
まぁシーズン通じて、
4勝18敗9分け
という散々な結果では、清水エスパルスのJ2降格も仕方がない話でしょう。
本来ならとっくにJ2に降格してもおかしくなかったと思います。
この2015年のシーズンは、とにかく激戦で、残り3節残した状況で、12位:ベガルタ仙台、13位:アルビレックス新潟、14位:サガン鳥栖、15位:ヴィッセル神戸まで、今後の戦い次第ではJ2に降格してしまうかもしれない状況だったのです。
J1残留争いをしているライバルチームが良い結果を出せずに苦しむ中、それでも清水エスパルスはさらに結果を出せなかった…
しかも監督を変えるなど、なんとかしようとしても駄目だったわけですからね。
清水エスパルスのJ2降格の原因は2011年の確執?
清水エスパルスが壊れ始め、2015シーズンでJ2降格という悲劇が訪れました。
その大きな原因となる背景には、
5年前のベテラン選手の大量放出による血の入れ替え(世代交代)
が大きく絡んでいました。
当時、清水エスパルスは、ベテラン選手(伊東輝悦選手、市川大祐選手など)を契約満了と共に、戦力外として放出。
そのことで完全に
フロントと選手の間に確執
が生まれてしまいました。
結果、岡崎慎司選手もドイツへ移籍。
その他、藤本淳吾選手が名古屋、本田拓也選手が鹿島、兵働昭弘選手が柏、原一樹選手が浦和。
次々と中心選手や、スーパーサブたちが他のチームに移籍し、清水エスパルスが空中分解していきます。
それでもアフガンゴトビ監督を招聘し、さらに高原直泰選手を獲得するなどの補強はしてきました。
大きくテコ入れしながら2年かけて、ようやく世代交代が進み始めるものの、伊藤翔選手や高木俊幸選手など、本来中心となるべく加入した選手までもが他のチームに移籍。
これで、清水エスパルスが崩壊してしまいます。
その後も、清水エスパルスは、目先の補強ばかりのチーム作りを行うようになり、ますますフロントに対する選手達の不信感が膨らんでしまいます。
結局、若手への世代交代がままならず、さらに伊東輝悦選手、市川大祐選手が抜けた守備の穴も埋まらず。
いつしかチームとして衰退していった清水エスパルスは、遂に力尽きてJ2に降格することになってしまったのです。
ベテランであり、怪我などの影響も大きかった伊東輝悦選手、市川大祐選手でしたが、他の選手達にとっては、精神的支柱であったことは間違いありません。
そして、その時点で間違いに気が付かず、
清水エスパルスとしてのチームのビジョンを立てることなく、その場しのぎのチームプラン
で、補強や戦術を変えていったのです。
その体質が、全てを狂わせ、清水エスパルスをJ2に降格させた最大の原因と言えるでしょう。
先にJ2に落ちてしまったジュビロ磐田も、世代交代に失敗した結果、J2へ落ちています。
ただ、当時の清水エスパルスは、それ以上に問題が大きいように見受けられましたね。