大ヒットという程でもありませんでした。

同時期に公開された制作費がずっと少ない『E.T.』の、1/10以下の興行収入だったのです。

その理由は、当時のリドリー・スコット監督は無名に近かった(『エイリアン』は公開されていたのに!)ということがあります。

しかし、それよりも『エイリアン』同様の雰囲気の暗さ、みじめさが強く出ていて、

『ブレードランナー』は万人受けする世界観とは言えなかった

という点が大きいですね。

その世界観は、2019年のロサンゼルス。

そこには、『ワカモト』や『コカ・コーラ』などの広告が街中にゴタゴタと出て来ます。

ごみごみした貧相な街頭にはソバ屋が並び、日本語・中国語・英語が乱れ飛んでいます。

リドリー・スコット監督は、新宿の裏町の猥雑さや無秩序さを好んでいたのですが、多くのアメリカ人には受け入れられないものでした。

これはむしろ『ニューロマンサー』などのウィリアム・ギブスン作品とも相通じる点があります。

逆に言えば、そのようなミゼリーな暗い雰囲気が好きな人には、たまらない魅力になります。

ゲームでいえば、S.T.A.L.K.E.R.やMetro 2033、Falloutなどの、雰囲気や世界観と似ていますね。

とくにFallout4では、ダイヤモンドシティでソバを食べるシーンなどは、明らかに『ブレードランナー』のパクリ(あるいはオマージュ)でしょう。

Falloutでは、他にも脱走したレプリカントの捜索や、支援団体が登場するなど、随所に『ブレードランナー』を思わせるシーンがあります。

このように、多方面に影響を残した『ブレードランナー』は、一種のカルト的映画でもあるのです。

『ブレードランナー』の主演は、主人公・デッカードを演じるハリソン・フォードです。

また、デザインはシド・ミードが担当していて、彼は著名な工業デザイナー。

MFSFやアスタウンディングなどのSF誌では、数多くのイラストを描いていて、SFファンにはお馴染み。

それでは、『ブレードランナー』のあらすじから結末までを見ていきましょう。

ブレードランナーのあらすじから結末まで

時は近未来、2019年。

地球環境の劣化により、地球人は宇宙へ進出し、地球には取り残されたのは、力のない人々。

そこはシンジュクシティやチバシティのように、狭い土地に人口が集中し、ビルが乱立する世界なのです。

なお、2019年は現在からわずか2年後。

その2019年に、人類が宇宙に進出するなど、到底不可能です。

これは、

傑作である、スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』

でも、2001年にはディスカバリー号は木星に行くことになっています。

しかし、2017年の現実では、人類は木星どころか火星にさえ達していません。

1960年代や1980年代から将来を見ると、21世紀には人類は宇宙に旅立っていると想像していたのでしょうね。

 

そんな2019年には、人間そっくりのレプリカントを作り、奴隷として劣悪な環境下で過酷な労働をさせていたのです。

このレプリカントは、遺伝子操作により作られた一種の人造人間ですが、外観は通常の人間と全く見分けがつきません。

なお、この『レプリカント』と、ロボット・アンドロイドの相違については、後に書きます。

そして、この世界における地球では、環境汚染による酸性雨が降りそそぎ、残された人々が過密で劣悪な環境の元で暮らしていました。

人間と同様に感情も思考能力もあるレプリカントは、いつしか人類に反逆する意志を持つようになっていました。

その反逆レプリカントを取り締まるのが、

レプリカント処分を任とする特別捜査官、通称『ブレードランナー』

なのです。

そのブレードランナーの一人が、物語の主人公である『リック・デッカード』。

ある日、彼に

「6名のネクサス6型レプリカントが、人間に反逆し地球に潜伏している」

という知らせが入り、彼は捜査に乗り出します。

デッカードは、情報収集のためにレプリカントの製作会社であるタイレル社を訪れます。

そこでレプリカントを開発したタイレル社長の秘書のレイチェルが、レプリカントであることを見抜くのです。

社長のタイレル博士は、レプリカントの脳に自分の姪であるレイチェルの記憶を植え付けていたのです。

自己認識に矛盾が生じたレイチェルは、動揺してタイレル社を飛び出してしまいます。

しかし、いつしかデッカードはレイチェルの魅力に惹かれていたのでした…。

 

