
総理大臣や国賓クラスの外国要人の周囲に、眼光鋭い赤ネクタイの屈強な男女が、周りに目を配っているのが、よくテレビに映っていますね。
これが今回紹介する『SP』なのです。
SPとは『セキュリティ・ポリス』の略ですが、この用語は日本の警視庁が考案したものだそうです。
海外での『セキュリティ・ポリス』の意味は、『公安警察』に近いもので、日本とは意味が異なりますね。
このSPの役目は、『肉の楯』となって要人を守る、ということにつきます。
文字通り命がけの仕事です。
それではSPとは、実際にどんな仕事をしているのでしょうか。
また、通常の警察官との違いはなんなのでしょうか。
今回は、SPについてお話していきましょう。
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SPとは?一般の警察官との違いは?
SPとは
SPとは一口で言えば
専門的に要人の警護をする警察官
ということになります。
狭義には…
警視庁警備部警護課所属で、要人警護任務に専従する警察官
広義には…
警視庁以外の各道府県警察警備部警備課所属の、要人警護を行う警察官全体
というのが、SPの定義となります。
この要人警護のシステムは国によって違い、とくに有名なのはアメリカの『シークレットサービス』(SS)です。
世界一標的になりやすいアメリカ大統領の警護を一手に引き受けていて、狙撃班や爆発物処理班まであるという、スーパーシステムです。
アメリカのシークレットサービスは警察ではなく、国土安全保障省(DHS)傘下の組織。
日本のSPでは、さすがに狙撃や爆発物処理までは対応しないようですが、それでも射撃や体術の達人であることが要求されています。
SPの警護対象者は、法令など定められていて、
総理大臣や国賓級の来日外国要人、衆議院議長、参議院議長など