
野田サトル先生が『週刊ヤングジャンプ』に連載中の大人気漫画『ゴールデンカムイ』。
明治時代の北海道を舞台にした金塊探しの物語で、バトル、グルメ、変顔満載のごった煮感が濃い魅力となっていて、男女問わず人気を博しています。
「マンガ大賞2016」の大賞を受賞し、2018年4月からTVアニメの放送も決まっているこの作品、実は多くのキャラには実在したモデルがいるという話なのです。
今回はその噂を検証してみました!
『ゴールデンカムイ』杉元佐一のモデルは作者の曽祖父?
『ゴールデンカムイ』の主人公、杉元佐一(スギモト サイチ)。
日露戦争に従軍した元陸軍兵で、戦場でどんなひどいけがを負っても翌日には回復し、かつ多くの敵を倒してきたことから“不死身の杉元”とまで呼ばれたほどの猛者です。
作中でも最強ではないかとうわさされています。
そんな杉元のような兵士が、はたして実在したのでしょうか?
杉元については、作者の野田サトル先生が、屯田兵で第七師団に所属していた自分の曽祖父(ひいおじいさん)から名前を借りたとブログで公言しています。
野田先生のブログによると、曽祖父は500人の部隊で2000人のロシア兵に包囲されたとき、その包囲網を駆け抜けて、4000人の援軍を連れて帰ってきたという武勇伝があるのだそうです。
部隊を救ったその働きにが認められて2階級特進を果たし、金鵄勲章(きんしくんしょう)まで与えられたのだとか。
その曽祖父の名前が、杉本佐一。
しかしご本人によると、あくまで名前を借りただけとのこと。
おそらく曽祖父のエピソードから作品を描く熱を得て、自分なりに膨らませていったのでしょうね。
“不死身”伝説がそっくり!旧日本軍の舩坂弘軍曹
また、杉元の不死身ぶりから、“人型決戦兵器”と呼ばれた舩坂弘(ふなさか ひろし)軍曹ではないかという説も有力です。
彼は杉元と同じくどんな傷を受けても翌日には治り、何と戦死かと思われた状態からも息を吹き返したこともあるのだとか。
アシリパにモデルは…ない?
『ゴールデンカムイ』のもう1人の主人公・アシリパですが、彼女のモデルはどうやらなさそうです。
そもそも当時の女性について、あまり記録には残っていませんからね。
しかし作者のアイヌに関する取材は徹底しているので、その中から生まれたかなりリアルな“革新的なアイヌの女性像”であることは間違いないでしょう。