
2017年8月は、8月とは思えないような低温と日照不足が続きましたね。
とくに東日本では、まるで梅雨のような気候となっています。
昭和以前には、天候の不良と食糧不足や米不足とはイコールの関係にありました。
しかし、最近では農業技術の進歩や米などの食糧輸入が増えたため、食糧不足、米不足などという言葉は、日本では聞きませんよね。
ただ、比較的最近といえる1993年や2012年など、米不足で大騒ぎしていた時期もあったのです。
それが2017年にも起きない保証はありません。
そこで今回は、お米の2017年の価格の値上げはいつからなど、お米不足の問題を考察してみました!
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1993年のお米パニック
前項で書いたように、最近の日本でも、お米不足でパニック状態になったことが、何度かあったのです。
そのもっとも大きく、もっとも深刻な例が、1993年の
『平成の米騒動』
でした。
この1993年の夏も、2017年と同様に記録的な冷夏だったのです。
その原因は、フィリピン・ピナトゥボ山(ピナツボ山)の、20世紀最大級の大噴火でした。
1993年は梅雨前線が例年よりずっと長く日本に停滞しました。
気象庁は一旦は例年通りに梅雨明け宣言を発表したのですが、8月下旬になって沖縄県以外の梅雨明け宣言を撤回するというありさま。
この年は、夏の気温が平年より2度から3度以上も低くなったのです。
このあたりの夏の低温は、2017年と似ているところです。
この年の日本全国の作況指数は、
『著しい不良』の90を大きく下回る74
という、未曾有の大不作となりました。
なお、作況指数とは、農作物の10アール当たりの平年収量(平年値)を100として、その年の収量を表す指数です。