
そんな恐ろしく絶望すら感じる生活の中で、一人の裏切り者:インペラトル・フュリオサ(役:シャリーズ・セロン)が現れます。
彼女は、イモータンからガソリンを運ぶように命じられていたものの、別のところに運び出し、タンカー・トレイラーに乗り込み、イモータンに監禁されていた5人の美女と共に脱走しようと企てます。
一方、フュリオサたちを捕まえようと、イモータンも追っ手を送るのですが、その追っ手として名乗り上げたのが、イモータンの支配下にいたニュークス。
彼は、マックスが血を提供していた人物で、マックスを引き連れてフュリオサを追跡することになります。
その後、フュリオサは、ニュークス達が追跡する車に何度か激突され、接近されながらも何とか逃げ延びます。
さらにフュリオサは、
“ニュークスを裏切り、イモータンと敵対関係になったマックス”
と手を組み、イモータンに敵対していくことに…
そして、ニュークスの2度目の追跡で、再びトレイラーに接近した際には、トレイラーの中にいた美女:ケイパブル(ライリー・キーオ)とニュークスが恋に落ちていきます。
結果、フュリオサたちを助けるため、ニュークスもまたイモータンと敵対することになります。
マックス、ニュークスと仲間を増やしたフュリオサたちは、イモータンからの追撃をかわし、本当の意味で地獄からの脱出を果たすことができるのか…
以上が、簡単な『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のストーリーです。
完全に装いが新たになった『マッドマックス』完全新作として、ストーリーが展開されていきます。
これまで以上にアクションシーンが過激になっているので、いろんな意味で楽しみな作品となっているでしょう。
ぜひ、ご自身の目で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の過激さ・面白さを感じてくださいね。
追記
さて、ここからは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のストーリー結末のネタバレや、伏線をネタバレしていきます。
映画を見ていない人で、ネタバレを知りたくない人は、スルーしてくださいね。
まず、端的に言えば、この映画は、
自分の遺伝子を残すことに躍起になっているイモータン・ジョー
の手から逃れようとする5人の『ワイブス』と呼ばれる女性たちとフュリオサ、そして、その現場に巻き込まれる形となった主人公・マックスが対峙していくストーリーとなっています。
まるで、奴隷や家畜のように扱われ、遺伝子を残すための子供を産ませる存在となっているワイブスにとって、イモータン・ジョーは憎き相手であると同時に、心身を支配されている怖い相手でもあるわけです。
しかもフュリオサ自身も、自分の母や自身も一度身柄を拘束され、ワイブスと同じ運命を辿っていたのです。
ただ、フュリオサは、いつかこの状況を脱するチャンスを伺い、ジョーの手下となりながら大隊長として信頼を勝ち取るわけです。
そして、20年かけて、ようやくジョーの支配下から逃げ出すチャンスを手に入れると、ジョーから命じられた3000ガロンのガソリンの取引を行っているかのように見せかけ、5人のワイブスをウォー・タンクに囲い、自身の生まれ故郷へと逃げ込もうとします。
そこに遭遇したのが、環境汚染からの疾病を患う住人に、供血利用されるためにシタデルという砦に、一度連行されながらも、なんとか逃げ出そうと動いていたマックスだったのです。
ここまでの話は、先程お話した内容を具体的にしたストーリーです。
要は、イモータン・ジョーから逃げ、自由を手に入れようとする面々たちの戦いを描いていることになるわけです。
ただ、イモータン・ジョーから逃げるだけだと、永遠に逃げ続けなければならないとマックスは考えていて、フュリオサにジョーを打倒することを進言するのです。
そして、フュリオサはマックスと手を組み、革命を起こそうと行動を起こします。
一方、同じくジョーの手下であったニュークス。
ジョーが、計画して子供を産ませていたワイブスの中の妊婦の命を誤って奪ってしまって、ジョーのもとに戻れなくなってしまう事態になります。
そして、彼が恋をしてしまったケイパブル(彼女もワイブスの中の一人)に、ともに戦うよう打診され、マックス達と手を組むことに…
最終的には、ニュークスも命を落とし、フュリオサも深手を負う事態となりますが、なんとかジョーを倒すことができ、彼女らに平和が取り戻され、ハッピーエンドで幕を閉じます。
以上が、『マッドマックス 怒りのデスロード』のストーリーの結末ネタバレとなっています。
そして、この映画は、まさに4者(マックス・フュリオサ・ニュークス・イモータン・ジョー)の想いが、伏線として描かれていることに注目して観てほしいですね。
供血利用されるために拘束されたことで、絶体絶命となってしまったマックスが、なんとかそのピンチから脱出するために、もがこうとしていたマックスの想い…
そこにシンクロしていくかのように、本当の自由を手に入れようと、マックスの助力を受けながら、ジョーを裏切るだけでなく対峙することを決意したフュリオサの想い…
さらに、自身のミスで、もうジョーの元に戻れないと気落ちしていたところに、ジョーと敵対する道を恋するケイパブルに促され、マックスたちとともに行動していくことにしたニュークスの想い…
単純に『自身の遺伝子を遺しておきたい』という身勝手ながらも、支配力で弱い女性たちを手篭めにしてきたイモータンジョー…
まさに、この4者それぞれの想いが、良くも悪くも重なったからこそ、一つの大きな物語として、この映画は描かれていきました。
もちろん、この映画には明確な
正義と悪
が存在しているわけで、それぞれの立場によって正義と悪は変わって見えるのかも…。
ぜひ、この4者の想いを感じ取りながら、シンクロさせて映画を見ていくと、より深くマッドマックスの世界観が楽しめると思いますよ。
過激なアクションシーンもたくさんありますし、まだ観ていない人は、ぜひ!
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マッドマックス 怒りのデス・ロードが面白い理由
今回のマッドマックスシリーズ最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、多くの人達から
「面白くて素晴らしい」
と、拍手喝采の評価を得ていると話題になっていました。
やはり、この映画の面白さの最大の理由は、先程もネタバレとして少し触れましたが、マックスをはじめとする4人のキャラクター(イモータン・ジョー、フュリオサ、ニュークス、マックス)の絡みだけでなく、
アクションシーンの過激さ