とと姉ちゃんの”とと”の意味と原作モデルとドラマの違いとは?

ドラマ

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とと姉ちゃん

そう語るのは、『とと姉ちゃん』の監督を務める・脚本家・監督の西田征史さん。

西田征史

西田征史さん

彼自身、脚本家として朝ドラの脚本を手がけるのが夢だったらしく『とと姉ちゃん』で、その夢が実現できたとのこと。

ただし、この『とと姉ちゃん』という人物は、自身の夢のために動いてきたと言うよりは、周りの幸せのために生き抜いたという印象の強い人物です。

なので、ある種、朝ドラの流れから逆行しながら生きてきた『とと姉ちゃん』の生き様が見られるでしょう。

何気ない生活の中にも幸せがあることを、気づかせてくれるドラマになっています。

一方で、『とと姉ちゃん』の原作に関してですが、このドラマは、雑誌『暮しの手帖』の創業に携わった大橋鎮子さんをモデルにしながら、脚本家:西田征史さんが手がけたオリジナルストーリーです。

よって、

原作は存在していません。

もちろん『とと姉ちゃん』のモデルが実在しているので、ある程度は大橋鎮子さんの生き様に沿ったドラマストーリーが展開がされていきます。

追記

NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』を改めて振り返ってみると、やはり史実と大きく異なっているところはいくつもありました。

どうやら、そもそもモデルとなる大橋鎭子さんの資料が少なく、

史実に忠実に描いていくことができなかった

という背景もあるようです。

そして、何よりも史実だけでは『とと姉ちゃん』のドラマとしての面白みにかけると判断したのだと思います。

では、『とと姉ちゃん』と史実では、どの部分が異なっていたのかお話していきましょう。

ヒロイン・小橋常子の相手役・星野武蔵はオリジナルキャラ

『とと姉ちゃん』の小橋常子のモデルとなった大橋鎭子さんに恋のお相手がいたかどうかは分かりません。

(結婚はしていませんが、恋人に関しては不明です)

ただ少なくとも、ドラマの星野武蔵のモデルとなる人物はいませんし、大橋家の家長として最終的に

『恋よりも、家族を護ること、そして、そのために仕事に生きようとしていた』

と思われます。

ただ、家族を護ることや仕事に奔走する姿だけでは、ドラマとしてあまりにも寂しいので、恋の相手を作り描いていったわけです。

その相手となるキャラクターが、星野武蔵だったのでしょうね。

母と祖母が仲違いしているのは嘘

『とと姉ちゃん』では、ヒロインである小橋常子の母:君子と祖母:青柳滝子の確執が描かれています。

ドラマでは、かなり仲違いしている様子も伺え、まるでモデルとなる大橋鎭子さんの母と祖母が仲違いしているようにさえ見えました。

しかし実際はそんなことは一切ありません。

ましてや実家を飛び出して、仕出し屋である森田屋に入り込むこともありません。

なお、森田屋そのものがドラマならではのオリジナルの設定です。

ここのキャラクターたちのモデルも存在していません。

あくまで、

常子の母と祖母の確執は、設定

として描いているため、常子たちの逃げ道として森田屋を登場させたのでしょう。

また、森田屋の大女将である森田まつと、常子の祖母で青柳商店の大女将である青柳滝子をいがみ合わせたのも、常子の母と祖母の確執をより強調させる演出の一つですね。

その他にもまだまだ相違点は多い…

その他にも、まだまだ史実と『とと姉ちゃん』の相違点は多くあります。

常子が、

  • “とと姉ちゃん”として誓いを立てた3つの宣言
  • 転校先でいじめられた話

は、史実ではどこにも存在していないのです。

これらは、『とと姉ちゃん』を盛り上げるための演出と言われています。

モデルとなる大橋鎭子さんは、家長として家族の幸せのために動いていましたが、学生時代から、躍起になって家長として奮闘していたわけではありません。

学生時代は女学生として過ごし、学校内でも周りに感謝できる女学生として、周囲からも慕われ、上手くやっていたそうです。

彼女が幼い頃に父が結核で亡くなっていますが、長女だからといって父親代わりという責務を子供の頃から背負い込むことは、子供の幸せを願う母としても、あまり喜ばしいことではないでしょう。

史実では、大橋鎭子さんは一人の女の子としての学生時代を過ごし、

『大人になっていく過程で、家長として大橋家を支えていこうとした』

みたいですよ。

このように、まだまだ『とと姉ちゃん』と史実とでは異なる部分は多々見受けられます。

史実が分からずに食い違った部分もあるとは思いますが、それよりも、

より視聴者に面白く分かりやすく演出しようとした結果

だと思います。

そもそも、大橋鎭子さんをモデルとしながらも、あくまで

オリジナルストーリー

として手がけられた作品が『とと姉ちゃん』です。

何かおかしなことをしているわけでもありません。

 

この食い違いによる『とと姉ちゃん』の演出を、一部の人々から批判されていたこともありました。

では、その批判の一部もここで紹介していきます。

花山伊佐次の描き方にNHKの悪意がある?

『とと姉ちゃん』のヒロインである小橋常子の仕事上でのパートナーであり、多少性格に難はあるものの、仕事ぶりは秀逸な編集者・花山伊佐次の描かれ方が話題になりました。

これが史実と異なり、

NHKの悪意

があると、一部視聴者から反感を受けていたようです。

どういうことかというと、花山伊佐次のモデルとなった人物は、小橋常子のモデルとなった大橋鎭子さんが携わった『暮しの手帖』(ドラマ本編では『あなたの暮らし』)の中で、原稿しか書いていないように映し出しています。

しかし、実際には編集や挿絵・表紙絵なども手掛けていたというのです。

その一方で大橋鎭子さんは、ただの編集員でしかなかったと批判しているのです。

 

確かにドラマ上では、商品試験に力を入れる常子たちの姿が多く映し出される一方、伊三次が原稿執筆に追われている姿がよく見られました。

しかし、それは『とと姉ちゃん』本編の一部でしかなく、しっかり表紙絵を手がける伊三次の姿も映し出されていました。

少なくともNHKが、

伊三次のモデルとなった人を貶めるような描かれ方

はしていないと思います。

もちろん、常子のモデルとなった大橋鎭子さんが、史実では社長ではなく、ただの編集者として、あちこち飛び回っていただけなのかもしれません。

ただ仮にもヒロインである常子がそれでは、ドラマとしては面白くないでしょう。

ドラマでは、社長としてサクセスストーリーを歩んでいくといのは、

ドラマの設定

として理解できる範疇です。

一部だけが切り取られ、批判の矢面に立たされる結果となってしまったことは、事実ではありますが、そこは悲しいですね。

そのことだけを取り上げ、『NHKは不届き千万』と叩くのは、ちょっと違うような気もします。

花山伊佐次を戦犯扱い

おそらくNHKに対して、『不届き千万!』と批判している人が最も怒り心頭なのは、こちらの批判でしょう。

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