バガボンド単行本コミックス最新刊(38巻)の発売日と収録ストーリー

漫画

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そんな武蔵が農業に一時期携わっていることは、別におかしな話ではなく、むしろ自然です。

まぁ大雨による洪水で、せっかく耕した畑が水没してしまう姿に腹を立てながらも、

自然に負けぬと、闘いを挑んでいく武蔵の姿

は、まさに彼らしさを表しているように感じましたし、それが、武蔵のリアルなのでしょうね。

一方、水の流れを背負った自由人・佐々木小次郎を相手に戦うには、

農業を通じて、自然(とくに水の流れ)と触れ合い、

武士・剣客として戦うことで戦国の世を生き残り、出世していく我執を乗り越えないかぎり勝てない…。

そのような考えが武蔵の中に渦巻いていたのかもしれません。

山で育ち、その自然を相手に修行に明け暮れていた宮本武蔵にとって、農業は必要不可欠な要素だったと思います。

さて、ここからは筆者個人の意見として聴いてもらえればと思います。

おそらく、作者である井上雄彦先生は、『バカボンド』の終着を見失い彷徨っている間。

一度視点を変えて、放浪の旅に出ようとした想いを、『バガボンド』の武蔵にぶつけたのではないかと思います。

井上雄彦先生も『バカボンド』を休載しながら一方では、

ガウディとのコラボ展

を展示してみたり、

仏師を追いかけ執筆活動

をしてみたりしています。

武蔵も、ただ剣一筋だけで、小次郎に向かっていっても勝つことができない…。

そして、その壁を打ち破るために、2刀流に手を出してみたり、農業に触れたりした…。

別の角度から自分を見つめなおし、新たな気づきを得たかったとしたら、それは武蔵にとって、重要なターニングポイントになるでしょう。

きっと、井上雄彦先生も、自身を武蔵に重ねていた部分があり、

「馬鹿正直に夢に向かうことは素晴らしいけど、それが全てではなく、時には脇道にそれて遠回りしても良いのだ。」

と、読者に対してメッセージを送ろうとしたのかもしれません。

あくまで、これは筆者の見解でしかありません。

しかし、そのように考えれば、この『バガボンド』農業編は、宮本武蔵の人生を語る上では、重要な場面であることに違いないと思えます。

この『バガボンド』農業編は、決して『バカボンド』が農業漫画となるために用意されたものではありません。

しかし、剣客ストーリーが剣客との戦いだけを描いていたら、それはそれでつまらないものになっていたことは間違いないと確信できます。

そして、『バガボンド』を通じて、何かをコントロールしてストーリーに仕上げていくのではなく、結果的にストーリーになるように持っていくことで、

「手に負えないものに挑戦する」

という作者・井上雄彦先生の果てしなき過酷な挑戦の象徴として描かれた…。

さらに言えば、ただ剣客漫画として展開するのではなく、その人物たちのリアルを描いてこそ壮大な物語となります。

また、果てしなき手に負えない何かとの闘いとなるのだと考えています。

だからこそ、『バガボンド』に変化をもたらすためにも、

脇道にそれることは重要

なのです。

そのことを改めて感じさせるストーリーとして、『バガボンド』農業編は存在しているのだと思います。

みなさんも、『バガボンド』をただの農業漫画とは捉えずに、

宮本武蔵を主人公とした剣客たちのリアルを描いた漫画作品

として読んでみて欲しいと思う次第です。

 

まとめ

佐々木小次郎との巌流島決戦に向けて、現在、徐々に話がストーリー展開されている思われる漫画『バカボンド』。

単行本コミックスの最新刊である38巻は、小次郎が自由奔放に振る舞い、細川忠興をキレさせている中、

富士山の前から京都三条まで、忠興の父:幽斎に武蔵が会いに行く

ストーリーが描かれる予定です。

ただし、まだ巌流島決戦には程遠く、発売日も37巻発売日から3年経過した現在も連載休止状態です。

そのため、おそらく38巻の発売日は、2018年になりそうな予感がします。

『バガボンド』は、一部で『農業漫画』と揶揄されていますが、それだけリアルな物語を描いている作品なのです。

気長に最高傑作となる『バガボンド』の新刊発売日を待ちたいと思う次第です。

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