
遊離軟骨(関節ねずみ)の手術からの復帰時期はいつ?
では、遊離軟骨(関節ねずみ)の手術をおこなうと、復帰までにはどれほどの期間がかかるのでしょうか?
一般人であれば、手術後から、とくにリハビリをすることもなく日常生活に戻ることも可能です。
ただ、これはスポーツ選手にしても一般人にしても言えることなのですが、
遊離軟骨(関節ねずみ)ができる時点で、該当箇所に負担が大きくかかっていたのは事実
そのため、やはり一般人であっても、該当箇所のリハビリをおこなうことは大切だと思います。
このあたりは、医師の指示にしっかりと従ってください。
また、スポーツをしていた場合の復帰時期ですが…。
基本的には、遊離軟骨(関節ねずみ)は
手術後から約2ヶ月ほどでスポーツに完全復帰
することができます。
ただ、
遊離箇所や軟骨の大きさによっては3~4ヶ月かかる
そうですね。
プロスポーツ選手であれば、念には念をということで、さらなるリハビリをおこなって、
復帰まで半年ほどかけるというケース
もあります。
いずれにしても、日常生活に影響が出かねない病気です。
後回しにせず、しっかりと治療をおこなうことが大事ですね。
遊離軟骨ねずみ、人によっては小学生で発症することも
遊離軟骨(関節ねずみ)の症状は、残念ながら人によっては小学生の頃から発症することもあるそうです。
現在、長野日大高校・野球部1年生の落合海斗君(15)は、小学生の時に軽い痛みを感じ始めました。
彼は小学校に入る前から高校球児だった父の影響を受けてキャッチボールを始めます。
野球の才能はすぐに開花!
ピッチャーとして頭角を現し、3年生の時には6年生を相手にボールを投げていたそうです。
親子で野球にのめり込んでいた5年生の夏、初めて「ボールを投げる右腕に軽い痛みを感じ始めた」と言います。
近所の整骨院に行くと、診断結果は「成長痛」でした。
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半月経つ頃には痛みも消えて問題なく野球を続けることができました。
その後中学に入り順調に野球を続けていましたが、1年生が終わる16年3月の下旬。
練習で投げた後、右前腕に痛みを感じたのです。
初めての痛みの雰囲気に「腱の異常か!?」と焦り、整形外科でCT 検査を受けると…。
先生から思いがけない言葉をかけられてしまいます。
「問題は腱ではなく肘です。離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)」
言葉を聞いたお父さんは「守ってやれなかったと」肩を落としました。
しかし息子はくじけなかった…。
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その後、
- すぐに手術が必要
- すぐに手術は必要でない
セカンドオピニオンで意見が分かれ、手術を避ける決断をします。
しかし医者からは「痛みが出たらすぐ手術」と言われていたそうで、結局、手術を受けることになります。
全身麻酔をかけ、実質30分だった手術では、100円玉ほどの大きさにもなった軟骨を摘出。
ご両親はその大きさにとても驚いていたそうです。
今後は何よりもフォームと休養が大事なんだそう。
初期は痛みが少ないので気が付いた時には進行しているケースが多いんだそうでと注意を促します。
小学生でも遊離軟骨(関節ねずみ)を発症してしまう原因は主にフォームだと言われています。
疲れきった子供に「もっと腕を振って練習しろ」。
このアドバイスは大変危険になる可能性があるそうです。
昔は水も飲めずスパルタな練習が主流でしたが、今はフォームと休養が大事!
教える両親もこのことを覚えておく必要がありそうです。
まとめ
遊離軟骨(関節ねずみ)は、関節内に、軟骨や骨の欠片が入り込むことで、可動域の低下や激痛を引き起こす厄介な病気です。
基本的には、手術によって治療をすることになります。
スポーツをしている人はもちろん、スポーツをしていない人でも遊離軟骨(関節ねずみ)は起こりうるもの。
もし遊離軟骨(関節ねずみ)を発症してしまった人は、発生した箇所に負担をかけている生活をしているわけです。
治療後は、遊離軟骨(関節ねずみ)のできた箇所をいたわる生活を心がけてくださいね。