
CDとハイレゾ音源に対する疑問
ここまで、具体的な例を出しながら、ハイレゾとCDの違いについて解説をしました。
とはいえ、実際、
「違いがわかる人がどのくらいいるのだろうか?」
という疑問を筆者は抱いています。
なぜなら、実際にハイレゾを売り込んでいるソニーミュージックなどのレコードレーベルに務めている社員も、
『どっちがハイレゾでどっちがCDの音かを当てられなかった』
という結果が、ネット検索するといたるところで見られるからです。
レコードレーベルの人や販売員がこれでは、ハイレゾの良さに説得力がありませんよね。
結局のところ、似たような技術革新である4Kにしても、このハイレゾにしてもそうですが、
自分が満足できればハイレゾだろうとCDだろうと何だっていい
に尽きるのではないでしょうか。
そもそも、ハイレゾ音源に対応した環境を整えれば、よい音響設備になっていることは確かでしょう…。
それだけで聴こえ方が変わってきます。
逆に、いくらハイレゾ音源でも、ハイレゾ音源を引き出せない環境で聴こうものならば、本来の音質は出せません。
筆者としては、
「ハイレゾというブランドに満足してるだけで、実際は聴き分けられない人の方が多いんじゃないの?」
と、疑いを持っているのが現状です。
某テレビ番組でも、
『高級グルメと工夫した市販の食べ物でどちらが高級グルメか当てられるか?』
という企画で、リッチな暮らしをしていて、日ごろ高級グルメばかり食べている人が市販の方を
「高級だ!」
と答え、見事に外していることがあります。
要するに、
技術に人間の感性が追いついているのか?
という話です。
4Kにしてもそうですが、すさまじい技術革新が起こっているのは理解できます。
ただ、技術だけが進歩していっても、それを利用する人間の感性に限界があるわけです。
「人によってはただ高いものを買わされているだけなのでは…?」
と邪推してしまうのです。
そう考えると、オーディオマニア以外の人にとってのハイレゾは、
一種のプラシーボ効果のようなものだ
と考えることもできそう…。
まとめ
近年、高音質を実現できるハイレゾ音質が流行し始めていますよね。
ハイレゾとは、音楽情報をデータファイルとして保存し、よりクリアで高音質に聴かせるために必要な技術の一つです。
CDよりもより細かく、そしてレベルの高い音質を聴かせることができることがハイレゾの売りとなっています。
そのため、名曲の一部には、
『ハイレゾ版』
として収録した、よりレベルアップした楽曲も登場しています。
とはいえ、本当に聴き分けができるか謎なものです。
実際のところ、ハイレゾを好んで聴いている人の1割くらいしか音の違いに気づいていないのでは?
…ということを感じさせられました。