その後、デッカードは巷で捜査を進めていたのですが、とある酒場のダンサーがレプリカントであることに気付きます。

そして逃げ出したその女を追い、始末するのです。

その時、レプリカントの一人レオンに不意を襲われますが、あわやという瞬間に駆けつけたレイチェルがレオンを撃ち、難を逃れます。

 

一方、反逆レプリカントのリーダー・バッティは恐ろしい疑惑に囚われていました。

それはレプリカントの寿命についての疑惑でした。

バッティは、自分たちレプリカントの寿命を知ろうと、タイレル社に押し入り、タイレル博士と対面。

そして、博士から

「レプリカントの寿命は4年だ。」

「これは安全上の対策で、もしレプリカントが人類に反逆を企てたりした際のためのものだ。」

と告げるのです。

そして、

「その寿命を延ばすことはできないのか?」

との質問には、

「それは技術的に不可能だ。」

「君は限られた命を全うするしか道はない。」

という、無情な返事だったのです。

絶望したバッティは、博士の命を奪い、逃走します。

 

タイレル博士が落命した知らせを聞いたデッカードは、レプリカントの潜伏先に踏み込み、バッティと対決。

しかし、人間より優れた戦闘能力を持つレプリカントにはかないません。

窮地に陥ったデッカードは、屋上から隣のビルに飛び移ろうとして失敗!

しかし、転落の寸前、なぜかバッティに救われるのです。

バッティは自分の寿命が尽きたことを悟り、デッカードを救った後、ふりしきる酸性雨の中、おだやかな笑みを浮かべながら、息を引き取ります。

デッカードは、愛するレイチェルが4年間の寿命しかないことを知りながら、彼女と共に果てしなき逃避行に旅立ちます…。

以上が、映画『ブレードランナー』のあらすじと結末です。

いかにもリドリー・スコット監督が好む、暗く絶望的なストーリーですね。

 

ロボット・アンドロイド・レプリカントの定義と違いについて、お話していきましょう。

広義の人造人間は、以下のような3種に分けられます。

もちろん、これらは現在に存在するものではなく、未来の産物と考えてください。

  1. 機械的につくられたもの
  2. 生体工学的(遺伝子操作など)につくられたもの
  3. そのハイブリッド

1. ロボット

機械的につくられたものは、いわゆるロボットです。

外見も金属製の場合が多く、人間とは一見しただけで区別できます。

身体の材料も金属やプラスチックなどが主です。

思考を司る部分も、陽電子頭脳などの電気的な製品で作られています。

2. レプリカント

生体工学的(遺伝子操作など)につくられたものが、レプリカントとなります。

身体は、人間の組織から作られ、外見は通常の人間とは見分けがつきません。

思考能力や感情を持ち、『ほぼ人間』といえるのです。

3. ハイブリッド(アンドロイド)

金属やプラスティックを用いて作られた身体に、脳などの生物的要素を融合させたものです。

むろん、そんな技術はないので、いずれにせよ完全に想像上の架空の産物です。

アンドロイドとは、基本的には1と同じ人工物ですが、外見が人間とそっくりで見分けにくいものを指すことが多いですね。

 

スポンサーリンク

スポンサーリンク

映画『ブレードランナー』と原作小説の違い

この『ブレードランナー』の原作は、フィリップ・K・ディックの名作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。

フィリップ・K・ディックの小説には、

  • 高い城の男
  • 火星のタイム・スリップ
  • 流れよ我が涙、と警官は言った

など、数多くの作品があります。

これまでに映画化されたものには、

  • ブレードランナー
  • トータル・リコール
  • マイノリティー・リポート

など、お馴染みのタイトルが並んでいます。

この『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』という変わったタイトルの意味は、小説を読み進めるとわかってきます。

