
大人から子供まで超人気な戦隊ヒーローとしておなじみの仮面ライダー。
なんといっても、その基盤となる、仮面ライダーに登場した1号・2号には、格別な想いを馳せるファンも少なくないでしょう。
ところで、仮面ライダー1号・2号として登場したライダースーツに違いがあることをみなさんご存じでしょうか?
実は、仮面ライダー1号だけでも3種類のライダースーツが登場しています。
では、仮面ライダー1号・2号のライダースーツにはそれぞれどんな違いがあるのか、本記事で、
・違いや見分け方、
・仮面ライダー(1号・2号)に登場した歴代ライダースーツ
を、ご紹介したいと思います。
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歴代仮面ライダー1号のスーツを紹介!
みなさんは、仮面ライダーのライダースーツといえば、どんなライダースーツを思い浮かべるでしょうか?
今の時代の若者なら、それこそ平成ライダー達のようにスタイリッシュで格好良いライダースーツを思い浮かべるかもしれません。
しかし、昭和の時代に生きた往年の人たちにとっては、仮面ライダー=1号・2号のバッタをモチーフとしたライダースーツが超定番!!
もちろん時代を感じさせるものでもあり、今の時代と比較したら不格好に見えるかもしれませんが、そこがまた魅力的でもあります。
自分たちの青春時代に即した仮面ライダーたちが着用したライダースーツ…
まさに、そんな、何処か懐かしい部分も醸し出しているのかもしれませんね。
仮面ライダー1号に見られた3種のライダースーツ
ただ、そんな仮面ライダー1号・2号のライダースーツにもいろいろ違いがあります。
それも、1号の間でもライダースーツの違いがあることに、みなさん気づいていましたか?
それは、仮面ライダーシリーズの中で登場する各ライダーで違っていて、
・TV版・第40・41話で登場した仮面ライダー桜島1号
・TV版・第53話以降に登場した仮面ライダー新1号
と、計3種の仮面ライダー1号が登場していたのです。
厳密には『THE』シリーズの仮面ライダー1号(ホッパー1号)もいますが、こちらは番組としての初代『仮面ライダー』ではないので、今回は省略します。
さて、この3種の仮面ライダーが着用したライダースーツですが、当然それぞれ特色があります。
では、この3種のライダースーツの特色をそれぞれ見ていきましょう。
仮面ライダー旧1号
テレビシリーズに初登場した仮面ライダー旧1号のライダースーツ。
その大きな特徴は、
「全体的に暗く、地味な印象を受けるデザイン」
で、構成されている点にあります。
やはり、悪の秘密結社ショッカーにさらわれ改造された経緯を考えると、明るいデザインよりも暗いイメージを強調した部分があるのかもしれません。
全体的に緑と黒を使ったのも、そのことが一つのコンセプトにあるような気もしますね。
なお、手袋やブーツは草原をイメージするような「薄緑色」を、Cアイと呼ばれる眼の部分はピンク色を用いています。
悪の組織にちなみ、ダークヒーローを印象づけるデザインに…
あくまで秘密結社が、悪の組織のために改造させた仮面ライダー1号ですから、当初は、ダークなスタイルだったわけです。
後にわかったことでもあるのですが、そのデザインは、原作者である石ノ森章太郎先生が狙った部分でもあったそうですよ。
正直なところ、かなり地味で、モデルとなるバッタそのものというか、
「これが本当にヒーローなのか?」
という印象を受けるデザイン。
中には、
「マタンゴみたいに、どちらかというと怪物っぽくも見える…」
と思った人もいらっしゃったみたいですよ。
まぁ、ダークヒーローという言葉もあるくらいですから、そういった、如何にもヒーローらしくない出で立ちのヒーローがいても良いと思います。
旧1号のライダースーツの難点
ただ、このデザインのライダースーツには一つ難点があります。
それは、見ての通り、ダークな色をしているため、
夜間ではとても姿が見えにくかった
ということです。
確かに、蜘蛛男戦や蝙蝠男戦など、序盤は夜間での戦闘もありましたし、これでは映像としても見にくくなってしまい、テレビ映えしません。
この欠点は、仮面ライダー旧2号で解消されるのですが、仮面ライダー2号のスーツについては、後程詳しく紹介しようと思います。
