3月のライオンのアニメ新EDの歌詞と米津玄師が曲に込めた意味とは

アニメ

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3月のライオン

少なくともロックであることに変わりはなく、実に

エッジの利いた音楽

という見方ができるでしょう。

もともと、米津玄師さんは高校時代に『ハチ』名義でボーカロイドとして楽曲を創り出し、一部のファンに注目されていたアーティストでした。

メジャーデビューと共に、音楽性もどことなく優しくなっていったという評判で、賛否も大きく分かれているアーティスト…

確かに、米津玄師さんの楽曲をいくつか聴いていくと、デビュー前の頃の楽曲は、どこか不協和音という印象もあるエッジの聞いた楽曲が多いです。

一方でメジャーデビュー後は、少し丸くなった印象も伺えます。

それは、どこか成熟を重ねていくことで丸みを帯びていく、一つの人生のあり方を見ているかのような印象です。

とはいえ、それはロックの世界での話で、米津玄師さんの楽曲が優しくなったと言っても、バラードなどと言える要素はありません。

随所で聴かれるエッジの部分と、どこかスっと涙を流してしまいそうになる切なさというか心温まる部分が、曲のイメージとしてどこまで融合していくのか、いろんな意味で楽しみにしたい楽曲だと思います。

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米津玄師の3月のライオンのED曲『orion』に込めた歌詞の意味とは?

米津玄師

米津玄師

今回、発表された米津玄師さんが手がける、TVアニメ『3月のライオン』の新ED『orion』は、2017年1月7日放送分から流れる楽曲です。

まだ歌詞そのものは、何一つ公開されていません。

そのため、どのようなものが新ED曲の歌詞に込められているのか、想像でしか語ることができません。

ただ、筆者が思う、米津玄師さんの楽曲の中での一番メロウ調な楽曲『アイネクライネ』の歌詞を参考に想像していくと、

どこか喜怒哀楽をクロスオーバーさせていく、心に染み渡っていくような楽曲

になっていくのではないだろうかと思います。

もちろん『3月のライオン』に沿った新EDとなっていくので、大した参考にはならないのかもしれません。

米津玄師さん自身、

歌詞の世界観には文豪・宮沢賢治の名を挙げている

くらいですから、凄く味わい深く、突き詰めていくと、かなり意味のある言葉が詰め込まれている…

そんな気がしてならないのです。

事実、『アイネクライネ』でも、冒頭から

『あなたに出会えて嬉しいけど、いつか訪れる別れを考えると凄く悲しい』

という内容のフレーズが歌詞に散りばめられています。

これって、単純に出会いと別れを綴っていると考えることもできますが、ある種、『生』を象徴している言葉なのかもしれないと考えると、グッと込み上げてくる深い意味をそこに感じられるのです。

人間、誰しも誕生して、親や兄弟、そして成長とともに色んな人達との出会いが待っています。

しかし、それは永遠につづくことはありえません。

必ずいつか訪れる別れに直面し、悲しみに暮れるときが訪れます。

この『アイネクライネ』では、冒頭から、その悲しみを拒絶するかのように

『今痛いくらいの幸せな思い出が、いつか来るお別れを育てて歩く』

と結んでいくのです。

冒頭部分で、これだけ悲しみを拒否し、喜びを避けようとする人物の葛藤というか、切なく物悲しい感情というべきか、そんないろんな悲喜こもごもが凝縮されているのは、宮沢賢治という文豪の影響を大いに受けていることも納得させる、すごい歌詞内容です。

もちろんこれは、米津玄師さんの一曲を取り上げただけの印象に過ぎません。

しかし、

たった4行

で、ここまでの深い意味を感じさせてくれると言うのは、それだけ米津玄師さんの創造性の豊かさを表しているとも言えるでしょう。

まるで歌人のように、僅かな言葉で気持ちを伝えられる歌詞の紡ぎ手であることが伺えます。

実際に、この『アイネクライネ』中で、米津玄師さんは、この曲に登場する主人公の心理描写を如実に表していきます。

出会いは非常に嬉しいけれども、いつか訪れる別れを感じ、素直に喜べない何かを感じている…

そして、悲しみを受けたくないがために、嬉しさを封印しているが、その気持を何処かで汲み取ってほしいと感じている…

そんな複雑な心理描写を切実に紡いでいるのが、この『アイネクライネ』という楽曲の歌詞なのです

さて、話を本題である『orion』の歌詞の話に戻しましょう。

この楽曲が起用されたテレビアニメ『3月のライオン』は、将棋を舞台にした漫画原作を用いたアニメでありますが、ただ将棋を中心にライバルとの戦いに焦点をあてた作品ではありません。

主人公である桐山零は、幼いころに交通事故で両親を失くし、父親の友人で棋士の幸田の内弟子として引き取られた少年です。

両親を幼いころに失くし、愛情を受けることができなかったと言うのは、かなり辛い話ですよね。

しかも零は、幸田の実子と軋轢があり、15歳でプロ棋士になるものの、一人、幸田家を飛び出して、一人で生活していこうとするのです。

そんな零は、1年遅れで高校へ編入するものの、上手く人の輪に飛び込むことができず、孤立していく…

子供の頃から、満足な愛情を受けられずに育ってきたわけですから、どのように人と接して良いのか分からないのかもしれません。

そして、何の因果か、将棋を通じて零に新たな出会いが生まれ、そこから人としての感情が芽生えていくわけです。

両親が亡くなり、幸田に引き取られたこの運命が、零にとってプラスだったのか、それともマイナスだったのか…

その答えは、読み手に委ねられた世界なのかもしれませんね。

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