『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』原作のあらすじは?アニメ化の“問題”って?

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2018年7月からの「ノイタミナ」アニメは、『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』

原作は1980~90年代に連載されていた吉田秋生(よしだあきみ)先生原作の少女漫画で、連載終了から20年以上経ってからのアニメ化となります。

しかしこのアニメ化に対して、どうも原作のファンからは否定的な意見が多いのです。

その理由について、原作のあらすじや時代背景、アニメ化に際しての変更点などを紹介しつつ、

アニメ『BANANA FISH』の期待度について考察します。

 

原作漫画『BANANA FISH(バナナフィッシュ)』について

『BANANA FISH』のあらすじ

『BANANA FISH』の舞台は、1980年代のアメリカ。

当時アメリカはソ連と冷戦状態にあり、資本主義を広めるためにベトナム戦争にも介入していました。

主人公のアッシュは頭の切れる美しい少年で、ニューヨークのストリート・キッズのボスですが、ある目的のためにコルシカマフィアのボス、ゴルツィネの下についています。

その目的とは、ベトナム戦争から帰ってきた兄がしばしば口にする謎の言葉「バナナフィッシュ」の意味を突き止めることです。

しかしそれを調べ始めたことで危険な立場となるアッシュ。

その頃ある縁から出会ったのが、日本から来た普通の少年・奥村英二(おくむら えいじ)でした。

アッシュとは違う平和な世界で育った英二は、危険な世界に身を置く彼を放っておけず、次第に2人はお互いにとってかけがえのない存在となります。

しかしアッシュの才能とすでに知ってしまった情報を裏社会の人間は競うように狙い、そんな騒動がひと段落したところで2人は離れることに。

しかし最後の最後で2人が選んだ結末は――…!

異色の少女漫画『BANANA FISH』

あらすじを読んでもらえればわかるでしょうが、シンプルな絵やコマ割りなども含めて少女漫画としてはかなり異色です。

しかし主人公たちの運命的な出会いや心の結びつき、そして映画のようなバトルありミステリーありの展開に、夢中になる少女は少なくありませんでした。

他にはない作品だからこそ、ファンの思い入れは強くなるものです。

またラストがあまりに印象的であったのも、ファンが今でも名作として心に抱き続けている理由のひとつでしょう。

『BANANA FISH』はファンにとっては特別中の特別の作品なのです。

 

『BANANA FISH』アニメ化の問題点①

好きな作品だからこそアニメ化は不安

これだけ特別な作品なのですから、それを今さらアニメ化なんてされなくないというファン心理は当然でしょう。

しかし以外にも、アニメ化の第一報を聞いたファンたちの中では賛否両論の意見が上がりました。

否定的な意見は、

  • 「今さらアニメ化されても…」
  • 「好きな作品だからこそ少しでも変えられたりするのが嫌」

など。

(参考リンク:不朽の名作「BANANA FISH」アニメ化決定に、原作沼へ手招きしつつも複雑な心境を隠せない面々

全19巻の原作がすべてそのままアニメになるなんてことはそうないし、こう言った不安は当然といえます。

一方好意的な意見は、

  • 「単純に新しい動きがあるのはうれしいし、知らない人にも知ってほしい」
  • 「作者・吉田秋生の『やばい。あたしよりウマい。(笑)』というコメントに期待できる」

というもの。

やはり原作者による絶賛コメントは大きかったようですね。

 

『BANANA FISH』アニメ化の問題点②

「『BANANA FISH』はBLではない」問題

『BANANA FISH』アニメ化の問題点は、作品へのファンのこだわりと関係するものがあります。

それは、「『BANANA FISH』はBL(ボーイズラブ)ではない」というもの。

アニメ『BANANA FISH』の監督は、初監督作品『Free!』で大ヒットを飛ばした内海紘子(うつみ ひろこ)さん。

『Free!』の魅力は少年同士の強い絆であり、コアなファン以外からはいわゆるBLと見られがちな作品なのです。

それに同じ男同士の特別な関係を描いていながらも、『BANANA FISH』と『Free!』とでは、物語の背景の重さが全く違います。

(※重い方がいいというわけでは決してありません)

