
ところが最近、セリエB(イタリア2部リーグ)で、ヴィチェンツァ所属の
クリスチャン・ガラノ選手が、このグリーンカードを貰ったこと
で、一般的にも知られるようになってきました。
コッリエレ・デッラ・セラ誌が報じたところでは、
ヴィルトゥス・エンテッラとの試合の後半に、ガラノ選手はシュートをし、コーナーキックを得た。
しかし、ガラノ選手自身が、相手は誰もボールに触っていないので、コーナーキックではないと申告した。
25歳のガラノ選手はグリーンカードを与えられた、史上初の選手となった。
ということなのです。
セリエBのアンドレア・アボーディ会長は、このグリーンカードに関して、このように語っています。
フェアプレーの向上のための刺激になればいいと思っている。
これは信頼性やサッカー界の色々な問題を解決するための、プロジェクトの一部だ。
注意しなければならないのは、普通のプレーではなく、本当に特別なプレーが報いられるものでなければならないということだ。
選手がけがをした時に、プレーを中断したからといって、グリーンカードが出されることはない。
日本では、このグリーンカードは、2002年のワールドカップ終了後に、JFAが重要な方針として
『キャプテンズ・ミッション』
を提示したことが、きっかけとなりました。
その中には、『JFAキッズプログラム』という少年サッカーの普及と育成のプログラムがあります。
このプログラムでは、少年サッカーではイエローカードやレッドカードのような罰則よりも、
褒めることに重点を置くべき
である、という考え方があったのです。
その『褒めて育てる』ことの一つとして、このグリーンカードのシステムが提案されたのです。