貴族探偵(ドラマ)の視聴率や評判が悪い理由はコメディが過ぎる?

ドラマ

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貴族探偵


 

ただ後ほど、視聴率の悪い理由のところでお話しますが、それは同時に、本格ミステリーファンに喧嘩を吹っかけているような挑戦でもあります。

『貴族探偵』で視聴率がまともに取れるとは、とても思えなかったというのが率直なところです。

まぁ悪ふざけがすぎると言えばそれまでですが、中途半端に視聴率を取りに行っても、視聴者の目はごまかせません。

視聴率が取れていないのが現状ならば、いっそどこまでも悪ふざけに徹して、個性的なドラマを仕上げても良いかと思います。

もちろんそれも視聴率は全く取れず、一部のコアなファンだけに受け入れられるドラマとなるのは、目に見えていますが…。

 

貴族探偵のドラマ視聴率が悪い理由

先程もお話したとおり、月9ドラマであるにもかかわらず、2017春放送の月9ドラマ『貴族探偵』の視聴率が悪い…。

強いて良いとするなら、初回の11.8%が視聴率として及第点といったところかもしれませんね。

もちろん、これは月9ドラマを大前提にした話であり、その縛りがなければ、9.4%でも十分結果を出していると感じています。

 

そもそも、この『貴族探偵』はミステリーでありながら、本格ミステリーとは逆行しているコミカルなストーリー展開なのです。

好き嫌いがはっきり二分化することは、放送前からわかっていたはずです。

この9.4%という数字は、そこまで踏まえた上で、やっと健闘しているレベルなのです。

では、なぜコミカルで好き嫌い二分化してしまうのか、その理由をここでお話していきましょう。

 

冒頭でも触れたとおり、この『貴族探偵』では、

貴族と名乗り執事たちに捜査を任せて、女性と戯れることに専念している探偵がドラマの主人公

(相葉雅紀さん演じる貴族探偵)

そして、貴族探偵と対峙するキャラとして、女探偵(武井咲さん演じる高徳愛香)も登場します。

ところがこの女探偵は、毎回事件に挑むも必ずと言っていいほど、誤った推理をしてしまいます。

ある意味、高徳愛香は、

名探偵コナンの毛利小五郎(眠りの小五郎でない通常時)のような引き立て役のキャラ

として扱われているのです。

まぁここまでは、本格ミステリーでもよく見られる設定です。

問題は、一方がトンチンカンで事件を引っ掻き回すなら、もう一方はちゃんとした探偵でなければならないのが、ミステリーの王道であることです。

ただ貴族探偵は、なぜか執事たちが持ち回りで事件を解き明かす設定です。

さらにちょいちょい悪ふざけとも言うべき、他のドラマ・情報番組のテイストまでも入れ込んでいる奇抜な個性のドラマとなっています。

そもそも、貴族探偵は一切捜査をすることなく女性と戯れ、時に容疑者として疑われた女性キャストたちを優しくケアしながら豪遊しているのです。

こんなメチャクチャな設定のミステリードラマが存在するのかと思えるほど、ただ驚かされます。

一応、ミステリードラマであるだけに、必ず真相は明かされますが、貴族探偵は事件を解く気があるかどうかさえ不明です。

しかも女探偵(高徳愛香)は、まともに事件を解けないときたら、それこそ茶番そのもの、物足りなさを感じるミステリーファンが出るのも当然です。

漫画・金田一少年の事件簿でも、推理になるとスイッチが入り、探偵のように事件をしっかり解き明かしてくれるからこそ、

引き立て役としての剣持警部がコミカルなキャラであっても、違和感なくミステリーとして見ることができる

のだと、筆者は考えています。

設定そのものが、

コミカルvsコミカル

では、どうしてもミステリー作品として軽く見えてしまいます。

 

そもそも、なぜ貴族御一行様が、ことあるごとに事件に遭遇してしまうのか…。

山奥で、いきなりティータイムしていたり、かと思いきや、突如、山奥の寂れた温泉宿に訪れてみたり・・・。

どう考えても、普通の貴族の行動とは思えない、アンマッチな設定で、それもコミカルです。

こんなコミカルだらけの作風ですから、

「ミステリーとして成立しているの?」

とさえ思えてしまうのでしょう。

金田一耕助、浅見光彦、エルキュール・ポアロなどなど、名作として手掛けられてきている王道ミステリー作品としては、

絶対に考えられない、邪道的なコミカルなミステリー

だからこそ、『貴族探偵』に好き嫌いが二分化してしまうのです。

本格ミステリーとして観たら物足りず、ただのコミカルなドラマとしてみたら、一応、事件が発生し謎解きが展開されていく…。

そんなどことなく中途半端に見える邪道だらけの設定だからこそ、

独特な世界観を楽しめる人以外、受け入れられないドラマ

となってしまっているわけです。

それが故に、視聴率も月9ドラマとしては悪い結果になってしまっています。

それに、一部の視聴者は

『相葉雅紀さん、武井咲さんの演技が下手すぎる』

という批判をしているみたいです。

しかしそれは、あくまで感想であり、本当の視聴率低下の理由ではないと考えています。

もちろん、人それぞれの感じ方はあるので、演技が下手と感じる人もいれば、上手いと感じる人もいると思います。

ただ、それが極端に視聴率が悪くなるかというと、そうではないでしょう。

やはりミステリーとアンマッチなコミカル設定が、二極化を生んでいるのではないでしょうか。

 

ちなみに、この手のタイプのドラマは過去にも放送されていました。

『掟上今日子の備忘録』も、どことなく中途半端な設定で展開され、コメディとミステリーが融合してしまった作品として描かれています。

そのため、視聴率が悪かったですね。

ここまでは、『貴族探偵』の視聴率が悪い原因として、辛口で語っています。

ですが、個人的には一種のコメディ路線として、気軽に観ることができますし、それなりに面白いと感じています。

視聴率を取るだけで良いのなら、単純にリアリティの高い作品や、正義を振りかざす、わかりやすい設定の作品を作ればそれで済むはず。

過去にも、『家政婦のミタ』や、『半沢直樹』で結果も出ています。

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