そのため、アニメでは『BANANA FISH』の持ち味が消されるのではないかと心配したファンが多かったようですね。

BL化への不安から生まれた別の問題

問題という言い方が適切かどうかはわかりませんが、ファンのアニメ化への否定意見が広まった結果、作品自体に否定的な見方をする人が増えました。

「『BANANA FISH』はBL(ボーイズラブ)ではない」

というのはファンの共通の認識なのですが、作品を知らない人には面倒くさいこだわりととられたようです。

「素晴らしい作品だから多くの人に知ってほしい!」

とファンが思っていても、残念ながらこれでは逆効果ですね。

また、

「『Free!』だってBLじゃないのに何で勝手にBL扱いしてるの!?」

という『Free!』ファンの言い分も。

ファンが多く思い入れが強ければ強いほど、何かの動きがあれば良くも悪くも敏感になってしまうものです。

(参考リンク:BANANAFISHはBLなんかじゃないというバナナフィッシュ学級会

 

『BANANA FISH』アニメ化の問題点③

時代が80年代→現代に!設定の大幅変更

物語の舞台が1980年代から現代(おそらく2010年代)に変更されることが、内海監督とキャラクターデザインの林明美さんのインタビューで発表されました。

これがおそらく『BANANA FISH』アニメ化における最大の問題点ではないでしょうか。

単にファッションやスマホなどの小物が違うという問題ではなく、当時と今とではアメリカを取り巻く状況が全く違います。

ベトナム戦争での失敗や、共産主義国との水面下での戦いという“影の部分”が、80年代のアメリカにはありました。

『BANANA FISH』は、その影の部分で暗躍していたコルシカマフィアのゴルツィネと、才能はあるけれど表には出られないアッシュの戦いの物語なのです。

情報化が進み、様々な暗部が明るみに出た現代では、彼らが戦う必然性がありません。

ベトナム帰還兵の兄という設定をうまく変更できたとしても、現代を舞台にすると、アッシュほどの天才なら表舞台で戦う方法はいくらでもあるはずですから。

 

『BANANA FISH』アニメ化の期待度

さて、いろいろと問題点を挙げてきましたが、どちらかといえば原作ファンの不安といった方がいいかもしれませんね。

アニメ化に際しての変更点は多く、かつ大きく、原作ファンが原作漫画と同じ感動を覚えるのは難しいのではないでしょうか。

しかしひとつのアニメ作品としては成功するのではないかというのが、個人的な予想です。

内海監督は『ハイ☆スピード!』というラノベから、小学生だった主人公たちの高校生になってからの物語『Free!』を生み、大ヒットさせた実力者です。

キャラクターを生かして物語を作ること、少年同士の特別な絆を描くことなどには並々ならぬ才能をもっています。

その才能はもちろん、アッシュと英二という2人の少年を描くのにも発揮されるはずです。

よって原作は原作として、アニメは新しい作品として完成度の高いものになるのではないでしょうか。

 

『BANANA FISH』アニメ化についてのまとめ

連載終了から20年以上の時を経てアニメ化される『BANANA FISH』。

現代では理解されにくい時代背景などがあるため、かなりの設定の変更が予想され、原作ファンからはアニメ化に否定的な意見が多いようです。

そのポイントは大きく分けると、

  • BLとは異なる主人公たちの関係がちゃんと描かれるか不安
  • 舞台を80年代から現代に変更しては物語が全く変わってしまう

という2つ。

おそらく原作ファンにとって不満のない出来にすることは難しいでしょうが、内海監督の手腕で一定の完成度をもったアニメとなるのではないでしょうか。

また原作は本当に名作なので、興味のある方はこれを機に読んでみてくださいね!

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