仮面ライダー1号(桜島1号)
実は、仮面ライダーのTVシリーズで、あるアクシデントにより、仮面ライダー2号が登場して活躍する事態が発生してしまいました。
それは、主演を務めた「藤岡弘、」さんが撮影中に大怪我をしてしまい、出演が困難になってしまったためです。
仮面ライダーとはいえ、演じているのは生身の人間です。
怪我をして出られないとなれば、代役を立てるしかありませんよね。
そこで、
「本郷猛はヨーロッパで戦っている」
という設定を設け、日本では仮面ライダー2号の戦う姿を描いたのです。
しかし、第40・41話で、本郷猛が一時的に仮面ライダー1号として復活します。
本郷猛復活のために用意された桜島1号
桜島1号のライダースーツは、そのときに仮面ライダー1号が着用していたライダースーツなのです。
ちなみに、桜島というワードがネーミングされている理由は、その時、ロケの舞台が桜島だったことにちなんでのことだったみたい…
もちろん、旧1号との違いを魅せたかったということもあったみたいですよ。
旧1号との大きな違い・特徴
桜島1号は、旧1号に比べ、
「全体的に色が濃くなっており、マスクや手袋、ブーツは深緑に近い色」
になっています。
また、
「Cアイも真っ赤になっている」
のも特徴。
薄い色合いは一切使わず、明暗はっきりさせた色合いのデザインが、よりダークヒーローと印象づけて魅力的!!
桜島1号のネーミング・濃い色合いのデザインの背景
ちなみに、当時は、
「桜島の火山灰を浴びて黒くなった」
とも言われていたのですが、後に、東映がスピンオフ作品内で、
「単に、地方ロケのせいで黒いスプレーしか残っていなかったから」
と種明かしをしています。
桜島1号にちなんだ、「藤岡弘、」のエピソード
そういえば、この桜島1号が映し出された、第40・41話でこんな話も耳にします。
当時、仮面ライダー1号として出演していた「藤岡弘、」さんは、まだ怪我が完治していなかったにもかかわらず撮影に挑んだんだそうです。
彼としても撮影スタッフに迷惑かけてしまったと責任を感じていたのか、根性で痛みを堪えながら、撮影に挑まれたのでしょう。
さすが、プロの俳優だけのことはありますよね。
それにしても、特撮系の作品はとにかく無茶が多すぎます。
スタントなしで崖にぶら下がったり、スーツアクターが危険な橋の上で戦闘をしたり…
今考えると恐ろしくてたまりませんね。
ちなみに、映画『仮面ライダー1号』のマッシブなスーツも、この桜島1号をモチーフにしたと考えられています。
ぜひ、その辺も注目して御覧くださいね。
仮面ライダー新1号
初期の頃の仮面ライダーを知らない若い世代たちが、思い浮かぶ仮面ライダー1号は、おそらくこちらの新1号ではないでしょうか。
第53話から登場した仮面ライダー1号は、
・銀色の手袋とブーツ
・体にはシルバーラインが2本入っている
・ベルトは赤色
と大きな変化も見られています。
旧1号・桜島1号は、どちらかと言うと、本当にバッタに近づけているというか、何処か生き物感がありますよね。
一方、新1号は完全にメカといった印象が強いです。
改造人間というのだから、新1号の方が、本物っぽい気もしますが、そこは好みの問題もあるので、なんとも言えません(笑)。
ちなみに、新1号のベルトなんですが、一度だけ白に変化したことも会ったそうです。
その部分は、これまでとの大きな違いと言っていいでしょうね。
新旧はっきり異なる1号のデザインの秘密
それにしても、同じ仮面ライダー1号なのに、新旧これほどまでに違いを見せたのか…
その理由なんですが、後の仮面ライダーでハッキリします。
実は、
「わざとショッカーに捕まり、再手術を受けたから」
という設定が、後に作られ、そのことで、大きくデザインが変わったんだそうです。
まぁ、後付の理由なので、実際のところどんな諸事情があってデザインが変わったのかよく分かりませんが…
とにもかくにも、現在、仮面ライダー1号として認識されているライダースーツは、第53話から登場した新1号であることを覚えておきましょうね。
以上が、主な仮面ライダー1号のライダースーツです。
同じ仮面ライダー1号でありながらも、ここまで違っていることに驚かれたファンもいらっしゃると思います。
ぜひ、より仮面ライダーを愛せるように、1号のライダースーツの違いを覚えておいてくださいね。