
一方、ハイレゾは線画と例えました。
線画は曲線も線の太さも変幻自在に表現が可能ですよね。
つまり、音声でいえば音の強弱や音の広がりなど、さまざまな細かい音の表現をすることができるようになるのです。
そのため、ハイレゾは音の一つ一つを本当に細かく表現できるので、より感情的に楽曲などを聴くことができるようになります。
もちろん、ノイズ(雑音)と、必要な音声を分けることもできますし、よりクリアに聴くことも可能です。
理論としてだけではわかりにくいと思うので、もう少し具体的な表現をしてみましょう。
たとえば、
白・黒の2色で描く絵
と、
白・黒・赤・青・黄・緑の6色を使って描く絵
を比較してみてください。
明らかにカラフルで表現豊かに見えるのは、後者の6色使った絵になるかと思います。
前者の場合、白と黒しか使うことができないので、モノトーンで描くことしかできませんよね。
それでは描く絵のぬくもりや冷たさなど、表現しきれない部分が出てくるはずです。
しかし、後者のように6色も使うことができればどうでしょう?
青や白を使い、冷たいものを描き分けることも可能ですし、絵の表情そのものが豊かになります。
音声もこれと同じなわけですね。
CDのように情報量が少なければ、それだけ高音質で聴かせることはできません。
一方で、
ハイレゾのように多くの情報量があれば、よりクリアな音質で音楽を聴くことができるのです。
このように、CDとハイレゾ音源では明らかなレベルの違いがあります。
現状でも、これだけの技術革新を迎えたハイレゾですが、まだ終わりではありません。
今後も、ハイレゾ技術はますます進化していくでしょう。
ハイレゾ技術の進化によって、音楽がより高音質・クリアになっていき、いずれは生演奏そのもののような、最高の音楽をどこでも聴くことができるようになっていくでしょう!