
「もっとも伝染力が低い感染症」
とも言われています。
そのため、現代の日本で生活している限りでは、
ハンセン病に新たに感染する可能性や、その後遺症に悩まされることはほとんどありません。
ハンセン病が差別される理由
決して不治の病ではないハンセン病ですが、世界中ではハンセン病やその患者・回復者に対する迫害が、今も続いています。
そもそも、なぜハンセン病患者が差別されなければならないのでしょうか?
ハンセン病の差別の起源は、まだハンセン病に対する治療法が確立されていなかった
1800年代の終わりごろ
と言われています。
そもそも、当時は病気や医療に関する研究が発展していない時代であり、未知の病に対する治療法を確立できる状況ではありませんでした。
それに加え、ハンセン病の症状は、顔や手足の変形といった見た目にも大きな悪影響を与えるため、
- 宗教的な観点から「穢れを持って生まれた」「前世で悪いことをした」という誤解
- 性病の1つである梅毒と症状が近く、人間的に問題があるという誤認
- 当時は治らない病気で身体も動かせないことから社会的に排除されるようになった
という歴史があります。
これらの誤解によって、ハンセン病患者の人たちは強制的に一般社会から隔離され、人里離れた島や僻地へ追いやられてしまったのです。
日本でハンセン病患者が差別された理由は法律!
ハンセン病が流行した1800年代は、宗教的な意味合いなど、現在では『くだらない!』としか言いようのない理由による迫害が、ハンセン病に関わらず多く存在していました。
しかし、日本でハンセン病患者が差別されていたのは、1800年代に限った話ではありません。