火村英生の推理(ドラマ)の最終回結末ネタバレと続編の可能性を考察

ドラマ

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斎藤工


斎藤工さん・窪田正孝さんの二人がコンビを組み、数々の難事件を解いていくミステリーとして放送されたドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」。

このドラマの原作は、ミステリーファンならおなじみの、作家・有栖川有栖先生による代表シリーズ「アリスシリーズ」。

単純な事件ものとは異なり、斎藤工さんが演じる主人公・火村英生の感情の揺さぶりが見られるところも魅力的ポイント!!

特に最終回では、火村英生の素性が明らかにされ、殺意にかられる衝動も、よりリアルに描かれています。

そこで、本記事にて、改めてドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」の最終回をネタバレし、ドラマの魅力をご紹介していきます。

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ドラマ「火村英生の推理」の魅力とは?

火村英生の推理

火村英生の推理

みなさんは、ミステリー作家・有栖川有栖先生をご存じでしょうか?

松本清張先生、西村京太郎先生を始め、日本には、名だたる推理作家が多数排出されていますよね。

しかも、彼らの作品の多くは、ドラマの原作として用いられています。

たとえば、片平なぎささん主演のサスペンスドラマ「赤い霊柩車」シリーズの原作も、推理作家・山村美紗先生の作品が原作。

ちなみに、山村美紗先生といえば、「もみちゃん」の愛称で慕われ、最近ではバラエティ番組にも出演している女優・山村紅葉さんの母としても有名…

そんな偉大な推理作家は、日本国内でもたくさん輩出され、その中のひとりとして多くのファンから慕われている推理作家が有栖川有栖先生です。

・有栖川有栖先生の作品たち

有栖川有栖先生の作風はまた独特の世界観を持ち、自身の作品に、同姓同名の登場人物を登場させるのも有栖川先生の作風の一つ。

これは世界の超有名推理作家でもあるエラリー・クイーンの影響を色濃く受けた結果とも言われています。

そんな有栖川有栖先生の代表作といえば、やはり、アリスシリーズですよね。

この作品は、登場人物の一人である有栖川有栖が、ワトソン役として、主人公の謎解きをサポートしていく作品。

・学生アリスシリーズ:有栖川有栖が学生時代で、主人公・江神二郎をサポートして謎解きする作品シリーズ。
・作家アリスシリーズ:作家となった有栖川有栖が、主人公・火村英生をサポートして謎解きする作品シリーズ。

主に、この二つのアリスシリーズが有栖川有栖先生の代表とする作品シリーズです。

もちろん、シリーズものとなっていますが、一つ一つの作品は全く別タイトルが用意されています。

・シリーズというだけあって一連の物語になっているの?

どうしてもシリーズものと聞くと、一つの大きな物語として展開されているように思われがちですが、アリスシリーズはそういうものではありません。

あくまで、それぞれがひとつひとつ別々のタイトルとして収録されています。

ドラマでは、その別々のタイトルを1話(中には2話にまとめたものも…)に凝縮して展開されていましたね。

例えば、第1話の原作は、短編集「暗い宿(201号室の災厄)」・「絶叫城殺人事件」が原作として用いられています。

・暗い宿(201号室の災厄)とは?

アリスシリーズの短編集の一つとして発売されている「黒い宿」。

ドラマで使われた部分の原作は、その中に収録されている201号室の災厄という作品が原作として用いられています。

あるロックミュージシャンが、女性の死体とともに同室に閉じ込められるという事件が描かれた作品。

ちなみにドラマでは、ロックミュージシャンがマジシャンに変わっていましたが、物の数分で事件は火村英生によって解き明かされてしまいます。

・絶叫城殺人事件とは?

