ハンセン病とは?病気の歴史や症状から現在まで患者差別が続く理由

雑学

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ハンセン

信じられないかもしれませんが、1931年から、さらに差別がひどくなってしまったのです。

その原因となった法律が、

『らい予防法』

です。

この『らい予防法』によって、ハンセン病患者の人たちは隔離施設へ強制収容されていました。

『らい予防法』は、これまで以上にハンセン病患者の差別を助長してしまい、

患者のみならず、患者の家族も結婚や就職ができなくなってしまった

という、差別と言うより、もはや迫害と呼ばれるほどの事態に発展してしまったのです。

 

この『らい予防法』は、1996年に『らい予防法の廃止に関する法律』が成立したことで廃止されました。

2001年には、裁判所から、国が患者に対して賠償を支払うべきだ、という判決が下っており、当時の小泉純一郎首相も謝罪をしています。

これを機に、少しずつハンセン病の正しい知識を広める活動が日本でも活発になってきました。

しかし、一度根づいてしまった悪い風評をかき消すことは、そう簡単にはできません。

さらに、世界に目を向けてみれば、インドなどの新興国を中心にハンセン病の患者は増え続けています。

現在も、なお迫害や差別が続いている国が存在している

のが現状です。

それにしても、法律がハンセン病患者の差別を助長していたなんて、あまりにもひどい話ですよね。

 

ハンセン病患者の差別をどう変えていく?

国連

これまで触れてきた内容で、ハンセン病を患っている人たち、あるいは後遺症に苦しむ人たちの長期に渡る迫害の歴史がわかったと思います。

しかし、これは決して過去の話ではありません。

ハンセン病の重い障害が原因で、

  • 十分な教育を受けられない
  • 社会に参加して働くことができない
  • 一家揃って差別されてしまう

といった社会問題が、現在も世界で起こっているのです。

これは、

ハンセン病から回復した人は、普通の人と同じように暮らせる立場にある

ということが十分に認識されず、漠然とした誤解が蔓延しているのです。

また、重度のハンセン病後遺症で手足が多少不自由なだけであっても、

「この人はハンセン病だから」

という理由で不当な扱いを受けてしまう…

そんなケースも起こっているのです。

世界的な問題になっていることから、現在、日本やフィリピンが中心となって、

「ハンセン病患者に対する差別を国際的な人権問題にするべきだ」

と働きかけを続けています。

ハンセン病そのものに対する問題は認知されても、治療後も続く差別に対しては、いまだ国際問題として認知されていません。

国連が働きかけることで、きっとハンセン病患者に対する差別も少しづつ減少していくはずです。

はやく国際社会がハンセン病のみならず、治療後も続く差別に対し、

「ハンセン病患者に対する差別をなぜ行うのか?」

と、問題提起をして、ハンセン病患者に対する差別撲滅に取り組んでほしいですね。

 

まとめ

今回は、世界中で差別の続くハンセン病の歴史を紹介しました。

ハンセン病自体を撲滅することももちろんですが、それに伴う社会的な差別意識をなくすことも、世界の重要な課題となります。

そのためには、医療関係者だけが努力するだけでは足りません。

われわれ一般人であっても、ハンセン病に関する正しい知識を身につけ、差別をなくすよう心がける必要があります。

本記事を通して、少しでもみなさんのハンセン病に関する勉強の手助けや、ハンセン病を知るきっかけになれれば幸いです。

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