
中には、初詣は神様に感謝し新年の目標・抱負を語るためにあると意識し、おみくじをあえて引かない人もいます。
ただ、いずれにしても、御神籤に対する強い思い込みがあるため、おみくじのルーツや意味を深く考える人は、ごく少数というのが現状…
では、このおみくじとは、一体どのように生まれ、参拝後に多くの人達が引く様になったのでしょうか?
まずは、そのルーツを紐解いてみましょう。
もともと、このおみくじは、古代の政治の権力者を選ぶ際に用いられたことがルーツだと言われています。
近年は、選挙によって第一党(もしくは政権与党)が決められ、その中から、総理大臣が決められますよね。
総理大臣そのものは、議員たちが決める各政党の代表選挙で党首になった人が、そのまま首相として決まるケースが高く民意が反映されているかは不明。
とは言え、第一党から首相が選出されることに変わりはありません。
つまり、少なくとも運任せで決めているなんてことはありえないのです。
ところが、古代の政治では、国のトップを決める重要な事案について、神の御声と称して、全てクジで決めていたというのです。
まさに衝撃の事実ですよね。
ただ、当時の人たちは、決していい加減な気持で、神の御声に従っていたわけではありません。
一見、クジで全てを決めるなんて、最も他人任せでいい加減という印象を受けますが、その頃の人たちは、実に真剣だったようです。
確かに、弥生時代でも、神のお告げと称して、卑弥呼が数々の災厄から民人を守ったり、未来予測をして民人を導いたりしていましたよね。
今でも自然の前では無力な人類ですが、当時からその考えは定着し、神のお告げのあるがままに進めば間違いないと信じられてきた…