火村英生の推理第1話の本編は、むしろ、絶叫城殺人事件がベースになっています。

この作品は、NIGHT PROWLER(夜、うろつく者)という、殺人鬼が、通り魔となって次々と女性を殺害していくという事件。

ちなみに、このNIGHT PROWLERというのは、作品中に出てくる絶叫城に登場するキャラクター(殺人鬼)を指しています。

結局、この事件の真犯人は、ゲームの世界と現実世界がごっちゃになってしまい、殺人の快楽を優先させてしまったようです。

そして、犠牲者が次々と現れたわけですが、なんとも身勝手な殺人事件ですよね。

こういった殺人事件を、臨床犯罪学者である火村英生が探偵役、作家・有栖川有栖が助手役として推理し紐解いていく作品。

そして、ドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」は、この事件をオムニバス形式で紐解きながら展開される推理ドラマ…

ただし、それだけではなく、事件を解決していく中で、主人公・火村英生の奥底にある心理も明かされていく…

それが、作家アリスシリーズ及び、ドラマ「火村英生の推理」の魅力部分でもあるわけです。

火村英生の推理最終回のネタバレや続編の可能性は?

火村英生の推理

推理作家・有栖川有栖先生が手がけた「作家アリスシリーズ」を原作として描いたドラマ「火村英生の推理」。

この作品の中に登場するシャングリラ十字軍が、火村英生の心の中に潜むある欲望を引き出そうとうあの手この手を講じていく…

その最終型として、最終回は大きく展開されていきます。

簡単にあらすじをご紹介するとこんな感じ…

・火村英生最終回あらすじ(狙われた3人の女性たち…)

シャングリラ十字軍のリーダー・諸星沙奈江の指示で、鬼塚・城・大石によって拉致された有栖川有栖。

彼をなんとか救出することが出来、目の前で発生した事件をも解決した火村英生はホッと安堵しますが、事態はまたしても大きく動きます。

無事事件を解決した火村・有栖の元に、ある少女からの手紙が渡されます。

その手紙とは、諸星から火村に宛てられた、

「ターゲットは火村英生に近い女」

という謎のメッセージと、ある3人の女性の顔を赤く塗りつぶした写真が添えられた手紙でした。

この3人の女性とは、

・火村の教え子である貴島朱美
・火村の下宿先の大家である篠宮時絵
・京都府警の刑事・小野希(愛称:小町)

の三名…

当然、すぐさま京都府警にこのことが告げられ、三人は確保。

京都府警の鍋島警部たちが総力をもって、この3人の女性たちを警護します。

・火村英生最終回あらすじ(火村vs諸星その1)

一方、火村は、二度と犠牲者を生んではいけないと自身の大切な人たちを守るために、推理力を働かせ諸星を追い詰めていきます。

しかし、諸星も用意周到な女性です。

結局、追い詰められていたかのように思われた諸星の手のひらで踊らされていた火村は、ロシアンルーレットのようなゲームを挑まされます。

ただ、火村も、僅かな隙をみつけ毒の入ったグラスを他のグラスと混ぜて、自身が助かる道を確保していました。

結果、毒性が弱まったといえど、諸星・火村の二人は毒にあたって倒れてしまいます。

幸いというべきか、火村が倒れる前に、京都府警・鍋島警部に連絡が入っていたため、救急車が送り込まれ、二人は無事救出。

ただし、諸星の身柄は公安が引き取ると言い出し、連れ出されてしまうのです。

シャングリラ十字軍内通者・井出護(役:渡邉紘平)

シャングリラ十字軍内通者・井出護(役:渡邉紘平)

そして、この公安がシャングリラ十字軍の内通者であることも発覚…

鍋島警部はそれを見抜き、諸星が護送される救急車に単身乗り込みますが、意識を回復した諸星に撃たれ結局、結局逃げられてしまいます。

・火村英生最終回あらすじ(火村vs諸星その2)

