
つまるところ、ギリシャ経済危機を招いた原因というのは、
ギリシャの自業自得
とも言えるわけです。
その結果、ギリシャは融資を受ける代わりに、財政緊縮を求められるわけです。
当然ながら、これにはギリシャ国民が反発します。
その結果が現在のチプラス政権、つまり、
国民に負担を強いることを許さないとする、緊縮財政反対派
の急進左派連合が、国民から大きな支持を集めることとなったのです。
ギリシャ経済危機の日本への影響は?
ギリシャの経済危機は、日本に影響はあるのでしょうか?
これについても解説していきますね。
まず、ギリシャの経済危機そのものが直接日本に影響することは少ないです。
しかし、
ギリシャがEU離脱してしまう
事態にまで発展すると、日本にも影響が起きてしまうでしょう。
2016年に、イギリスのEU離脱が決定したことで、一時は円が不安定になりました。
日本円は世界的にはある程度
『信頼がある』
とされていますから、ギリシャがEU離脱することで、ユーロに対する不安が募り、
ユーロが売られ、円が買われる
という流れになってしまうと、円高ユーロ安を招くことになるでしょう。
そうなると、日本経済は再び停滞していく可能性があります。
つまり、ギリシャ経済危機によるギリシャの財政破綻が日本に影響を与えるのではなく、
ギリシャ経済危機 → 第二次リーマンショックを引き起こす → 世界経済が恐慌状態に陥る
という点で、ギリシャの経済危機が、日本でも危惧されているわけです。
まぁ、第二次リーマンショックと言うと、日本だけの問題ではなく、世界的な恐慌になってしまうわけですが。
まとめると、ギリシャ経済危機が日本に与える影響は…
リーマンショックやイギリスのEU離脱、トランプショックなどと同じで
円高になる
ことを頭に入れておくと、いいかもしれませんね。
また、世界的な影響としては、大恐慌に陥る恐れがあり、これもまた日本に影響するでしょう。
日本からは遠い国で起きていることではありますが、決して他人事だと思わないようにしてくださいね。
とは言っても、個人レベルでどうにかできる話ではないのも、また事実ですが…。
まとめ
2010年頃に発生したギリシャ経済危機について、ギリシャ経済危機が起きた原因・これまでの経緯などを紹介してきました。
2017年には、再びギリシャの経済が危機的状況となると言われています。
というのも、2017年7月には、ギリシャが初の国債返済の時期を迎えるからです。
さらには、ヨーロッパだとドイツで議会選挙、オランダでも総選挙、フランスで大統領選挙が行われます。
選挙の結果次第では、これまで行ってきたギリシャ支援の方針が一気に変わってしまうこともありえるのです。
現在、世界は経済、外交などあらゆる面で緊迫しているため、常に新しい情報を仕入れることが大切です。
皆さんも、しっかりと国際情勢をチェックしてくださいね。