それをここでバラしてしまうと、こんな具合になります。

『ブレードランナー』の原作小説の舞台と世界観

原作小説の舞台と世界観は、核戦争後の放射線の灰が降る荒廃した地球です。

人類の中でも、気概のある者は他の星に移住し、残ったものは荒れ果てた地球で細々と命を繋いでいるのです。

人類の人口は減り、他の生物も多くは絶滅してしまったこの世界では、本物の生きている動物は貴重なのです。

そのため、ペットを飼うことが人々の最大の願いとなっています。

しかし、本物の生きた動物は非常に高価であり、普通の人には手が届かない代物です。

そこで人々は、代用品として本物そっくりの電気動物で我慢しているのです。

主人公・デッカードの場合は、それが

電気羊

なのです。

そのデッカードの職業は、バウンティハンター、つまり賞金稼ぎです。

彼は逃走した人造人間アンドロイ(レプリカント)を狩り、生活を立てていますが、貧しい中にも異常な程、生きた動物に執着しています。

なぜなのか?

それが彼の信ずる『人間らしさ』の礎

だからなのです。

アンドロイド(映画ではレプリカント)は、他の動物に感情移入することはできません。

これは人間特有の感情なのです。

ここで小説のタイトルの意味がわかってきますね。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

これです。

つまり、原作小説のテーマは、

人間とは何か?

ということになるのです。

人間とアンドロイド(レプリカント)を区別するものは、他の動物などへの感情移入であり、それがなければ人間ではないということですね。

しかし、映画『ブレードランナー』はだいぶ違います。

感情移入については、さわりで触れられているだけで、むしろ人間もレプリカントも違わない点が、とくに最後のシーンなどで強調されています。

これは、かなり情緒的なものであり、この点が小説と映画の最大の違いでしょう。

その他の細かい部分ではありますが、重要と思われるところの違いも挙げてみましょう。

違い1 映画『ブレードランナー』にはマーサー教関係の叙述が全くない

マーサー教とは、原作では重要な意義を持つ宗教です。

しかし、これが映画『ブレードランナー』では、きれいさっぱりと削られています。

マーサー教は小説のバックボーン的な要素なので、これがないとなると、骨抜きになってしまいます。

その骨の代わりに、映画ではアクションがあるわけですね。

違い2 映画『ブレードランナー』にはデッカードが羊を飼う設定がない

原作小説にあったデッカードが羊を飼う設定が映画『ブレードランナー』にはありません。

つまり電気羊は、なくなっているわけです。

これが感情移入の重さがなくなっていることに繋がりますね。

この点が映画と原作小説の最大の、そして決定的な違いです。

つまり、小説のテーマを完全に無視してしまっているわけですから…。

 

違い3 原作小説では主人公・デッカードには妻がいる

これは映画『ブレードランナー』では些細なことですが、原作小説では、この設定はかなり重要な意味があります。

違い4 小説での重要人物が、映画には出て来ない

原作小説には、J.R.イジドアという、もう一人の主人公が存在します。

しかし映画『ブレードランナー』には、その片鱗さえ出て来ません。

彼は、いわゆる発達障害です。

アンドロイドを匿うことになっています。

 

以上が、が映画『ブレードランナー』と原作小説の相違の主なところです。

 

まとめ

1982年に映画『ブレードランナー』が公開されてから、もう35年になろうとしています。

2017年には、続編となる映画『ブレードランナー2049』が日本でも公開。

初代『ブレードランナー』は、傑作の誉れ高く、その後の映画界にも大きな影響を与えています。

ただ、そもそも映画『ブレードランナー』と原作小説の違いは意外に大きく、まずテーマそのものが違います。

そこで今回は、初代『ブレードランナー』のあらすじから結末まで解説し、原作との違いなどをお話してきました。

映画を見てから小説を読むか、それとも小説を読んでから映画を見るか。

それはみなさんのお好み次第!

どちらを選んでも後悔はしないと思いますよ。

ブレードランナー2049は大コケ評価?あらすじから結末ネタバレ!

映画『ブレードランナー』のシリーズ最新作として、アメリカで2017年10月6日に公開されたばかりの映画『ブレードランナー ...

続きを見る

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-映画

Copyright© 星々の煌めき , 2017 All Rights Reserved.