護送された救急車から、鬼塚達の救援もあり無事逃げた押した諸星は、次に火村に

「天満渓谷で待つ」

というメールを送り付けてきました。

それこそ諸星からの挑発だったのですが、

「もう二度と、誰も犠牲にしない!!」

と心に誓っていた火村は、相棒である有栖に、

「一人で決着を着けることを許してくれ。真の友よ」

と書き置きを残し消えてしまうのです。

そして、火村英生は、諸星と同行し天満渓谷の崖の上へ向かった後、

「お互いが銃口を向け合い谷底に落ちていく…」

と言うかたちで、最後の決着をつけるのでした。

当然、鍋島警部やアリスたちも、天満渓谷に向かいますが時既に遅し…

遠くで銃声が聞かれ、崖の上に上がったときには二人の姿は跡形も無く、ただ悲しみに暮れるばかりでした…

と、以上が、ざっくりとした火村英生の推理最終回のネタバレです。

もちろん、この話には続きがありますので、それはまた後ほどお話ししますね。

・火村英生の推理の終わり方があと味悪い…

それにしても、なんとも後味の悪いストーリーですよね。

一応、本筋としては、

「諸星vs火村英生」

を基軸にストーリー展開されていったわけですが、結局、この対決の行方は、本人たちのみぞ知るという結末に至っています。

後ほど触れていきますが、諸星が最終的にどうなったのかという点に関しては描かれていません。

なので、ミステリーファンとしては、多少あと味が悪い印象を受けます。

やはり、視聴者たちも同じ印象を受けていたらしく、

「結局、決着は付いたの?」
「警察の内通者は明らかにならないの?」

など不満の声も聞かれているようです。

実際に諸星だけに限らず、シャングリラ十字軍が、その後どうなったのかも分かりません。

また、公安の井出護が内通者だったという話も、鍋島警部だけが知る事実で、大々的に明らかにされたわけではありません。

そういった消化不良の部分も、ラストで発生されているため、ミステリーファンを中心に火村英生の推理の続編を望む声が聞かれているわけ。

・火村英生の推理の続編の可能性は?

火村英生の推理

残念ながら、火村と有栖が出会った学生時代のアナザー・ストーリー以外は、続編の話は聞かれていません。

ただ、ミステリーファンの一人としては、どうしても続編は期待したくなります。

有栖川有栖先生の作家アリスシリーズだけでも、まだまだ他にもたくさん作品がありますし、やろうと思えば続編制作は可能。

また、火村英生の推理放送終了後、火村英生を演じた斎藤工さん宛に、多数の続編を望むファンたちのファンレターが寄せられたみたいです。

このうれしいファンレターに顔をほころばせながら、斎藤工さんは、

「大切な仲間達と作り上げた大切な作品なので、いつか続編放送の日が訪れることを期待しています」

と、語っていたそうです。

全員が声を揃えていたわけではありませんが、おそらく、キャストたちは続編があればまた出演したいと考えていることでしょう。

残念ながら、おそらく続編放送の可能性は0に近いと思います。

ただ、これだけ続編を望む声が高まっているのも事実。

それだけに、いつの日か、ドラマ「火村英生の推理」の続編が放送されることを期待しています。

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ドラマ「火村英生の推理」の結末ネタバレ

火村英生らしき人物の登場に驚く時絵と有栖

さて、最後に、先程話の続きがあるとお話しした、ドラマ「火村英生の推理」の結末をネタバレしていきます。

護送車から脱走した諸星沙奈江から送られたメールを読んだ火村英生は、誰にも告げず、一人天満渓谷に向かいます。

ロシアンルーレットのようなデスゲームで仕掛けられた毒によって、まだ体調が万全というわけではなく、入院中だったはずの火村…

それでも病院を抜け出し、有栖に対して書き置きを残して、一人最終決着を着けに天満渓谷へと向かうのです。

・諸星との最終決着

天満渓谷の崖の上にたどり着いた火村と諸星…

諸星は崖を背にしながら、銃が渡され

「この距離なら一発で私を殺せる。」
「さぁ早く私を撃て、それとも飛び降りるのを黙って見てるほうが良い?」

と殺害を火村に迫ります。

さらに、もう一つ所持していた銃を火村に向ける諸星…

この最大のピンチに、火村は、銃を諸星に向けますが、諸星が引き金を引く瞬間に、彼女に突進し崖を飛び降りるのです。

遅れて、有栖たちが到着しますが、既に二人の姿はありませんでした。

その場にあったのは、火村達が撃ったと思われる乾いた銃声2発と、火村が吸っていたタバコの吸い殻のみ…

結局、そこで何が起こったのか、誰にも分からず、有栖の前から火村英生は消えてしまったのです。

・諸星沙奈江の目的とは?

