
となります。
レジェンドとなった海外では、中村俊輔選手は愛称の
『ナカ』
で親しまれています。
これは、欧米人には『シュンスケ』という発音が難しいらしく、
『スンスケ』
となってしまうそうです。
それで姓の中村の『中』から、『ナカ』となったわけです。
ストラカン監督の中村俊輔選手への心酔、入れ込みようは大変なものです。
ある時、メディアから、
「ナカはスライディングタックルができないじゃないか」
と批判されたことがあります。
それに対するストラカン監督の反論は、
「確かにナカはタックルができない。それがどうした!奴は天才だ!」
というものでした。
この頃のスコットランドリーグのプレースタイルは、
ロングボールを敵陣に蹴込み、そこに選手がなだれ込む
という、現在から見ると大味なスタイルでした。
しかし、現役時代に技巧派だったストラカン監督は、それに強い疑問をもっていたのです。
それで、同じくテクニックを持った技巧派の中村俊輔選手の獲得を計ったのです。
そして中村俊輔選手の入団後は、各選手に対して、
「ナカにボールを集めろ」
と強く指示し、実際にセルティックは、パス主体の近代的なスタイルに変わりました。
そして、
スコットランドリーグの連続優勝やCL(ヨーロッパのチャンピオンズリーグ)の16強進出
など、中村俊輔選手が在籍している時代に、数多くの結果をセルティックに残しました。
チャンピオンズリーグでは、あの『マンU』ことマンチェスター・ユナイテッドに、2試合において中村俊輔選手がフリーキックを決めました。
それにより、セルティック初の決勝トーナメント進出に大きく貢献したのです。
これらの活躍により、『ナカ』は、セルティックで伝説的な存在となったのです。