
それまで復讐のためだけに生きてきたトルフィンが、その他の生き方を探し始めるのです。
そこから、「本当の戦士」になるための、トルフィンの本当の戦いが始まります。
2018年3月現在、単行本は20巻まで。
トルフィンはまだ、長い長い戦いの途中です。
“ヴィンランド”って何?
ヴァイキングの話なのはわかったけどタイトルの“ヴィンランド”って何?
という人もいることでしょう。
実はこのヴィンランドというのは、トルフィンが幼いころ話に聞いた理想郷のことなのです。
彼が生まれ育ったアイスランドは草木もあまり生えず年中寒くて、あまり住むのにいい場所とは言えません。
そんな生活の中で聞いた実り豊かな土地・ヴィンランドの話はトルフィンの心に残り、いつの間にかそこへ行くことを心のよりどころにしていました。
そして彼はヴァイキングたちの世界からは離れ、本当にヴィンランドに向かって旅立つことになります。
また“サガ”というのは伝説というような意味で、つまり『ヴィンランド・サガ』は「ヴィンランド伝説」ですね。
『ヴィンランド・サガ』の登場人物
トルフィン
『ヴィンランド・サガ』の主人公の少年。
幼いころはアイスランドで父トールズと母ヘルガ、姉ユルヴァの3人と貧しいながらも幸せに暮らしていました。
しかし突然やってきたヴァイキング集団・ヨーム騎士団のフローキという男に父が戦争への参加するようにと呼ばれた際に、勝手に船に乗り込んでついていきます。
その先で父がアシェラッド卑怯な手によって命を絶たれてから、復讐の鬼となりました。
若いころは最強と言われるほどの戦士だった父を誇りに思っていて、その名誉の回復のために正々堂々とアシェラッドを倒し、本当の戦士になろうと思っています。
アシェラッド
ヴァイキングの位置兵団を束ねる首領を務める初老の男。