なお、ここまで執拗に火村を追い回していた、諸星沙奈江の目的は、シャングリラ十字軍とは全く別のところにありました。

彼女は宗教家のような出で立ちをしながら、実はただの鬼畜な犯罪者に過ぎません。

火村を追い回した目的も、火村英生の心の奥底に眠る、自分と同じ殺意に満ち溢れた心を掘り起こしたかっただけ…

そのために自分の命を犠牲にすらしようとしていたのですから、あまりにも奇抜すぎて手におえませんよね。

結局、火村を巻き込み自分も姿を消してしまった…

そして、そのことで周囲の人間たちに悲しみを与えたことは紛れもない事実…

そう考えると、今回は、諸星沙奈江の目的はある程度叶えられたのかもしれないとふと感じます。

・最終決着のその後のネタバレ…

さて、諸星と火村が消えてしまった後の話ですが、この一件は、すぐさま時絵や朱美にも告げられます。

そして、周囲の人間たちは、火村英生を失ったことへの悲しみに明け暮れていました。

そんな中、有栖は、火村と解き明かした事件や、今回の諸星との一件については小説にせず、悲しみを乗り越え前に進み始めます。

そして、何事もなかったかのように日々が過ぎていくわけです。

しかし、物語はここで終わりではありませんでした。

それは、有栖が、火村の下宿先で原稿を書いていたときのこと…

下宿先のオバちゃんである時絵と有栖の前に、あの男が帰ってきたのです。

と、ここで物語は幕を閉じます。

・火村英生の推理の結末で描かれた軌道修正

要はエピローグとして、ストーリーが展開されているわけですが、それでも、この男が火村英生だとはっきり描かれているわけではありません。

あくまで、

・時絵と有栖の前に男が現れたこと
・二人の表情に笑みが見えたこと

この二つの描かれ方が、火村英生の帰還を印象づけ、後味の悪かった終わり方を、軌道修正しているように見えました。

やはり、あのままバッドエンドで終われば後味が悪すぎると、制作サイドも考えたのだと思います。

火村英生が帰ってきたように見せる演出を最後に施すことで、少しだけハッピーエンドに終わるように見せたかった…

そして、視聴者たちに胸のつかえを少しでも取ってもらいたかったという想いが、そこにあったのだと思います。

あくまで、筆者個人の見解ではありますが、これこそが、ドラマ火村英生の推理に隠された、演出上のネタバレだと思いますよ。

とはいえ、諸星沙奈江との決着が着いたわけでもありませんし、そもそも彼女の身柄がどこにあるのかも不明…

軌道修正が見られ、さも火村英生が帰ってきたかのようには見えますが、それだけだと、一人の視聴者としては満足出来ません。

完全にフェードアウトしてしまった感は否めませんし、やはり、続編が望まれる結末だったと言わざるを得ないでしょうね。

まとめ

ミステリーファンの間では人気の推理作家・有栖川有栖先生の作品「作家アリスシリーズ」を原作に描かれたドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」。

このドラマの最終回として描かれたのは、まさに主人公火村英生の内側に潜んでいる殺意を駆り出そうとした、諸星沙奈江との最終決着…

ただ、決着そのものは着いておらず、いろんな部分が消化不良でフェードアウトしてしまいました。

そこは先程お話ししたネタバレの通りなのですが、いずれにしても続編を望む声も高まっているだけに、ぜひ、いつの日か続編が放送されてほしい…

そう強く望むばかりです。

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