
地上波で初めて映画が公開された影響は大きく、新海誠監督のTwitterにも多くの感想が寄せられたそうです。
しかし、新海誠監督が思ってもみなかったコメントも多く寄せられたのでした。
その内容は、
- 最初は瀧と三葉がすれ違うだけで終わる構想を予定していたのではないか?
- 会社に修正されてハッピーエンドに替えたのではないか?
といったものでした。
もし、事実がそうであったとしても、新海誠監督に直接そのことを言うのはちょっと失礼なような気がしますよね。
受け止め方によっては、
「結末がハッピーエンドだったから大ヒットしたのでは?」
「ハッピーエンドは自分で考えてないんでしょ?」
と言われているみたいなものですからね。
コメントした人達にそんな思いはなかったのかもしれませんが、新海誠監督のプライドはちょっと傷ついたようなのです。
Twitterを通して、
- 会社に修正されて、終わりをハッピーエンドにしたのではないこと。
- 脚本以前のプロットの時点から、終わりの形は決まっていたこと。
を主張し、証拠となるプロット段階での原稿の画像も一緒にアップしてくれたのです。
よっぽど世間の誤解を解きたかったのですね。
新海誠監督がその時にTwitterにあげたツイートがこちらです。
『君の名は。』のテレビ放送があって、あらためてたくさんのご感想をいただきました、感謝です!意外に目立つのが「瀧と三葉はすれ違って終わる構想だったけど、会社に修正されてハッピーエンドになったんですよね」というもの。誤解です笑、脚本以前のプロットから終わりの形は決まっていたんです。 pic.twitter.com/VRFQCevlCl
— 新海誠 (@shinkaimakoto) January 5, 2018
そして、新海誠監督が公開した『真の結末』をまとめるとこのような感じです。
真の結末
街中を走り回り、お互いのことを探し回る瀧と三葉。
そして二人はある階段で出会います。(映画での瀧と三葉の立ち位置とは逆になっていますね。)
一度すれ違ってしまう二人。
しかし、もう間違いでないことを確信した二人は同時に振り返ります。
声をかける瀧。
「……オレ、あなたの名前を知っています。」
その言葉を聞き、自分でも理由が分からないまま返事をする三葉。
「わたしも、あなたの名前を…。」
そして歩き出し、向かい合う瀧と三葉。
同時に息を吸い、同時に二人はお互いの名前を呼んだのでした。
たしかに、新海誠監督がコメントしているように、最初に考えられていた『真の結末』でも二人は最後に出会うことになっていますね。
新海誠監督の『最初からハッピーエンドの結末を予定していた』という主張は間違っていないようですね。
内容は映画とほとんど変わりませんが、映画の時は二人ともお互いの名前を忘れてしまっていました。
しかし、『真の結末』では、お互いに大切な存在であることと共に、お互いの名前もちゃんと覚えていたようですね。
その結果、ラストの言葉が「君の名前は?」ではなく、お互いの名前を呼んで終わっているのですね。
ちなみに、最初に考えられた時の仮題は『夢と知りせば ― 男女とりかえばや物語』だったそうです。
『君の名は。』とは受ける印象が全然違いますね。
まるで、昔の物語のような題名ですね。
映画の製作を進めていく内に、テーマが『君の名は。』に決まり、ラストの言葉もそれに合わせて「君の名前は?」に変わっていったようですね。
以上、新海誠監督が公開した映画『君の名は。』の『真の結末』についての情報でした。
『君の名は。』の真の結末に対する評判は!?
映画『君の名は。』の地上波初放送はとても好評だったようで、「感動した」「面白かった」という感想がたくさん寄せられたそうです。
劇場公開を見逃してしまった人達にも大好評だったようです。
では、新海誠監督が公表した『真の結末』に対する評判はどうだったのでしょうか?
そもそも、映画『君の名は。』については、新海誠監督らしくない終わり方だと批判する声が一部で上がっていたようなのです。
と言うのも、新海誠監督が過去に手がけた映画には、バッドエンドや謎が解けずに曖昧なまま終わるものが多かったのです。
ですから、新海誠監督のそういった映画の終わり方を愛していたファンからすると、映画『君の名は。』の終わり方に違和感を感じたそうです。
新海誠監督は、一部のファンから『バッドエンドマスター』と言われているくらいですからね。
そういった経緯もあって、先ほどの『ハッピーエンドは自分で考えてないのではないか?』という噂が広がったのだと思われます。
しかし、それはごく一部の人の話です。
その他大勢の人達が高評価している、新海誠監督史上最高の作品なのです。