
あくまで、どれもちょっとずつバランスよくこなせる普通っぽさ、そして、どんなことにも貪欲に一生懸命取り組んでいるその姿勢を示し続けられる…
そこが、キスマイの魅力ではないかと思うのです。
確かに、サカナクション、GARNET CROWのような飛び抜けた音楽性を持っているわけでもなければ、椎名林檎さんのような飛び抜けた発想力を持つ歌詞・作曲を手掛けるわけでもない…
一方、芝居の方でも、朝ドラ『とと姉ちゃん』で主演を務める高畑充希さんのような、巧みな演技力を持っているかというと、肯定は出来ず、バラエティでも明石家さんまさんや笑福亭鶴瓶さんのような大御所芸人と比べれば、まだまだ…
いずれにしても極めているわけではなく、ちょっとイケメンだったり面白かったりするけれど、それほど飛び抜けているわけではなく、キスマイのメンバーは、至って普通という印象を受けます。
そういった部分もあり、また、
『普通だからこそ一気に7人全て覚えてもらえないだろう』
という考えもあったのか、かつてはフロント3人(北山さん、玉森さん、藤ヶ谷さん)が差別化され、多くのファンに注目される一方、他の4人はジャニーズJr.に溶け込んでしまうかのような格差が生まれてしまいました。
※キスマイの格差・現在については別途記事にしていますので、気になる方はそちらをご覧ください。
普通だからこそ、なんとかアイドルとして飛躍させたいと、当時のマネージャーである飯島三智さんもかなり戦略を立てたのだと思うのですが、それが裏目に出てしまい、解散危機まで噂されるほど格差が大きくなってしまった…
そのピンチを中居正広さんが救い、バック4人のユニット『舞祭組』結成とともに格差が解消し、今では、キスマイメンバー達の奮起もあって、普通だからこそ輝けるアイドルが誕生したのだと筆者は考えています。