椎名誠と息子・渡辺岳の現在は?著書・岳物語の内容をチェック!

小説

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岳物語の主人公、渡辺岳さんは現在海外(おそらくアメリカ)に住んでいるようです。

仕事は写真家ということですが、一般人のため詳細は発表されていません。

もし『岳物語』が書かれなかったら、その名前さえ誰も知らなかったでしょう。

ただ、渡辺岳さんの経歴も、父親の椎名誠さんと同クラスの波瀾万丈さなのです。

彼は中学生の頃、反抗期を迎えると、父・椎名誠さんとは断絶状態になってしまいました。

これには、

『岳物語』で自分のことを色々と書き立てられたことに対する反感

もあったのでしょうね。

渡辺岳さんは、高校に入るとボクシングジムに通うことになります。

ボクシングで強くなったら、親子げんかで勝てると思ったのかもしれません。

そして高校を卒業すると、プロボクサーのグリーンボーイとして4回戦にデビューするのです。

最近の井上尚弥選手のように、アマで高校7冠とかの経歴があるのならともかく、全くのシロウトが、親の七光りで大きく扱われる。

これは当人にとっても不幸なこと。

相手はそれに反発したのか、前評判は良かったのに渡辺岳さんは負けてしまいます。

このプロボクサーデビューは、渡辺岳さんにとっては、ある意味『通過儀礼』ということだったのかも知れません。

高名だが横暴な父親に対する反発と、そのことに決別しての自立、というようなことなのでしょう。

なお、このデビュー戦には、椎名誠さんは現れませんでした。

渡辺岳さんは、ボクシングはこの一戦だけでやめてしまい、姉のいるアメリカに旅立ったのです。

 

椎名誠の『岳物語』とは?

『岳物語』とは、椎名誠さんの最大のヒット作です。

単行本と文庫本の上下、合わせて

約250万部

という、ベストセラーなのです。

この『岳』は山とは関係なく、椎名誠さんの長男である渡辺岳さんの名前です。

内容は、一種の私小説とも言われ、フィクションとノンフィクションの中間のような内容になっています。

息子とのエピソードを書きながら、親の思いを綴ったもので、エッセイとも言えますね。

『岳物語』には、幼稚園から小学校高学年までの渡辺岳少年の姿を、父親目線で書いています。

その時代は、バブルすこし前の日本です。

後書きには『私小説』とありますので、正しくはやはり私小説に入れるべきなのかもしれません。

しかし、この作品に対して、渡辺岳さんは、相当な反発をしていたようです。

断りもなく自分のことを面白おかしく書き飛ばし、それによる自分の思いなど全く無視。

これでは面白く思わないのも当然でしょう。

それでは、『岳物語』のあらすじを紹介しましょう。

『岳物語』のあらすじ

岳物語は、幼稚園生の渡辺岳さんと、幼稚園に通う健二郎君ら子供たちとの交流から始まります。

そして健二郎君の美人の母親なども登場します。

子供たちが畑のサツマイモを掘り返してしまうイタズラをした時には、全額を椎名家で弁償することを申し出たりします。

これは健二郎君の家庭は母子家庭なので、金銭的な負担は大変だろうということかららしいですね。

すると、奥さんからは、

「そうなの。そういえば昔からあなたはああいうタイプが好きだったもんね」

などと嫌みを言われたりもします。

冬になると、この健二郎君たちは入間郡へ引っ越し、この章は終わります。

次は、渡辺岳さんの小学校時代のエピソードです。

彼が小学4年生の時のバレンタインデーのときのこと。

その日は日曜日でしたが、三人の女の子がチョコレートを渡しにやって来ます。

チョコレートを渡しに来た三人の中では、彼は『マキエちゃん』を好きだったようですが、そのマキエちゃんには見事ふられてしまったそうです。

ある時、渡辺岳さんは、椎名誠さんの友人がいる千葉の亀山湖へ行ったのですが、そこですっかり釣りの魅力の虜になってしまいました。

その後は、釣りの本を買って仕掛け作りに凝ったりするようになったのです。

この『岳物語』は、椎名誠さんと渡辺岳さんが、一泊二日で釣りに行くところで終わります。

椎名誠さんは一週間後にシベリアへの長い旅に旅立つのですが、その前の2日間を渡辺岳さんのために充てたのです。

椎名誠の息子がモチーフ『岳物語』が子育てバイブルに!?

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