
そしてある日、親子喧嘩となり、友人は子供に頭を蹴られたのです。
その結果、友人はろれつも回らない状態となりました。
一種の脳障害、ボクシングで言う『パンチドランカー』の症状ですね。
その後に友人が電話してきました。
…というわけなんだ。
今まで家族がいるのは心強いし、子供もかわいいと思っていた。
でも、今じゃ子供なんか作らなければ良かったと思ってるよ。
あんたとも長いつき合いだったが、ずいぶん世話になったね。
でも、もう連絡することはないと思う…。
そこで電話はぶっつりと切れました。
「ちょっと待て!早まるな!」
と言おうと思ったのですが、その言葉を口に出す前に電話は切れてしまったのです。
友人は携帯も変えているので、電話番号もわからず、こちらから連絡もできない状態でした。
この友人はかつては事業に成功し、赤坂の高級クラブで豪遊するなど羽振りがよかったのです。
しかし、その後に事業は失敗して会社は潰れ、離婚してしまいました。
借金取りに追われる生活の中で、子供に蹴られて半身不随になった人間に、残されたどんな選択肢があるというのでしょうか。
その後、友人からの連絡は全くなくなりました…。
今頃は岸の彼方で「あんたも早く来いよ」などと、呼んでいるかも知れませんね。
まとめ
今回は、独身で結婚しないメリットとデメリットを考察し、また独りの老後についても見てきました。
このメリット・デメリットは、相互に対極にあり、両方のメリットを求めるのは、そもそも無理があります。
結局、どちらを取るかはその人次第…。
また、老後は寂しいけど幸せかどうかは、これも人によりけりで、一概に言えるものではありません。
一つ一つ、すべては自分で決定し、自分でその結果を受け止めなければならないのです…。