フィリップKディックのおすすめ傑作小説と人気映画作品を紹介!

小説

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小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』では、主人公は余命わずか(しかも病気ではなく運命の必然によって)な女性と共に、あてもない逃亡の旅に出ます。

また、『高い城の男』では、その舞台はアメリカ合衆国です。

ただし、『旧』のです・・・

この世界では、第二次大戦で『枢軸国』が勝利しているのです。

その世界のアメリカは、ナチス・ドイツと大日本帝国によって占領され、分割統治されています。

アメリカ人にとって、これが悪夢でなくてなんなのでしょうか。

不条理性が強い

これもフィリップ・K・ディックの小説の大きな要素です。

『流れよわが涙、と警官は言った』では、

自分の存在が世界からなくなっている

という設定になっているのです。

自分はちゃんと自分を認識しているのに、なぜ?

もう一つ、映画『トータル・リコール』は『追憶売ります』が原作小説の題名ですが、映画化されたことで、短編集のタイトルもこうなってしまいました。

その『追憶売ります』では、火星に行くことを夢見る男が主人公です。

そして、記憶を売る会社であるリコール社を訪れ、火星に行ったという記憶を植え付けて貰うことにしたのです。

しかし、リコール社の担当技術者は困惑します。

なぜなら、主人公には既に

火星に行ったという記憶がある

のですから…。

SF作家チャールズ・プラットによりますと、

「彼(フィリップ・K・ディック)の作品は全て、単一の客観的現実は存在しない基本的前提から出発している」

ということになります。

単一の客観的現実が存在しなければ、その世界は当然不条理に満ちたものになりますよね。

また、個人のアイデンティティも、もろく不確かで崩れやすいものになるでしょう。

悲劇的な結末が多い

これは世界観がディストピア的であれば、当然の結果です。

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