グラスホッパー結末ネタバレ!映画と原作ストーリーの違いとは?

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グラスホッパー

さっそく、簡単ながら実写映画『グラスホッパー』のストーリーをネタバレしていきます。

 

ストーリーは、冒頭でもお話したように、妻をひき逃げされた元教師である鈴木(役:生田斗真)が、

仕事を辞めてまで、ひき逃げ犯となる男の正体を探るために、裏社会に飛び込んでいく

ところから、ストーリーがはじまっていきます。

妻をひき逃げした犯人は、裏社会で暗躍する会社『フロイライン』の社長・寺原の息子だったことが判明。

しかし、裏社会でのつながりからなのか、社長は権力を振りかざし、ひき逃げ事件そのものをもみ消してしまうのです。

これに憤りを抱いた鈴木は、教師の職を捨てて、『フロイライン』に入社し、復讐をするために忍び込みます。

ところが、この鈴木の復讐相手の男は、鈴木の目の前で、『押し屋』という人物によって、命を奪われてしまうのです。

息子が命を奪われたことに、当然父である『フロイライン』の社長も憤りを覚え、この『押し屋』を探そうと躍起になります。

鈴木は、社長の命令を受け、この『押し屋』を捜索していました。

そして、遂にその『押し屋』を探し当てたのですが、その男には家族があり、妻と幼い息子がいたのです。

しかし、どんな理由があったとしても、人を命を奪って良い理由にはなりません。

ただ元々は妻をひき逃げした犯人の命を奪った男ですし、本来ならば自分が復讐したかった相手へ、代わりに復讐してくれたわけです。

鈴木もいろんな感情を抱きながら、会社から『息子の敵を討て』と言われつつも、躊躇してしまうのです。

そんな中、自●専門の●し屋として活動している『鯨』は、過去を清算するために『押し屋』を追っていました。

またナイフ使いの●し屋『蝉』も、手柄を立てるために、『押し屋』を追っていたのですが…。

 

以上が、ストーリーとしての『グラスホッパー』です。

立場が全く違う男たちが、それぞれの事情を抱えながら、『押し屋』を追いかけていくわけです。

そこにミステリーとサスペンスが幾重にも重なり、味わい深いストーリーとなって描かれています。

ただし、これは建前的なストーリーです。

少なくとも『グラスホッパー』原作の中では、本当のネタバレ(真相)は、全く別のところにあります。

確かに鈴木は、妻をある男に轢かれて命を奪われ、その男も『押し屋』という人物に命を奪われます。

この部分は、紛れもなく事実として描かれていきます。

しかし、問題はここからで、

『鯨』『蝉』という二人の●し屋は、『押し屋』に返り討ちに遭い、命を奪われます。

しかし、鈴木はとくに命を奪われるわけでもありません。

しかも、最終的に鈴木と『押し屋』の二人の決着はつきません。

駅のホームで電車を待つ鈴木のシーンで、『グラスホッパー』のストーリーは幕を閉じるのです。

なんとも後味の悪い終わり方ですよね。

その意味とは一体何なのか…。

実は、この『グラスホッパー』のストーリーの終わり方が指し示す、あるもう一つの作品解釈があるというのです。

それこそが、『グラスホッパー』最大のネタバレとなっています。

ぜひ、その部分を紐解きながら、実写映画『グラスホッパー』を見ていただきたいと思う次第です。

追記

映画『グラスホッパー』は、妻をひき逃げされた鈴木、そして、蝉・鯨の三人の視点で描かれていくストーリーとなっています。

そのことは、先ほどのストーリー紹介でも、なんとなく掴んでもらえたでしょう。

問題は、そのことよりも、どんなふうに三人が絡み合い、結末へと突き進んでいくのかということですよね。

では、1つずつ、ストーリー結末に向けて謎を紐解いていきましょう。

 

