
とくに松山ケンイチさん主演映画として知られる『珍遊記』は、漫画原作の時点で、かなり奇抜なものでした。
それが、実写映像化されただけにさらに奇跡という印象が強いです。
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さて、話をもとに戻しますが、今回の中国映画『西遊記2妖怪の逆襲』です。
このベースとなる映画『西遊記はじまりのはじまり』の内容を見ていくと、天竺に行くことを目的とした修行の旅ではなく、
完全に妖怪退治の旅
といったストーリーが描かれています。
本来、
弟子として供に旅をするはずの沙悟浄・猪八戒が妖怪として凶暴化
その二人を倒すために、孫悟空を手なづけて醇化(じゅんか)しようとする玄奘三蔵の動向が、ストーリーとして描かれた完全アレンジ作品となっています。
そのため、天竺に行くことを目的とした設定すら無視したアレンジ作品として、映画『西遊記2妖怪の逆襲』が描かれていくのか?
と思ったのですが、実はそうではありませんでした。
というのも『西遊記はじまりのはじまり』は、玄奘三蔵の若き頃の話となっています。
そこでは、どのように孫悟空・沙悟浄・猪八戒が弟子となっていくのかというストーリーが描かれているのです。
その後、本当の天竺への旅が映画『西遊記2妖怪の逆襲』でようやくスタートするのです。
てっきり妖怪の逆襲というだけあって、猪八戒・沙悟浄の二人が玄奘三蔵に復讐するストーリーが描かれるのかと誤解してしまうかも…。
この妖怪は、全く別の妖怪だったのです。
もちろん、天竺に向かうまでの道中で、悟空たちは理不尽な要求を突きつけられ、そのことに憤り、玄奘三蔵を亡き者にしてやろうと企てます。
しかし結局、玄奘三蔵の前に、力及ばずひれ伏すしかありません。