まず第一に、この三人の関係性についてですが、鈴木は元教師で妻をひき逃げされました。

その犯人に復讐するために、犯人の父親が社長を務める会社『フロイライン』に潜り込み、真相を探ります。

そして、肝心の犯人と思われる人物が、ある押し屋に命を奪われてしまいます。

怒りに満ち溢れた『フロイライン』社長の寺原の命令を、教育係である比与子に指示され、押し屋を尾行することになったわけです。

次に鯨についてですが、この男は、鈴木の妻がひき逃げされてしまった、

ハロウィンの夜の事件の真相を知るジャーナリストの命を奪う

よう、寺原から依頼されていました。

寺原は、愚息が引き起こした事件を揉み消したかったのでしょう。

しかし、鯨が寺原の依頼を受けて仕事をしている一方で、もう一人の●し屋・蝉の相棒であった岩西に、

鯨の命を奪うように別途依頼

していたのです。

寺原から命を狙われることとなった鯨ですが、鯨は保身のために岩西を返り討ちにし、命を奪います。

そのことで、復讐心に燃えた蝉と鯨の関係が生まれるのです。

そして、鯨にとっても寺原は敵となり、また鈴木にとっても最終的な敵は、妻の命を奪われた寺原の息子にあったわけです。

これで一つの復讐劇が三者の接点をもたらしていることが、なんとなく見えてきました。

では、結局この三人はどうなったのかというと、結末から言うと、鈴木以外の二人は同士討ちにより、命を落としてしまいます。

さらに寺原、比与子も”ある人物”に命を奪われてしまうのです。

 

では、もう少し具体的に紐解いてみましょう。

まず、鈴木の前に突如現れた元教え子と名乗るメッシュの女が、比与子によって眠らされてしまいます。

最初は、寺原たちの指示に従っていた鈴木でしたが、『押し屋』と名乗る人物に同情が芽生え、結局、寺原たちと対立し、携帯の電源も切り、姿を消します。

しかし、比与子に居場所を特定され、元教え子と名乗るメッシュの女を人質に取られ、おびき寄せられ監禁されてしまうのです。

そこに現れたのが寺原と鯨。

まず寺原が現れ、鈴木の妻が交通事故に遭いそうになった子供を庇い、代わりに轢かれた映像を鈴木に見せ、

「ガキを助けなければよかったものを…」

と捨てセリフを吐きます。

その最中、鯨が現れ、寺原の部下たちを一掃していきます。

寺原・比与子の二人は、エレベーターで逃げようとするのですが、なぜか眠らされていたはずの元教え子が、二人の命を奪ってしまうのです。

実は、後でわかることですが、この元教え子は、寺原と対立する組織の人物だったのです。

鈴木は、その女に拘束を解かれ現場をあとにします。

しかし、実はその前に鯨と、彼を追っかけてきた蝉がバトル開始…。

壮絶な殴り合いの末、二人は揉み合いながらビルのガラスを突き破り、地上に転落して命を落とします。

鈴木は拘束中に気を失っていて、二人がそんな最期を遂げていたことなど全く気がつきません。

ビルを後にしようとした時に、二人のなきがらを目にして、衝撃を受けるのです。

その後、鈴木は『押し屋』の家に向かうのですが、既に『押し屋』が住んでいた家はもぬけの殻で誰もおらず、事件は終息していくのです。

そして、1年後。

鈴木はピエロとなって、遊園地で働いていたのですが、そんな彼の前に、ある女性が現れます。

『押し屋』となっていた槿(あさがお)の妻のすみれでした。

すみれは、槿(あさがお)とは夫婦ではなく、寺原に反発する組織の一員という関係である事を鈴木に明かします。

もちろん二人の子供も全く赤の他人で、全て組織の面々が、家族を装っていたに過ぎなかったのです。

さらに驚かされたことに、この子供こそ、鈴木の妻が交通事故から身を挺して守った子供だったのです。

最後には、妻が持っていた指輪を大事に保管し、鈴木に返すシーンも描かれます。

そこで、鈴木もやっと踏ん切りがついたのか、自宅に帰り、味噌汁などを食べて、一歩前に進もうと気持ちを切り替えることができたのです。

 

以上が、『グラスホッパー』のストーリー結末ネタバレとなっています。

復讐が復讐を生み、ある種、憎悪の中で事件が進んでいく、なんとも残忍なストーリーです。

でも最後には救いの部分もあることがわかり、改めて、この『グラスホッパー』の奥深さを感じさせられました。

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